AAで読む枕草子　四　宮中日誌　その１　【初出仕のころ】

112 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:45:27 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　i　　次回はちょっと先になると　i
　　　　　i　　言ったばかりなのに……　/
　　　　　 i　　スマン　　　　　　　　　　　 /
　　　　　ﾄﾞ､　ありゃウソだった　　　／
　ｒｧノ二`ヽ＼　　　　　　　　　　 ,..　'"　　　 ,. ────────
{ ` イ-‐- ､巛＼＿＿＿　 ,.. -＜＼_　　／でも　まあ
` T´r ___　i 弋　～"ノ //＼＿＞<9 　 /　　>>1ががんばって下手くそながら
ヾi　Vｒ::::::V 　ミﾐ　　,r''/ ',　ヽ､＿ {　　 i　　　AAを切り貼りしたんだから
　ﾄ､‘== '　/ 　ｒ‐ '"　　　ヾ､ー-- ニ､　i　　良しとするって事でさ……
）　＼＝=　　／　　　　＿__ T ー＜ミ） i
　ﾉ､､`ー- '"　　　／　　　　`T 　ー- ､ヽ　こらえてくれ
ーﾞ`　　　,,;;;;:　　／　_,. -､ﾌ　ヾ､ｰ- ､）＼＿　　＿＿＿＿＿＿
{　　　　 ::::::.　　 `{　 !_ !::::／　 i　　}= ,. '⌒　　 /／
｛　r‐‐ ニ=:::::､　　　　￣　　　 i　　V　/ヽ
. V/￣ ,..ｨ＜ ;::|　　＼　　　　　　　　　 ( ))
､ | 　 / (:::／　　　　ヽ　　　　　　　　 i　) ::ﾉ
.ヾ＼　￣　　　ヾ＿ / __　　　　　　　 i　o　/
　ヽ＼　　　　　　, - ' ,r‐ｧ-　　　　　 !ー <
　　ヾ＼　　　　 /::;r= '"　 ,　　　　　/|　　　）)
　　　ｆ⌒ ､　　　 `'" 　 _,／　　　　 / .|　　 //|
　　　　',　T＼　　　　￣:::::.　　　　 /　 |　 / / i
　　　　＼::::::.＼　　　　ヾ''ﾞ　　　 /　　|　/ /　 !
　　　　　　ヾ::::::::ﾍ:::::...､ ___,....:::::''　　　　 | /r-</
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113 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:45:58 ID:Vt1O7zQ20: 第176段　　

宮中日誌　その１　【初出仕のころ】

　　iニ二二二二二二二二二二二二二二ｉ.　　　｜
　　|;:;.. : i;::,. : ;!..:. : i;::;.:.::.|:;; . .:i::;; :.;:|;; .:;:::!::; i!　　｜
　　|,;;:; ; |,;;:; ; |,;;:; ; |,;;:; ; |,;;:; ; |,;;:; ; |,;;:; ; |,;; ||　　｜
　　|;;::; : |;;::; : |;;::; : |;;::; : |;;::; : |;;::; : |;;::; : |;;: |!　　｜
　　|;;;;: ; |;;;;: ; |;;;;: ; |;;;;: ; |;;;;: ; |;;;;:＿_　　　＿_　　￤
　　|;:._,.:_|;:._,.:_|;:._,.:_|;:._,:;_|;:,_,;:_|;:._.,＼　ヽ／ ∠_
　　　　　　　　　　　　　　　　＜⌒＼　／ヘ　　 i'ﾞ||
　　　＿／＿ .　　　　　 -=ﾆ¨ 匸＞=＜二＼　　 |..||
　　（{;::[串]::;}）.　　　r ―－＞'"´￣￣｀＼ー≧＿_|
　|i￣|￣|￣|_|.　　　　　／　　　　　　　　￣７＜
　||___|_：,|__,,|_||||]|（_,..､_/,　 / /_|　　＼__ヽ｀Ｙ′之＞
　￣￣￣￣￣￣　　,ｲ/　 |:/|:∧　:|＼{＼ ! }　ヽ　}<　　定子（ていし/さだこ）中宮の元へ初めてお仕えに参上した時の頃……
　　　　　　　　　　　　ﾉ八　.{　---＼l ---　||　　}ノ　|
　　　　　　　　　　　　　　＼| （●）　（●）.ﾉr'／
　　　　　　　　　　　　　　　人''　　__　　 '' ィT´
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　ｧ┬=≦:ﾉj ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　／'^::::-=:^ヽ:::＼　　　ｶﾘｶﾘ…
　　　　　　　　　　　　　　＿/:::┃／　　＼:::::::|
　　　　　　　　　　　 ..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣（,,ノ＼
　　　　　　　　　　　／　 /＿＿＿＿＿＿＿　ヽ　＼
114 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:46:19 ID:Vt1O7zQ20: オバさんなうえ、新参者、さらにブサイクなので、涙がでるくらい恥ずかしかったので

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,-ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　_／　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　／　　 /
　　　　　　　　　　　, ‐''　　　／
　　　　　　　　　／　　／／
　　　　　　　　ｒ'　　　,,_,,-‐'゛　_,
　　　　　　　/''"￣￣__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　　 l|　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　　 |l　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　　　　 l| ／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
　　　　　 |l/　 ,　　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<
　　　　　 ||ｨ {７Tハ　 T寸寸|　　}ノ　|
　　　　　 ||ﾍ,ﾊ|（＞）}iii{（＜） / / ,/ﾚ′
　　　　　 || ` oﾟ　　ヽ　　ﾟo 「)'/|/　；
　　　　　　 l|＼　ヽ､_　Д 　 _,.ィT/
　　　　　　　　　<　.l 7Eニ::ィ1│ ﾋﾞｸﾋﾞｸ
　　　　　　　　.；　ゝ'ｲ／ヽ::::｀l┘
　　　　　　　　　　　 i´￣｀|::::|　　；
　　　　　　；　　j| 　　 |::::|
　　　　　　　　　　／　　　 |:::::|　；　　　←当時28歳（推定）

昼間は自室で引きこもり、夜に参内し、

3尺ほどの衝立の裏で隠れるように控えていると

ll| 　／/
ll|｣ヽｌ /‐ ｰ-‐ 7__
ll| -､　ﾉｌ＿_　　<
ll| ヘ∨Ａ　　｀＼ヽ
ll|―‐`'- .ヽ　　`ｰﾞｧ
ll| 　　　｀ヽ　　ヾ
ll|:　　　　　　',　　　',
ll|: 　ﾊ　ﾊ　　', 　　 i
ll|　　ｌ l/　l　　 :i.　　 |
ll|:　 |　ー !､　　,! 　r､!
ll|、　ｌ(●)/　,.ｲ　　!
ll|_＼ｌ　 ∠ィ´　　 /
ll|ﾆT_ﾁ´ 　,　ﾊ　/
ll| ::::_ヾ　 /!/　l/
ｒうｰ､::λ′
Yﾞ:::::::ヾ::!
lヽ::::::::::!:|
ll|: ＼;_;:ﾉ
ll| ,　　ヽ、
115 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:46:51 ID:Vt1O7zQ20: 宮（定子中宮のこと）が絵や書などと取り出して見せてくださったけれども

　　　　　　　　　　　　　　　　　　___　　　_____
　　　　　　　　　　　　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　　　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　ヽ`、
　　　　　　　　　　　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　　　　　　　 ,' 　ヽハ
　　　　　　　　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ　　「この書がｶｸｶｸであの所がｼｶｼﾞｶで……
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、ﾍ, ＼　　　　　　　　　　　　あなたはどう思いますか？」
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、、　　　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　一　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　ヽ、ﾍ
　　　　　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　　ヽハ
　　　　／, '　　　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　　.ハ l、
　　　／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ　　 l.ﾊ
　　/ /　　　　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍﾊ　　　l　|
　｜l　　　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハｌ　　 l .l
　　l...l　　／ /　 lヽ　　 l　　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l
　　　　　　　　　　　　　中宮　藤原定子　（一条天皇の后）

　　　　　　　　＿　　_,
　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
.　　 /　 ,　　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<
　　ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノ　|
　　 |ハ |（三）　（三）　/ / ,/ﾚ′　　えーと……その……
　　　　 `| 　　ヽ　　u 「)'/|/　　　　　
　　　　　ヽ､_ 　― 　_,.ィT/　　　　　　　　　　　　　どうなんでしょう……？
　　　　　　　l 7Eニ::ィ1│
　　　　　　　'ｲ／ヽ::::｀l┘

緊張して得意の書のことですらうまく語れない有様で困っていた。
116 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:47:20 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　 |
　　　　　＼　　__　　／
　　　　　＿　（ｍ）　＿ﾋﾟｺｰﾝ
　　　　　　　　|ミ|
　　　　　／　｀´　＼
　　　　　　　　 ∧ ∧
　　　　　　　　(・∀ ・)
　　　　　　　　ノ(　　)ヽ
　　　　　　　　　<　 >

高坏（一本足の燭台）にお灯してある御殿油（宮中用の高級油）だったので
髪の毛の一本まで見えるくらいで恥ずかしかったけれども

　　　　　　　　＿　　_,
　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　／　　　　　u　ヽ｀Ｙ′之＞
.　　 /　 ,u　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<
　　ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノ　|
　　 |ハ |（●）　（●）　/ / ,/ﾚ′
　　　　 `|.xx　ヽ　xxx 「)'/|/　　（ﾜｶﾞﾏﾏで夜中に出資してるんだから……ｶﾞﾏﾝｶﾞﾏﾝ……）
　　　　　ヽ､_ 　― 　_,.ィT/
　　　　　　　l 7Eニ::ィ1│
　　　　　　　'ｲ／ヽ::::｀l┘

なんとか我慢してお話していた。
117 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:47:36 ID:Vt1O7zQ20: とても寒いころなので、袖口から見える御手は、わずかにしか見えないのだけれども

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,. ＿＿　　 /　_,. -ｰ　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 .／／　 ,　　　｀`　／-'´￣｀　､　　､丶
　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　　 λ＝- ､_　　　,,. -=ﾆ::ｰｲ　　 l,　 l,
　　　　　　　　　　　　　　　 / .i'　　/:::::::::::::::::::ヽ､,イ:::;-=::､_:::::| 　　|　 l,
　　　　　　　　　　　　　　　/　l　　 |彡 ' ￣｀｀｀`゛´´　　　　゛ﾌ　　　|　　l
　　　　　　　　　　　　　　　|　:|　　 {　　　　　　　　　　　　　 / /　　.|　　{
　　　　　　　　　　　　　　 /／l　i　 'l　　　　　　　　　　　　　ハ　　　|　　＼
　　　　　　　　　　　　　.／　　　l　　ﾊ, - '￣　　　　　￣゛`'7　{,　　ﾋ､　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　/　　　|　_,. -、　　　　 ,--　､＼ l,　ヽ ` ＼
　　　　　　　　　　　_l　　　　／　　ノ ´　　　　　　　　　＿　人　 | ﾉ　　l
　　　　　　　　　／ゝ、 .::/　　　 .ｲ　,,=＝ニ　　　　 'ﾆ＝= 、 | |　ν　 ./
　　　　　　　　／　　r-‐‐う__,∠´lﾑ_´ 　　　　　;　　　　　　　ｿﾉイ　..／
　　　　　　／　　　 |　T／　l　 | | ｛:`i 　　　　　'　　　　　ゝ､ｲ::::;::／l
　　　　　　l　　　　　l　 | _ｲ　l,　|/　l;:人　　　　 ‐_ｰ　　　　／|::://´ /　　　|
　　　　　　|　　..::::::/　´ヽ:::ヽ_ゝﾄ-　|､＼ヽ. _　　　　　 ,. イ|::|::`f_'__, |:.　　　|
　　　　　　ヽ ::::::::::ﾍ　　ヽ､　 `´::　ﾄ-ﾉ:ﾊ:::::::|＞､ r '´ |:::::|::ヽ::::.　　|::　　　|:..
　　　　　　　＞ ‐ ´ﾊ　　　｀i　　　/`ヽ､＿:ノ　　　　|_::::l::::::＼:..　ヽ..:|　　l:::
　　　　,.-‐ ´　　　　 l:　　　　l　　/　　　＼　　　　　　　　`ー‐, ､_ヽ;.　ヽ|　　＼
　　／　　　,　　＿λ:...　　　　人　　　　 `､‐-- ､　　　 ,,...../　　`‐i:: :　＼
　　l　　 ...:／　/´　（(ｿ:::::.　　 /　＼　　　　＼　｀　　´　／　　　ﾉ:::::　　 l

上品としか言いようがない薄紅梅の色でいらっしゃるのは、限りなく素晴らしく
118 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:47:59 ID:Vt1O7zQ20: 宮中に仕えたことのない私としては

　　　　　　　　　＿　　_,
　　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　　／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之' ⌒ ヽ
.　　　 /　 ,　　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<つ　イ
　　　ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノ　|て＿!,
　　　 |ハ |（●）　（●）　/ / ,/ﾚ′'　　 /
　　　　　 `|.xx　ヽ　xxx 「)'/|/／　　／　 i
　　　　　　ヽ､_ 　― 　_,.ィT/　　　／　　　l
　　　　　　, ＜￣ヾヲ´　￣　＜´　丶　ﾉﾉ　　（本当にこんな綺麗な人っているんだ。すげーｗｗｗ）
　　　　.／ -ヽ |　｀　 (￣｀ヽl￣　　)ノノ
　　　　{　／⌒i　,r―て__ ィﾉ　　 ,彡
　　　ヽi__i　ﾉ)/　　　＼　ヾ￣
　　　　　　　￣ /　　　　　ヽ　ヽ

とただただひたすらに目を奪われてしまっていたのだった。
119 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:48:18 ID:Vt1O7zQ20: 暁になると

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　　　　　　　,_　　＿
　　　　　､-ー'｀Ｙ＜,__＿
　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　＞７￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　＜之′Ｙ´／　　　　　　ヽ
　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　,　ﾞｉ
　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉﾞｉ u（ー）　（ー）| ﾊ|　　（ああ……ﾊﾔｸ帰りたい……。）
　　　　　ﾞｉTィ.,_ ∩　/777ノ川
　　　　　　│「（丶_//// l
　　　　　　└l´::ヽ　／ ¨
　　　　　　　 |::::/::::/ ｀i
　　　　　　　ヽ::::ノ　　|
　　　　　　　／｀´ 　　＼

と思ってはいたものの
120 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:48:37 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : :ヾﾚ : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　 /: : : : : : : ,:　- : ､: : : : _,. - ‐ ､: : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : : ／三ミヾヾ;ヽ/ｼ彡三:三ヽ: : : :ヽ
　　　　　　 ,': :/: : : :（彡ﾐ ^^`´　　｀ ^'^'`ヽミ:ﾐ:',: : : : ',
　　　　　　　 ,': :/ : : : : : ',／　　　　　　　　　　ヾヽ! : : :l:l
　　　　　 ,': :,': : : : : : : :ヽ _,. - ｰ　　　　ｰ- .,_　ヽ,': : : | !
　　　　　　/:!: !: : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　　｀ l: : : : ! |
　　　　　 ,':.ﾉ: :l: : : : : : : : : : ﾉ_.ィ　　　　 T 'ｰ- _ !: : :l ,': ',　
.　　　　　l/: : : l: : .::l: : : : : /　　ヽ　　　　 '　..,,_　', : : ',:ヾ:ヽ
　　　　／: : : /ヽ .::,': : : : / 　 _,,,...　　　　ヾ＝=ミlヽ: : :ヾ: .:::＼　　　　　貴女が葛城の神であっても
　　／: : : : :,':/::.〉: : : : .,'　彡=＝'"　　　　　　　　　l/}: : : : l:l : .:::丶、
　 /: : : : : : :l/.::/: : .:::l: :!　　　　　　　　 l〉　　､ __!/: : : :,'.::!: : :::. : ':,　　　　　　もう少しここでお話できないですか？
　,': : ,': : : .:::| :（: : : .:::ヽ::ヽ､_.,　　　　 __ _　　　ゝ- : : ／/ .:::',: : : ::. : ',
　!: : l: : : : .:::l : :ヽ: : :人::::::::く.　　　　ｰ　　／/: : :/: / : .::::! : : : :::. : !
　l: : :ヽ: : : .:::ヽ: :/ノ:::::::）:::::::::}｀ﾄ　、　　　 .イ:l::/: l .::,'ヽ!: : : .::::!: : : :l::. : l
　ヽ: : ::',: : : .::::l : .::/::::/:::::::::/::::l　　　｀ ´ 　 !::!{: :! .:::!:. : : : : .::,' : : : l::. : :}
.　　＼:::!: : .:::/ .:::,'::::/ノ::::::::_／i　　　　　 l::!;ヽl.::,:' : : : :_ - ': : : : :!:::. ,'
　　　 ',!: : :/: .::::l . - ´＼´　　　　　　　　　｀／j/: : : ／::::::l::. : : : :l:::/
　　　 /: ／: .:::_〈　　　　　＼ー､　 , ─　／ : : : : ／｀ヽ_:::!::. : : : ':,!
　　／: /.:::冫´ l:.ヽ　　　　　＼　 _,.- ´/: : : : : ／　_.ィ´　｀ヽ: : : .::.ヽ　　　　　　　　　　　　　葛城の神……醜いため、夜しか活動できない神
　/: : :,'.::::/　　 !:.:.:.ヽ　　　　 Χ　　 ,': : : : ／　／..:.:!　　　 ',::. : : .::.＼
.,': : : :l.:::::l　　　l:.:.:.:.:.:.＼　　／　 .＼ l : : : /:l ／..:.:.:.:.:l　　　　 l::::. : : : .:::.＼

と仰せられるのでのこってはいたけれども
121 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:48:53 ID:Vt1O7zQ20: 　　　ｚ‐=＝ミ/{／{イ
　　＿＞　　＿__ Ｌ　_
　　　Ｙ　　ｘ＜. -‐=＜∠. _
　　ｲ{　〃　/　　　　　 ` く
　　八i/　　　 / 　　　　ヽ
　　　イ　　　　 {　{　　　　　ハ
　　　人　　　_∧八 ‐-ﾊ　, ' 　i
　　　 )ィ　( {　u　（ｏ)}ﾊ　八
　　　　　八ハ　　　　　〈　ｲ　　ﾊｧ……
　　　　　〃丶、　-／
　　　　　│「ィ::::ﾆEi´
　　　　　└l'´::::::／ヽ
　　　　　　 |:::::::i´￣｀i

恥ずかしさのあまりずっと顔を伏せたままだったので御格子を上げることもできなかった。
122 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:49:15 ID:Vt1O7zQ20: さすがに御格子を下げたままではいられない時間になって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　 _,,..r-‐"´_,,.r‐￣￣￣ミ`ヽ､
　　　　　　　　　　 ,,ｒ‐"´ 　ミ /　　　　　　ヽ　ヽ、｀ヽ、
　　　　　　　　 i"　　　___　　,,ｒ"　｀ヽ､　　 l　　ヽ､_. ヽ
　　　　　　　　 l　　,ｒ三ミﾐ､〃"´　　.`､　　!　　　`ヽヽ
　　　　　　　　 /　 lﾐ"　　　`′　　　　　l　　　　　　　　_,、
　　　　　　　　 i!　　ll　　　　　 ‐---‐‐l　　　　　 ,, ‘´‘」
　　　　　　　　　　　l　　　l　 _,,/´　　　　　,.ｒ‐‐‐l　　　　　.ll ,ｒ"１
　　　　　　　　　　 l　　　 l". ,,..‐.､　　　　　ヽ . 　　 l!./　 |
　　　　　　　　 i!　　　l!〃　　　　　､____,, ヽ　　　l `i　ヽ　　あら？もう下がりたくなったのですか？
　　　　　　　　　　　 ∨ 　 |ｌ､､__,ノ　　　　　　　　l.`.　　,'ノ.ll .l ヽ　　　　　　　　　　なら仕方がないですね……。
　　　　　　　　　　　 ∨　ll `i　　　 '　　　　　ノl　　 / 　l　 l　ヽ、
　　　　　　　　　　 ∧　　 l　　　　___ _，　　'"_| 　 /　　ll.|　l 　 .＼
　　　　　　　　　　ｌ, l,i!...l　`,ｒ‐.､/ ､_ヽｒ‐､.-"ノ l .l　　 //､ .i!　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 /ﾉ､ﾉ､ﾉ.彡/　ー､ヽヽ`,i　/ .l　　.i!　.`iﾍ　　　＼
　　　　　　　　　 /　ﾉ　`　‐l　　ｒ,　.ヽ-`i´.ｌ l 　 `_,,ノ　　l! .ﾍ
　　　　　　　　／　　　／~l　　.Y　'´_／.〉l |　 ,r"　　　　 `! .丶
　　　　　　　／　　　 ./　 / ___ノ__／ .〃 ∧　i!　　　　　　 `i　ヽ
　　　　　　／　　　　 /　　l　　 / l＼,,人、.∧.i!　　　　　 i!　　ﾍ

　　　　　　　　　　　　　　_________
　　　　　　　　　　 ,.ｒ.'."´`´　　　　｀`ヽ､
　　　　　　　　 ,.ｒ" ______ 　 ,ｒ'´￣｀ミ、ヽ、ヽ、
　　　　　　　　　　〃,ｒ."　　　ﾐヽ彡.　　　ﾍ`ヽﾍﾊ
　　　　　　　/〃　　　 ___ ﾐ彡'´三二ﾐﾊハﾊハ
　　　　　　　　 il 　　 '彡三ミ=- '""´￣｀`.ｌ　.ｌﾍ. l
　　　　　　/l　　. il ,ｒ"　　　　　　　 l|　 li　　l　　　次はもっと早い時間においでなさいね？
　　　　　　 iｌ |　　.l,ｆ　　_,..-- 　　 '￣｀``|‐ . | 　 .l
.　　　　　 || .ﾄ､　　i!,ｒ"´　　　　　　ｨ‐-- l .l....l　　l
　　　　　　ll ヽ､i　　i　,.-‐‐.､　　　　 ______∨| ﾊ　ハ
　　　　　　　　i!|,ｒ"　　ｌ　 __,, -　　　　 -‐‐‐‐.l' 　 l 　ﾍ
　　　　　　　,ｒ|'　　　 /､ ‐‐'"￣　　　　　ﾉ　 .ﾉ　ｌ .ハ
　　　　　./ .l　　　 l .ﾊ　　　　　 ′_　-イ　〃　.l 　ヽ、
　　　　　　/　 .!、　　,ｲ､ .` 、　　 l｀　 .! ../ !　/|　　　|　　　ヽ、
　　　　 iｌ i　　`ヽ ./ l .ヽ､ l`　､_　丶‐'´.ｨ.!i.ヽリ　　 .| 、　　　｀ヽ,
　　　　　ｌｌ l　　　/ソ.ノ .ﾚ|.l.ﾘi‐/ヽ､｀　´,.ｒ=ヽ込ヽ、　　|　i!l　　　　 lヽ、
. 　　　 |l.i.|　　ﾊ.イ/´/i l |' ./ 　　`＿´　　,ｲ　｀`` ﾉlλ |.l|､　　 ././.i
　　　　　.l.|.|　 iｲ/ |.|　.! ﾘ | ヽ、　ｲ;;;;;ﾍ　 ,ｲ　　 .ノ .lﾘ | .|.ﾘヽ　 ./ / . |
　　　　　!|.|　l .i! . ||　　 l　　.| ＼/`;;;;´ﾍ/ .|　　.ムイﾘ'...| ﾉ　 .|　/ /　. ﾉ
.. 　　　　　i|.| .l　ｌ　||　　 |　　.l　　　,;;;;;,　　 l ノ´　　　　ﾚ′　ﾚ'ノ∧ﾊ´ヽ
　　　　　|| .|　　.i l|　　 |　　 |..　　;;;;;;;;　　 |´　　　　　　l　　彡' 　.ハ l　|

と仰せになった。
123 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:49:35 ID:Vt1O7zQ20: 部屋を出ると

　　　　　　　　　　　　　　
o　　　　　　゜
　　　　o　＿＿＿＿＿＿＿_　　　　゜　　　　　　　　　　　　　o
　　　　　/＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ　　　　　　　　　　　゜　　　　。
.　　○.　　||　i　|／||。　!　　||　　。o　　　　。　　o　　　゜
　　　　　　||／o／ ||　。／ ||　　　　　 o 　　　　　　　　　　　　　。
　o　.　　　||　/ヽ.　||　／／ ||　　。　　　　゜　　　　゜　　　　　○
　 .　　　.　|| ＊＊ .||／∧ 　 ||　　　　　　o　　　゜　　　　　　○
　　。　　　|| (*ﾟーﾟ)||(ﾟДﾟ,）.ﾟ ||　　o　　　　　　　　○　　　　　o　　゜
　.　　゜。　|| ノ;;;@ノ||っ∀ｿ　|||　　　o　　　　　。　　　　　○
゜　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣|○　　　　　　　　　　　　　　　゜　　　　。
　o　゜　　￣￣￣゜￣￣￣￣￣　　　　　○　　　　゜　　o
　　　　　　　o　　　　　　o　　　　　　o

雪が降っていた。

登華殿（とうかでん）の前庭は衝立があるので狭い

　　　　。 │||　／　 │||┼─┼─┤ | ├─┼─┼─||│　O
　　○ 　　 │||／／O │||┼─┼─┤ | ├─‐o─┼─||│　　　。
　｡　　　　 o│||／　　 │||┼─○─┤ | ├─┼─┼　Ｏ│　　／
　　　　　 │||　｡　　o│||┼ 。┼─┤ | ├─┼─┼─||│。／／
　　　 O 　 │||　　　 │||┴─┴―┘ | ○─┴─┴─||│／／
　　　　／│||○　　 │||────┐ | ┌─────|| o
。　／／　 │||　　　 │||　O＿＿＿|　|　l_＿＿_＿＿_o||│　　○
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　　　　　 │||　 ○　 │||＿_＿_＿＿_＿＿_＿＿_＿＿_||│
　　　｡　　o│||　　　 │||＿_＿_＿＿_＿＿_＿＿_＿＿_||│　　　Ｏ
─────┘||─‐o─┘||＿_＿＿_O＿_＿_＿_○＿_＿_||└─o─
三○三三三三三三三三三三。三三三三三三三三三三三O 三三
三三三。三三三三三三 O三三三三三三三ｏ三三三三o三三三三
─────O ───── ノ⌒ヽノ⌒^⌒ヽ、─○─‐ ,. ─ノ⌒ヽ⌒
::::::o: ,,|;;;;ｉ|,|:フi::::::::::::○::::::::::(　　　"⌒　。　⌒　^ヽ:::::::::::(　　　　○^
:::::::f----イ／::::::O::::::::。::l`スヽ_,ノ、　^　　O　　ﾉ:,:::::::/ヽ_,ノ、　　　"
::::::::ー─‐":::::::::::::::::::::::::_,ト'Ｔヽ_ﾉ､ﾒ､7イ-rヘいＫス._ _,ト'Ｔヽ_ﾉ､｀ﾒ､oイ
.:::::::::○:::::::::::O::::::::。:::::ヽしｖｰﾄ､o7-､ｆ`ﾅＶ-､ﾊノ､lヽｨヽﾚｖ'ｰﾄ､/7-､ｆ`ﾅ
。　　　　　　　 ⌒　　 ,ﾚ'Ｔｰ!７´ト､_○´Ｙヽﾉ､j-ｲﾞＹ、Oﾙ'Ｔｰ!７´ト､_Ｋ´
　　　⌒　o　　,､,.､　。　,ゝiくヽﾚくY_。ｖヽい'ｰくメゝト!、　ゝiくヽﾚくY_Oｖヽ

その狭い庭に降り積もる雪がとても素晴らしいものだった。
124 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:50:00 ID:Vt1O7zQ20: 昼ごろ……

　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　/ ヽ＿＿__／/
　　　　　　　　/　　　/　　　/
　　　　　　　　/　　　/　　　/
　　　　　　　 /　　　/　　　/
　　　　　　　/　　　/　　　/
　　　　　　 /　　　/　　　/
　　　　　　/　　　/　　　/
　　　　　　￣￣￣￣￣

　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　 /　　　￣￣￣￣　　　　　/＿＿＿__ 　　今日は昼からこちらで会えませんか？
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　/ヽ＿＿／/
　　　　　/　　　　ｷﾞｬﾗﾝﾄﾞｩ　　　 /　　/　　　/ 　　　　　きっと雪に曇ってはっきりみえないでしょう。
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　　/
　　　　/　　　＿＿＿＿　　　　　/　　/　　　/
　　／　　　　　　　　　　　　　／　　/　　　/
　／　　　　　　　　　　　　　／　　/　　　/
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/　　　/　　　/

と度々お召しがあった。
125 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:50:20 ID:Vt1O7zQ20: 古参の先輩に

三三|Z l ! l　|　　 /　 /　　　　／　　　　　　　　　 /　/1i
三三|Z | ! !　!　　/　 /　 /　　／　　　　　　／　/　　/　/| l !
三三!Z | l |　 ,　 ,　 /　 /　／　　　　　　　／　／　 ,/　/ .| lﾘ
三三!ＺⅥ i　　∨　 !　 ,　 /'　　　　　／　／　／　 /　.Ⅳ
三エj三' ､　　　i　　|　 i　,　　　　　,．' ´　,／　／　, ／　_ !j
三エ!三Z V´ ､/ 　 l　 ! /　　　／　　／　　／　ｨ／ ,.　'´/Zz、
三Zﾉ三三'､下i. 　 |　ﾘ　　／　_,.　'´ _ ィ'７／7'　／ィf7' ─‐ヘ
三/三三三ﾍ､ ji　　|　!l　／,. ＞ ' ´　＞／、　´ ／んtﾝ/三三三 ',　　　　見苦しいぞ。
Z/三三:／!:::::::1　　|　l　/ィ卞ﾁ〒= ､,_　　　　.' イ孑'　j､三三三Z!
;/三Z／:::::|:::::: j! 　 |　|,/　弋丕宏ィ'´　　　　　i　　　 /　｀ヽ、;三1　　　　　こんなに良くしてもらっていてお気持ちにお答えしないのは
三Z/::::::::::::'f ´.:l. 　 |　|{1　　　　　　　　　　 |　　 /　　　　＼N　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　返って厭らしいぞ。
,.／1:::::::::::::::!､:.:.! 　 |　|! ﾄ､　　　　　　　　　　　〉 ,.イ　　　　　　　＼
　　.!::::::::::::::::::ﾄ､|　　|　|. 1 ＼　　　　　　＿, '／:::: '.　　　　　　　 ∧
.　　|:::::::::::::::::::'.ﾍ, 　 ! 　 .ド､ `　、　　 -=ー／:::::::::::::!　　　　　,/　|
　　 !:::::::::::::::::::::'.1　　 , 　 '.:.:.:.:.:.:￣ 7 ､　_,／::::::::::::::::::|___ , - ､　／　￣ !
　　 ' ,::::::::::::::::::::::ﾍ　　 ,　　',:.:.:.:.:.:/７:.:.:.:.:.:.:!:::::::::::,. ＜　／　　｀ー-z ,_　ﾄ､
　　　 '.:::::::::::::::::::::::'.　　 ,　　'.＼_/:.:.:.:.:.:.:.:.:.{::::,.ィ´ ,.．'７　　 ` ' ￢､ -─' ｀ ' ‐-　 _
　　　　'.::::::::::::::::::::: '.　　ﾄ､　 '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j／￣　／　＜フ´　 _　｀　､　　　　｀丶
　　　　 '.:::::::::::::::::::::'.　　＼､　' ､:.:.:.:.:.:. ／　　rン_,． '´　 _ ,.＜フ｀　､＿ rz)　　　　＼
　　　　　 '.:::::::::::::::::::::'.　　 /:.:.:.:｀＼:.:.:／　　　　　　　　／　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　 '.

とご指導をいただいたので

　　　　　　　,_　　＿
　　　　　､-ー'｀Ｙ＜,__＿
　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　＞７￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　＜之′Ｙ´／　　　　　　ヽ
　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　,　ﾞｉ
　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉﾞｉ u（ー）　（ー）| ﾊ|
　　　　　ﾞｉTィ.,_ ∩　/777ノ川　　そｯｽね……。
　　　　　　│「（丶_//// l
　　　　　　└l´::ヽ　／ ¨
　　　　　　　 |::::/::::/ ｀i
　　　　　　　ヽ::::ノ　　|
　　　　　　　／｀´ 　　＼

とりあえず参内しようとは思ったものの、かなり気鬱であった。
126 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:50:45 ID:Vt1O7zQ20: 行く途中に警備小屋の屋根の上に雪が積もっており

　　`o　　,　　,=r-､ =========l'l;'ヽ､　'　　ヽ　　　o
　　　　　　 (⌒,,　;(　〃⌒ >', ／＼;;ヽ　　　　　｡　　　　.
　　　〃⌒(　 '''"'⌒〃 "' ／―‐l ＼;;)､　`o　　　ヽ
　()　(,,(,.,.,.(,.,.,(,.,.,.(,.,.,(,.,( ／―――‐l ＼)　　　　　　`｡
　　 _￣l￣￣￣￣￣l￣　 ,========l'l　　　､
　／／／／／／／,l　／／／／／　＼　　　０　　'
／／￣l￣￣￣￣　 |／／／／／(⌒(''"⌒")
　 |￣￣|　l￣l￣"|　 .|"|￣￣￣| ==l=======l　　　　　.
　 |　　 |　l　 l 　 .|　 .| .|l￣|￣| |　 ||　　　 ||　.○
　 |　　 |　￣￣￣　 | .| ￣￣　|　_||＿＿＿||　(：,,)
⌒;;;'⌒-―''''⌒ｰ〃⌒ヽ-､,￣￣| l　l-,-----'-,⌒;;;-'⌒

初めて見たためか、とても趣（おもむき）を感じた。
127 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:51:04 ID:Vt1O7zQ20: 宮の近くの女官は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..　 -――-　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／...　　..::.::.::.::.::.:.... ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_　　　　　　　　　　　　 l .::.::.::.　:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:...＼
　　　　　　　　 , -‐　￣_, - ＝´ri _￣rヽ、　　　　　　　　 } :.::.::.:　＿＿＿　::.::.::.::.::.::.. ヽ
　　　　　　／　　_,_く _´　　　r米'　 r米'＼　　　　　　 _ ⊥＝‐￣...￣￣...｀｀ｰ-､::.::.:. /
　　　　　／　 / /　t米く _,_-ｧ､_,｀ｰ^ｰ=､′ ヽ　　　く.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::....＼:/
　　　 rく　　 {ﾉ　　 , -ｧ':´:／:　.:.}: : l: ヽ｀^:ｰ､〉　　　　〉.:.７ﾌ.￣:.丁:.:.¨:､ｰ-　、.::.::.:..＼
　　　　ヽ _　 j ､n, ﾉ: :./　/:.　　:./: :/: : :l: :　 : ヽ　　 /:.:./:.:l:.:　l:　ﾄ:.　 :.:.ヽ:l: :ヽヽ、::.::.:..ヽ
　　　　 ∧{r米7: :./ :/:.　　／: :ｲ: :/: }: : .　: : l　　/:.:.:/:.:.:.|:.l:.:{:.:.:. ヽ:.　:.:.:ヽ:　:ヽ:.＼::.::.: 〉
　　　　　 l: :ri ｀'/| : :{ /:. . ／ｨ／ /:ｲ: :ハ: : :.　: |　/:.:.:.:l:.:.:.:.:.l:.ﾄ､ヽ、.:.:.＼:.　:.! :.　:.:.:.　Y´
　　　　　l: : } ｨ {: |　: |!:ｧ‐＜´　 /' /／　 V: :| : :l　{:!:.:.:.:|:/:/:ハヽヽ＼:ヽ-ヽ:.{ .:}:.　.:|　:|
　　　　 ! : :{l　 l:.j:.　:l{７ﾃぅﾄン／´,≦二 }:..:}: :/　 l!:.::.:从≦二ﾐヽヽｧ孑示}:}:ﾘ:.　.:!..:ﾘ
　　　　 l : : ﾊl　ﾄヽ､:..:l 辷ｿ　　　　伀ﾘｿﾉ:.ｨ:ﾊ{　　ヽ:.:::.小､伀ﾘ　　　 _辷ｿj//.:.:.:/ :/
　　　　j:./: : :.{、　ヽ＼ヽ｀_　　　　〉｀^イ彡 ′　　　　ヽ:.:.ヽ ^´ 〈　　　　´ ´7:.:.:.::/／
　　　 //: : :.:.:.:ヽ　､n,ヽﾄ￣　　 ‐,-　, ｲ_ l}{　　　　　　　}:l:.:ﾊ、　 -_‐　　　 /ｲ:.:イ/
.　　 //: : :.:.:.:.:.:.:{l=米ｧ,}-｀、　__ ...イr米'l}:|:l　　　　　 jｲ:.::./j＞　.＿ ..　ｧイ/´ |′
　　//: : : :.:.:.:.:.:.:_{l｀′l　　＞く_ヽ:{　　´l}: l:.l　　　　　ハ:N_K_jrｭ∠}_　‐　￣ヽ、
　 /' : : : iヽﾌヽく　{!　 |　／／}ﾊヽ {! n 〈_:.:.l:{　　　　　　 |{_/ ／ィrjくヽ＼　　　｀ｰ_､ _
／/: : : :.r/^´: :くrｲ　/ /:/　 /!ｪﾄ:ヽ!r米'ヽヽ:ヽ　　　　　 /_1/{´/:ｲ|::lヽ｀j::}　　rrｱjｰﾍく
: /: : : .:.:.:|: : : : r' r| ﾊ {::{＿//||ｪﾄﾄ._ヽ｀´ l} _}_: ヽ　　　 /{ヽ!{::ｰ:/|| l::ﾄ､ｰ::ﾉ　 /rv^:.::|::.:V
/: : : :.:.:.:.:| : : :/ n, lﾊr!｀ー 7:||_j-||:{　ヽ／-‐､}_: ＼　/_rヽ} ￣　l:| ヽl ￣　 / rﾏ:.:.:::l:::.:.::l＿
: : : :.:.:.:.:/|: :r/｀米j{_ヽ|　　 |:.||_j-j|::〉､/　 ´二{ﾉ,二_くﾏfV　　　ﾊヽ、ヽｰ_-'=７:.:..::::::::::.:.::ヽ　￣.:.７
: .:.:.:.:.:./: :|r'rj _｀/}: rヽl　　ヽ!!_j-l_/ﾏ　　jｧ二´　rvﾕ{、j＼　 /Zv_ト＼ _{r‐｀ヽ＞::::::::::.:.::::::＼::::/
.:.:.:.:／: .:.r'r米´jｲ : Tヽ}＿＿_j-／ j:{r',､ｲ^ｰ-,イｨ_}r_'v |　｀丶ﾉ:{_ ! ∧〉.:.:.:.:.::::::::.:.::ﾄ:::::.:.:.::::::::::｀ーｧ
:／: : .:.:rﾉ　｀´{ﾉ: : :__｀ーマr／　ノ/ヽ=ﾁﾍ{｀_ {ｨ　ry'　ノ　　　　｀丁ヽ￣ヽ:.:.:.::::::.:.:.::ヽ:＼:.:.:.:.::::／
: : .:.:.:.:rj　　　 ,ﾊ　/ｨ⌒7j{:ｰ'　　　　　ﾉ￣:.{_ｧ _rｧv V　　　　　　　j　　ト､ﾉ:.:.::::::::.:.:..:::::V⌒ｰ ´
: .:.:.:.:.:j _､n ,　|ﾉ､_ヽヽノ/}:} 　　　／::|:.:.:.:.:.:V {ヽ/´　　　　　　　/　　 j く::::::::::::::::r┬ ´
:.:.:／/ ｰ米ｧﾉ: : : :/:// j::|　　　イ:::::::{:.:.:.:.:.:.:ヽ{ソ　 o　 o　o ／　　　　／｀ｰ⌒ヽ´

唐衣（女官の正装）をゆったりと着こなし、のんびりとした様子でいるのを見ると、とてもうらやましい。
128 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:51:23 ID:Vt1O7zQ20: 　〃///ヾ　　　 i　ll　　i !　l　　 i　　　l　|　 l　　ヽ　ヽ
. i:|//i::i　》　　/|　li　　!ﾒ　l　　 l　　　!　i　 |　　　', 　 ',
　〆i !:Ｌ〃　　i　', | !　 | l　ﾄ, 　 !　　/　 l 　!　i　　} 　　!
// / |:|'" i　　斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ　!　 /i　/! /!　!　　l.　 } |
/　i　|:l　　',　 i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.|　/_.!ﾑ､/_l /　　/　ﾊ !
.　 |　!:l 　 ∧. !　ﾋ_q ）＿ヽ　　ﾚ' 　ﾚ' 7　ﾒ　　.ｲ　/　l !
.　 l　|:|.　　,ﾍﾍ　　　　　　　 ,r‐‐tｧ/　／|　,/ 　ﾚ
.　 l　l｣　　 i　ヽゝ:::::::::::..　　　　　　ゞﾟノ/／ﾉ　|,ｲ
　　!　　　　ﾄ､　　　　　　　　　　 !　.:::::..´ソ" 　 l:｣　　　,-'´
　　i　　　　|. 丶　　　　　､_ ,､_ ´　　／',　 ,　　　／／
.　　',　　　ﾄ､　ゝ .　　　　 ‐/ ﾌ_,, ｨ ´　　!,〃 ,..-'´:∠＿
.　　 ',　　　|::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´　ﾞ!i　　　lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ　　 !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ /　!　　!| 　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ　 i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il　　 l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::|　　/:::＼:::::::::::::::::::::::::::

立ち居振る舞いが遠慮的ではなく、

　　　　　　　　　　／:::､::::::､::::::､::::/::::jL､
　　　　　　　 /:::/::/＼:::＼:::辻-く仁､
　　　　　　　　　i::::i::/__　｀ーﾐ _∧ ﾆ/{
　　　　　　　　　l::::ﾚ.ｧﾆ､ヽ　ィﾆ､ﾍ_ﾉﾚ'
　　　　　　　ﾞ:｣ ´込ｿ　 . 　込ｿ i::/
　　　　　　　　　/∧ ￣　r==┐￣ ∧ヽ
　　　　　 , --､ {!`ｰヽ. 　､___ﾉ　メｰ' i}､
　　　／￣>‐､｣::_:_:_-:i＞┬＜!:-:_:_:_:」i
　　　/　／　/　ﾄ､7∠イ::i⌒i:::iヽ:ﾆ:ﾆ:ノ＼
　＿ヽ　　　 ´/､ __ﾆ｣:::! ﾟ i:::l〉=:､. .ヽ　＼
　＼___＼　　ﾉ/r=_ _｢i::! ﾟ i:/{!三:`ｰ' i　,,　 l
　　／z{::::＼　/::Y <<.　　　､ﾆr=_ノ .::i.:/ ／

思ったことを自由に発言しているのを見ると
129 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:51:39 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　,_　　＿
　　　　　､-ー'｀Ｙ＜,__＿
　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　＞ .,,_ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　＜之′Ｙ´／　　　　　　　＼
　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　, 　ﾞｉ
　　|　ヽ,{　　// /{　　ハ　ﾊ　|
　　ヽﾚⅣ ハ|寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　　　 V ﾄ'(1 （●）　（●）}"　　　（……私もいつかあのように笑えるような仲間になれるんだろうか……。）
　　　　 Vィ丶,　＿'　 ,.ノ
　　　　　　│「ィ::ニE7l´
　　　　　　└l´::::／ヽ.ﾄ,
　　　　　　　 |::::|´ ￣｀il
　　　　　　　 |::::| 　　 |i

と、さらに身の置き所がなくなってしまう……。
130 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:52:02 ID:Vt1O7zQ20: しばらくして……

　　　つ:::::::::::::::::rー-'三三_　-―――‐-- ､)::::::::＼　　＿
　　　(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／　　　　　　､　 (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
　　　 `ｰ,:::::::: __ノ／　　/ /　　　　＼　　＼ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
　　　　 (_:::::: ヽ／　　　/ /　　　　　　ヽ　　､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
　　　　　r’:::: /　　　　　 {　　　　|!　　| |!　　|!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
　　　　　｀ｧ: :′　/　 /　!　　　　 |!　 |! |!　　|! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::}　'.
　　　　　ヽ.′　/　 /　 |! 　　　 |!　 |! |!　　}! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/　 {
.　　　　　　|　|　|!　 |! 　 |!　　　　 i}　 } |!　 /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| 　 '.
.　　　　　|　|　|!|　 |!､　{! |!　　 // /}//孑' /ｲ　(_ : :r'--{:::::::)　| 　｜
.　　　　　{　|　| {　卞ﾄ､ハ!_　 //ノノィ≦ケテ|　(:::::〈ん)､) 〉´　| 　　|
　　　　　　ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´　　　/弋じ:::}｜　〉 : ゝﾆン　　 |　　｜
　　　　　　　　ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀　　　　　　宀'´ |　 ∨/／　　　　|　　　　　　　　殿がお見えになるようなのだわ！
　　　　　　　　　 }　　|ﾍ　^¨´　　､　　　　　| 　 {ノ´　　　　　| 　　 |
　　　　　　　　　川　| 丶　　　　r‐､　　　ノ　 } !　　　　　| 　　 |
　　　　　　　　 //}　 ! ＿≧-..､　｀´ ,∠⌒＜}/　八ﾍ　　　　　 | 　　 |
　　　　　　// j　/':.:.:.:.　 .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:.　 / /＞ヽヽ　　　　 | 　　 |
　　　　　　ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.:　/ /:./::::::ﾍ∧　　　 | 　　｜
　　　　　／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼　　| 　　｜
　　　　〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:.　:.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | 　　｜
　　　／￣ _＿_..==':::＼_:-＜: : : : :＼: :.:ノ:::二＞　_＞::::::::::::{､　　 |
.　　　〈__∠二=､::::::::::::::::::::}: : : : : : : : : :{´::::::::￣ﾐ＜::::::::::::::::::::::::＼　｜
　　　　　 __ノ／ｲ:::::::::::::::／: /: ∧: : : : : {::::::::::::::::://:::＼::::::::::::::::::::::＼{ー― ､
　　　,ｨ≦:::｀ミヽ::::::::::::／: : /: :/: :{: :|: : : ﾊ､_:_:_／':::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ

ということになって
131 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:52:39 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　,_　　＿
　　　　　､-ー'｀Ｙ＜,__＿
　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　＞７￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　＜之′Ｙ´／　　　　　　ヽ
　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　,　ﾞｉ
　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉﾞｉ u（ー）　（ー）| ﾊ|　　（帰りたい……。）
　　　　　ﾞｉTィ.,_ ∩　/777ノ川
　　　　　　│「（丶_//// l
　　　　　　└l´::ヽ　／ ¨
　　　　　　　 |::::/::::/ ｀i
　　　　　　　ヽ::::ノ　　|
　　　　　　　／｀´ 　　＼

と思ったものの身動きが取れなかったため、もう少し部屋の奥のほうへ引っ込み

それでもちょっとは好奇心はあったのだろう

::::::::::::::::::|　|＜,__＿
::::::::::::::::::|　|_二ｚ<＿
::::::::::::::::::|　|~｀'┴＜
::::::::::::::::::|　|　　　　　＼
::::::::::::::::::|　|.　 ,.l　　, 　ﾞｉ
::::::::::::::::::|　|T　ハT７} ｨ,ｌ
::::::::::::::::::|　|）　（●）|ハ|　
::::::::::::::::::|　|　 ' 　 '''.ﾉ川　　
::::::::::::::::::|　|　- _, イｌﾚ゛
::::::::::::::::::|　|Y7´! ,.イ⌒ヽ
::::::::::::::::::L,.!､!　!_/　　　〉
:::::::::::::::::と_　ヽ.,ﾑゝ-=､ン　ｿｯ
::::::::::::::::::k,_ 　 i　/^'^'7
::::::::::::::::::|　i＼｀ヽ　/!
::::::::::::::::::|　|　_ヽ､_ノ　〉
::::::::::::::::::|　|ヽ､　　／.::＼

衝立の隙間から覗き見ることにした。
132 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:52:53 ID:Vt1O7zQ20: 実は大納言、藤原伊周（これちか）様がいらっしゃったのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀丶、
　　　　　　　　　　　　／.:::::::::::::::::::/.:::::::::::::. :: ::::::. .ヽ.
　　　　　　　　　　　　　/.::/.:::::::.::::::::/. .:::!:::::::::::. : :. :::.:::::ﾍ
　　　　　　　　　　 i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:､:::::::.　::. l::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　 |:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:jヘ､＼:: .::::::ﾄ､:::::::ﾄ､
　　　　　　　　　　 |:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rｧ≠fﾄ､::::::|/.::::ﾄ|
　　　　　　　　　　 |:::::|::::::::::|ｋl::|:{ /　ｨ代fiﾂ:::::::::{::::::::ﾄ|
　　　　　　　　　　 l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁′ 　　￣ |:::/:/ l::::i:|
　　　　　　　　　　爪:l::::ヽ::::＼¨´ } 　　　 |/l/　 }:::ﾄ!
　　　　　　　　　　ノ　ヘ.::.::ﾄxヘ、　｀ t一ｧ　 /　 .ｲ|从
　　　　　　　　　　　　　　　メ、 ─‐`┐. _ 　／,r',仆､l、ﾞー‐-　　 .._
　　　　　　　　　　　　／　　　｀二丁{､｢￣ヽﾞﾏヽｆ　　　　　＞‐‐､
　　　　　　　　　／　　　　 .ｲ｣ /} }／〉､　　ヽﾏk｣`　　　　　／　　　i
　　　　　　　　　　ｒ'´ 　　　　∠　 -‐〈/　 {/iﾊ　　ﾒ}　　 i 　　 .′　　　l
　　　　　　　　　　 {　　　`rｲ　　　　　　　 } }　　| |　　　i　　 /　　　　 l
　　　　　　　　　　 l＿_,／,小、　　　　　　　　| |　　| |　　　',　 /　 /　　　 |
　　　　　　　　　／{ ／／｜ヽ　　　　　　　 | |　　{ ＞ニニＶ　 /　　　　/ j
　　　　　　　　/__／／　　ｊ　　　　ｒ‐─ 二ソ　　　　｢」 }　.′　　 / /{
　　　　　　　　{-- ´　　　ﾄ､　　　　{ ｢｣´　　　　　　　　　　| |/ 　　／ /　}
　　　　　　　 ',　　　　　　|} 丶、　ﾄ､ヽ　　　　　　＼|/　　／　　 .ｲ
　　　　　　　　 ',　　　　　{ー‐‐一ｧj　ヽヽ　　　　　　　.′ ／　／　.　{
　　　　　　　　　　　　　　　大納言　　藤原伊周　（定子の兄）
133 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:53:50 ID:Vt1O7zQ20: 直衣（のうし）、指貫（さしぬき）の【濃紫】の色が雪に映えて、なんとも素晴らしい。
　　　　　　､－､_
　 _ 　､‐､　｀,､‐､￣ ‐､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_, 、
　' ､`'‐'ゝ￣i　i:::::::::::　｀<｀i ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／"＞::::::::::::::､--//　, っ
　⊂ニ-‐'‐-､　`‐　　　　　 |　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/　/:::　　　　　 ` /-'"/-_っ
　　　　　　　　``''''''''i''''‐.､ / ﾉ)　||､　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.へ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／∥ゝ |;;;;;;; ─---､.._.＿二三っ
　　　　　　　　　　　 i、　 /　)〉　||　＼　　　　　　　　　　／　　　ｨ,.‐'''|''' ､i､　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　 ∥((　 | 　 /　　　　　　　`
　　　　　　　　　　　 i　/ =彳　 ||　　　＼　　　　　　　／　　　 / i,.　'''｀､ | l､　　　　| i　　　　　　　　　　　　／　　　∥　＼｜ /
　　　　　　　　　　　　i、ヽ､　　 ∥:::::::　　　ヽ､､　　　∥||　　　〈　i、　　　ﾉll l　　　　|| i　　　　　　　／⌒⌒　　　::::::::|｜／'　/
　　　　　　　　　　　　 i、∧､　∥ ､::::::::::　　ヽ､ヽ　 ∥ ||　　 i`' ヽヽ､_ ,　' ノiィ　　 ∥　i　　　　　／ ∥　　　::::::::::::,.　| ﾚ／／
　　　　　　　　　　　　　V ∧V/::::::::::`ヽ､::::::　ヽ､ヽ_|へヽ　 `ヽ､　'　　丶　 /　　 ∥　へ、,.　／　 ∥　::::::::,　‐ﾍ" 　 |/　|/
　　　　　　　　　　　　　〃 :`'::::::::::::::::::::::::`ヽ､::ヽ､ヽ､　`'ヽ─‐/＼｀`'"´／i─‐／／　 ∥／　　 ∥::::,　‐''":::::::::ﾍ
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134 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:54:20 ID:Vt1O7zQ20: 直衣、指貫……貴族の一般的な服
濃紫……貴族の最高位（皇族？）でないと着ることができない色。
　　　　　なお、大納言は本来【薄い紫】なので、濃紫を着用できるのは特例を許されているからだと思われる。
135 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:54:52 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　 ,.:.:.:´.:￣.:.:.:＞　、
　　　　　　　,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞、
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　／ｲ./.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:／.:.::/.:.:.:.:.:.トー-、.:爪　　　　　　　　　　　　
　'／,.:l.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:／.:.:.:.:.／.:.:.:./.:.:.:.:人.｀ー、VL',＼　　　,＿,
　'　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:|／／フ＞く//V.:.:.:.:/ゝ、｀ーﾑ　ゝ┴　￣　　　＼-、-、　　今日は物忌だったんだがあまりの雪のひどさに
　　 | |.:.ﾑ.:.:.:.:|〃隹不　ﾌ /.:／／≠―ﾁ＞　、_　　　　　ｧγ ´／イ: :＼　　　　　　　　　　　　　　　　　定子のことが気になってな……
　　 ’ , l.:ｌl.:.:八ゝﾋ角ﾑメ./.:彡´　ﾃri一 ,.:.:.:.:.:.:.:lヽー　" ／|　ｲ/: : : : : : ＼
　　　'　,.:.ヽヽ: ヽ　　　　 '　　l　〔角7 "/.:.:.:.:.:r '￣'＿_.／　 | 'V: : : : : : : : : :＼
　　　　　l.:.:ゝヽ.:｀　　　　 /　　　｀ //.:/.:.:/"￣　　　　　　Y: : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　从.:.:.:.:l>＼　＿＿＿_　　　,.:.:／.:/V　　　　　　　　　乂: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　, ´/／ﾘ.:.! ＼　￣￣ "　　イ.:.:.|／レ'　　　　　　　　　　　｀＜: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　／／j.:.不　＼　　　ィ ´.:.:.:.:|乂"　　　　　　　　　　　　　　　　｀＜: : : : : : : : : :.＼
　　　　　 / ⊂ニテニ＞＜ニ乂|乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀マ: : : : : : : : :
　　　　　　ｲ: : : :| |: : : : | |: :从　　　　　　　＿＿＿__　　　　　　　　　　　　　ヽ: : : : : : : :
　　　　　 |ﾘ厄 | |: : : : | |う||＿_／ヽー ´　　　　　　ヽ - 、　　　　　　＿_　＿V: : : : : : :
　　　　　　人ｸ: : | |: : : : | |: ）ル: ノ: : : : : : : : : /: : ／: : : : ヽ―――≦: : : : :／: : : : : : : :
　　　　／: 丁: : :! !: : : : | |: : :／: : : : : : : : : ／: ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＜: : : : : : : : : : :
　　__／: : : : : : : :| |: : : : | |:／: : : : : : : : : : : !:／: : : : : : : : : : : : : : : ＜: : : : : : : : : : : : : : :
＜: : ＞: : : : : : : :| |: : : : 片V: : : : : : : : : : :／: : : ＜: : : : : : : : ＜: : : : : : : :　　　　　　　　　物忌……家に引きこもる日
136 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:55:14 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　　　　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　　 | . ﾍﾊl
　　　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　ー-- ､ｌ.　ヽ`､　　　この雪の中をですか……？
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　　､__..　,, /:〉､　）,'　　　【道もなし】と思っていたのですが……
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ　　　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　--　 , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃　 ,'::l:: ,r,〈　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　　 /ﾍ,　ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　　　 !.ｌ､　.,〈　λ　!l　ﾉ'　　ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　　　 i l l /ﾍ〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　　　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ

　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ　　　　【あわれ】と思ってもらえるのかな？
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :
137 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:55:47 ID:Vt1O7zQ20: この御二方の有様といったら

　　　　　　　　　　＿,-｀^--y＜＿
　　　　　　　　」＼　_-=--　--　ｚ＜＿
　　　　　　＿＞>　　,-‐ ´￣￣　｀┴＜
　　　　　「　之′y´　　,.　　,.　　　　　ヽ、
　　　　　」i　,r'　　/　太太v''〈　､,　ｿ　ヽ　　（……すごい！
　　　　　 /､　/ｿ　/ﾘ　（○）　ﾘ入ｯ　,､ /　　　　まるで物語のようだ！！）
.　　　　　　J l | ｲ lﾞi .xx　　 , （○）::/ﾍ/
.　　　　　　 lﾞi ﾞ!)!|ﾍ.　　　っ　xx ノ
　　　　　　／:::::::::::::::::ヽ､__ 　,. ｨく　　　　　　　　./⌒Ｙ⌒ヽ
　　　　　/:::::::／´ヽ:<　　/:::::::::|　　　　　ズキュ──　　/──→ンッ！！
. ヽ＿__/:::／　　　　　Y､::::::::::/　　　　　　　　　　＼_ ／

>>136
山道は　雪振り積みて　道もなし　今日来る人を　あはれとはみゆ
この歌から即興でやり取りをしたと思われる
138 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:56:14 ID:Vt1O7zQ20: 大納言殿が女御と語らったり戯れごとをなさっているさまを見ると

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　 /ﾍ　　　　　　　　/:.:/:.:/:.:./:.:/:.:./:.:.:.:./:.:.:.: //:.:.l|:.:.ヽ.:.:.:.l:.:.:.:.:.}
　　　　　　　　　　/　ﾍ　 ,　　　　　 /:.:/:.:.{:.:./:.:/:.:.//:.:.:/:.:.:.:.//:.:.//:.:.:.:|:.:.:.:.|:.:.:.:.l
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　　　　　　　　{＼／　　/　　　　　//:.:l|:.:.|:.:/:.:.///:.:/{:.:.:.//:.:.///:.:.ヽヽ l|:.:.:.l:.:.:.∥
　　　　　　　　ヽ |　　 /　　　　　///:.:.l|:.:.|/:.:./// /　l:.:.///:///　　 ',ヽ }:.:.:.|:.:.:∥
　　　　　　　　,-─＝￢-､　　　//:.l|rl|:.:.:.|:.:/=/=/‐-/:./:.////＝ｰｰ-ヽ l:.:.:.}:.:.:.:|l
　　　　,r-､　/　　　　|　　',　　　/:.:.',:.{ヾ:.:.l {弋=;=;ミ/:./:.////,-‐‐=-＝ヽ:.:/}:.:.:|l
　　　 {　　ヽ -─＝￢ー-',　　 /／',|:.|ヽ',:.ゝヒーｲﾌヽ// //　ィ=fラテヲ,'//:.}:.:∥
　　　　l　　　｝　　　　　　　',　／′　lヽ',:.:.ヽヽ￣￣〃/　/　　｀┴=┴イ//_/:.l|ﾘ
　　r´`ヽ　　',-‐─＝ｬ-､/　　　　　 l|:.:.l:.:.ヽ｀、　　　　　}　　　　　　　//:.:./:.:.| !
　　}　　ヽ　　ヽ　　　 {　｛ヽ─ｰ､　　i|:.:.|}:.ヽヽ＼　　　　 !　　　　　ノ／|/:.|:.:.|
　r´l　　ヽl　　| |　　　/＼ヽ　　　',＿_l|:.l_|l|:.|:.:＼　　'ー＝≠‐' 　／／/l|:.:.|:.l
./}　|　　　',',_ﾉﾉ}　　　{　　ゝｰー　 >　ﾘ |l || | |弋＼　　冖　　／／//ｰ|─ｿー--
´ |　＼　　ヽ　 l　　　l　　　ヽ　`／　　　 l|　ｿ|!　|　　｀､　 ,　' ／|/|/
　 l　　＼　ﾍ }　　　|　　　ヾ　/　　　　　l　　|ｋ二ﾆ|￣ﾆ¨ﾆニｿﾌ戈}
　　＼　　ヽ　ﾍ　　　|　　　　 /　　　　　　　　|: :∧ | |: : : : : : | |: : <{
ヽ‐､_　＼　ヽ_ﾉﾉ　　 lヽ　　　/　　　　　　　　ﾉ〈〉)( .| |: : : : : : | |,-､||
　　〒‐-＼_ノ　　　｀、 ,彳￣￣＝ー-‐‐´ :({<<Сl |: : : : : : | |:⌒|||｀ヽ-､
　　{ {＼_,r‐'´-‐‐─‐-ヽ l|: : : : : : : : : : : : : :ゝ（C : | |: : : : : : | |: :勹化: : ｀ニ＝─
　/ヽヽ／-‐‐ｰ──‐-ﾍl|: : : : : : : : : : : : : :才 : : : | |: : : : : : | |: : 少: : : : : : :

他人のことなのになぜか顔が赤くなってしまうほどだった。

　　　　　　　　＿　　_,
　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
.　　 /　 ,　　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<
　　ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノ　|
　　 |ハ |（●）　（●）　/ / ,/ﾚ′
　　　　 `|.xx　ヽ　xxx 「)'/|/
　　　　　ヽ､_ 　― 　_,.ィT/
　　　　　　　l 7Eニ::ィ1│
　　　　　　　'ｲ／ヽ::::｀l┘
139 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:56:32 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　　_　-―´￣￣￣｀ヽ､
　　　　　　　　　 ,/　,=＝=''⌒''＝= ､、
　　　　　　　　／　,=　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　/　 ,='　 _　 ∧_　_,,
　　　　　　/,,_　{i ,～　～　 /´　ﾊ＾､_
　　　　　　　ヽi}　/ /　　 / ヽ_/ ヽ__,,＼
　　　　　　　　 {　| _|__,,／　／￣＼ヽ
　　　　　　　　ヽ | _|∠_／/　┬―ｩヽ　　ｱｿｺで……隠れて……なのが……ﾃﾞｽｩ
　　　　　　　　 |｀､ヽ.__ノ　　　ヽ-‐' _/
　　r"　　　　　 | |{i t　　　＿　　／ |
　（　　　=‐'　　| | i}　> ､___ヽﾉ_ ,ｨﾘ| l| |　ﾎﾞｿﾎﾞｿ
　　ゝ-'　　　 // i}　/　｝-‐斤ヒl､__| l| |
　　　　r､　 //,,i}　/／}｝　l|》o《|!　｛{｀lヽ
　　　__ゝ |i}＾V'' __/　　}｝　　ハ　　｛{　|
　　ヽ　ﾉ'　｀j　　　　}｝　 /Ｘ |　｛{　 |

　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{
　　　　　ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ　　i{　　ノ′ 　　　 /. :/.ィ:!　｀
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　ﾉ!　　　　　／: :ｲ: .ｲ:l　　　ああ……ﾅﾙﾎﾄﾞ……
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼　､＿＿＿_.ノイ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{　　ﾆﾔﾘ
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿
140 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:56:50 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　 / . : . : : / /: . ／: :／/:/_ｊ: l: . : :l: : : : : : ヽ
　　　　　　　　　/ . : . : : / /: : /: ／, 彡'´ 丶ﾄ､: /: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　ノィ :/. : :/:,/ : ,/ｨ, ｒ〃.ィ≦￣｀７ｿ: : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　 /: , : : :l /l:≦ﾒ!l{／ ´ {‐彳）　 /:/ : : : : : : : : :｜
　　　　　　　　 , :/l: . :,:l':ｨl'ｆｒ!iﾉ/　三￣￣　 /:/ : : : : /: : : : : l
　　　　　　　　 l/ 'ｌ: ./: : ｌ￣〈　　　　、　ノィ: . : : : ム: : : : /　　　そこで隠れているのはだれだ！
　　　　　　　 ′ !:/: : : !　　､,.=＝ニ二}　　/: :／:／⌒｝ : : l
　　　　　　　 l': :|: : ﾊ　　ヽ:/ 　　ﾉ　 /／:／ __彡': : :! l
　　　　　　　　　　ｊ: :ﾊ: :l: :ヽ　 { 　　／　 /´￣ __//: : : : : トl
　　　　　　　　　 /'´ ハ:l／ l＼｀ﾆ´　　　　　　　 /:/ : : : ﾄl　　 _,,.. -‐
　　　　　　　　　　　 l:ハ!.　 l:,l ﾍ＿_　　ﾆ´＿__/´l: : : :トl-‐ '´:　:　:　:
　　　　　　　　　　　ﾉ′`　.ﾉ''l: ｆニニニl「￣:ﾊ￣￣!: ／:　:　:　:　:　／

　　　　　　　　＿　　_,
　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_　ﾋﾞｸｯ
　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜　
　　　／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
.　　 /　 ,　　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<
　　ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノ　|
　　 |ハ |（◎）三（◎）:::/ / ,/ﾚ′
　　　　 `|::::::ｒ‐‐‐ｖ､::::「)'/|〈　　　　ﾝﾍｧｯ！？
　　　　　ヽ､_ 　ililiili|_,./t　i　ゝ
　　　　　　　l 7{::::／ノ　（､｀'
　　　　　　　ｨ':::::::::::::::::｀.:ヽ
　　　　　rｪｧ|::::::|::::::::::::::: |::|
　　　　　(::::::|::::::|￣￣`j:::|::j
　　　　　　ヽ::::::ﾘ　　　　＼
　　　　　〈､　　　　　　　　　ヽ
　　　　　（::ヽ､　ﾉ　 |　　､　ヽ_ゝ
　　　　　　ヽ::::::r-=､ﾞ:r==､--´
　　　　　　　ヽ| -- |::| --|
　　　　　　　　　'､_ノ'　､_ノ
141 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:57:05 ID:Vt1O7zQ20: きっと女官の一人が面白がって教えたのだろう……

　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -‐―‐ ､
　　　　　　　　　　　　／,　　-―‐-､＼
　　　　　　　　　／／ ,. 　-――‐＼＼
.　　　　　　　　　／／／::::::::::::::}､ヽ :::: ヽ._>
　　　　　　　　　　／ _」　/:::::::::::＿:/　ヽ}＿__｣＿,
.　　　　　　 ∠＿_｀ﾄ辻:::::::'´_／　　ﾉ◯' ！
　　　　　　　　　　 / ::| |l{￣￣‐◯　　　　　　}i
　　　　　　　 / ::: | |lﾄ､　　　　　￣Z　/l|　　　←ｺｲﾂ
　　　　　　　　　 /:::::::::| |l|__ヽ、　　　 ´ ／| ｌ|
　　　　　　 / :::::::::,ｉ |l|　<ｌ｀ー―一 '＾!､| ｌ|
　　　　　　　　/ ::::::／ ! ll|　<| 　|￣ >ロ<_}|>| ｌ|
　　　　　 / :::／　 | |l|　<|　　￣ ,ｲﾄ､　|>| ｌ|＼
142 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:57:17 ID:Vt1O7zQ20: こちらへ歩いて来られたが……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ Υ
　　　　　　　　　　　　 _, -'--､　　　r'　／
　　　　　　　　 /"　　　　!　 .／　r'
　　　　　　　　 |　____　 ,'　／　,r'
　　　　　　　　　　,r' ／| . ヽ／　,r'
　　　　　　　　　　∨l,　~＞　.／　ﾟ.,　'　.　　　. '　　　 .: :　　　:　　.゜　゜･｡　゜
　!ヽ＿＿_＿_＿．-''"´　／. .　.:　.　　.　　. :　:　 .　゜　'　　;　゜　;　. *　.　. 　,　.　.ﾟ . ,　'　.　:. .　.:　.　　.
　 ~∟＿--------、　　　!　ﾟ.,　'　.　. '　　 .: :　:.゜　゜･｡　゜゜. .； '　. . 　, .　. 　..　'　　ﾟ.,　'　.　. '
　　　　　　　　　　　,|　　 /｡　 .　'　.　　'　 :　 : :　:.゜　゜　゜゜　･　゜.゜: ,. . + :　. .　.　 ,　 . '　｡　 .　'　.
　　　　　　　　　　　!　　 !　 .　 ,.ﾟ　．　ﾟ　ﾟ　+　, . .: :　':.゜；゜゜゜･　ﾟ.,　'　.　. '　　: ,　'　　 .　 ,.ﾟ　．
　　　　　　　　　　｜　　!　ﾟ　.　,　 '　.　.　.　　'　　* .　. .: : . ゜゜･　゜　.゜；. ... '　.　. '　｡　ﾟ　.　,　 '
ﾍ . ~"'''‐‐--､∠'"　､　',　ﾟ　.　,　 '　.　.　.　　'　　* .　. .: : . ゜゜･　゜　.゜；. ... '　.　. '　｡　ﾟ　.　,　 '
　＼　`ｰ--､_　　 ~'　＼ !
　　ヽ　　ヽ　 "'''‐ｰ┐　ｲ
　　　＼　　!、　　　ヽ　　!、
　　　　　!、　ヽ　　　　ヽ　＼
　　　　　　ヽ　λ　　　　ヽ　ヽ
　　　　　　　 l" （　　　　　 !、　ヽ
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　　　　　　　 └'´　　　　　　　ヽ､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !、　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !、　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ‐' !
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　＜之′Ｙ´／　　　　　　　＼
　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　, 　ｉ
　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ　　（大丈夫！きっとﾖｿへ行ってくれる……っ！）
　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉﾞｉ（ ○）　（○）|ハ|
　　　　　ﾞｉ|ﾞｉ'(1　　　Д　ノ川
　　　　　　│「ィ::ニE7 l
　　　　　　└l´::::／ヽﾄ
　　　　　　　 |::::|´ ￣｀i
143 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:57:37 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　 /: : : : /: : /: : / : : : /l: : : : : : : : :ヽ
.　　　　　　　　　　 /: l : : /: : /: : /: /:/:/∧:l: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　　 /: : ! : /: : /: :/: ://l //　l:|＼: :!|: : : : l
　　　　　　　　　　 ,':/: :l : l : ://:/l: ｲ//,l/＝ｷi≦V | : : : ﾊ
　　　　　　　　 /ｲ: | | : |: :l/!/=l'､l'/´/,.ィ彷ｒ） 7:/: ﾑｌ:ﾄ|
　　　　　　　　　　,': ,ｌ l: : ∨ｒ忘外　}　　￣￣　//: /) }从　　　やあ、どうも。
　　　　　　　　　 l:/ |:l: ､: ヽ｀￣　〈　　　　　 //: /.ン:l
　　　　　　　　　 l′lﾊ : ＼＼　　　　＿＿,./ｲｨ/彳|l l
　　　　　　　　　　　 ′!: | |:ヽ‐ヽ　 ´-‐一　　 /ﾍ: N州
　　　　　　　　　　　 |/l/|:l､_､:＞､　　　／,. -ﾍl 、
　　　　　　　　　　　　'　' l／| ヽl: | ｀ ‐　'´　〉 __l　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 |.:.:.|:.:.:.|∧　　　　 /彡,:.|　　|
　　　　　　　　　　　　 /.:.:_ｊ.:.:‐￢l　　　 , ゝ／.:.|　　l-､
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.へ　:.V＾ゝ　　/ / /.:.:.:l　 /⌒'ー

　　　　　　　　　　 __ /{　　＿_
　　　　　　　／⌒Ｙ　Ｖ´　∠_
　　　　　　　 / ／⌒＼　　／⌒ヽ.　　　：
　　　　　　_ノ　′　　＿Ｙ/_　　　　＼_
. 　　　｀ｱ　V　 ,∠ ニ＝=ミ　 }ﾉ＜´
. 　　　 /　　／　　　　　　｀ヽ　ヽ　：
　　　　 {　　/ 　　　　　　　ヽ　 }　；
　　　､_ﾉ　 ,′// /{　　ハ　ﾊハ　｛　　　　（ﾁｸｼｮｰ！！）
　　　｀Ｔ　l　 |／ハ　｛　}／　|　｜}｀
.　　　　ヽ.|　 | 　--‐＼{. ‐-- ｜　l/　　：
　　　　　八 `|　(-‐):::::::::(‐-)　ｊ　/{
　　　　＿／ヽ{｀U　　`_　　uノイ＞―- ､
　　／　　 ,二｀＞-へ二　-＜´　　　　ヽ
　　ヽ、　く／_　＼　＼>Ｊ）　　　　　　ノ
144 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:57:57 ID:Vt1O7zQ20: 大納言殿は私について

　　　　　　　　　 ,.:.:.:´.:￣.:.:.:＞　、
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　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞、
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　　　,.:.:./.:.:.:.:|／.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:爪
　／ｲ./.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:／.:.::/.:.:.:.:.:.トー-、.:爪
　'／,.:l.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:／.:.:.:.:.／.:.:.:./.:.:.:.:人.｀ー、VL',＼　　　,＿,
　'　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:|／／フ＞く//V.:.:.:.:/ゝ、｀ーﾑ　ゝ┴　￣　　　＼-、-、
　　 | |.:.ﾑ.:.:.:.:|〃隹不　ﾌ /.:／／≠―ﾁ＞　、_　　　　　ｧγ ´／イ: :＼
　　 ’ , l.:ｌl.:.:八ゝﾋ角ﾑメ./.:彡´　ﾃri一 ,.:.:.:.:.:.:.:lヽー　" ／|　ｲ/: : : : : : ＼　　　出仕されるまえはｶｸｶｸだったみたいですが……
　　　'　,.:.ヽヽ: ヽ　　　　 '　　l　〔角7 "/.:.:.:.:.:r '￣'＿_.／　 | 'V: : : : : : : : : :＼
　　　　　l.:.:ゝヽ.:｀　　　　 /　　　｀ //.:/.:.:/"￣　　　　　　Y: : : : : : : : : : : : :.＼　　　　　　　　　　　　　　　　結局のところどうだったのです？
　　　　从.:.:.:.:l>＼　＿＿＿_　　　,.:.:／.:/V　　　　　　　　　乂: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　, ´/／ﾘ.:.! ＼　￣￣ "　　イ.:.:.|／レ'　　　　　　　　　　　｀＜: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　／／j.:.不　＼　　　ィ ´.:.:.:.:|乂"　　　　　　　　　　　　　　　　｀＜: : : : : : : : : :.＼
　　　　　 / ⊂ニテニ＞＜ニ乂|乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀マ: : : : : : : : :
　　　　　　ｲ: : : :| |: : : : | |: :从　　　　　　　＿＿＿__　　　　　　　　　　　　　ヽ: : : : : : : :
　　　　　 |ﾘ厄 | |: : : : | |う||＿_／ヽー ´　　　　　　ヽ - 、　　　　　　＿_　＿V: : : : : : :
　　　　　　人ｸ: : | |: : : : | |: ）ル: ノ: : : : : : : : : /: : ／: : : : ヽ―――≦: : : : :／: : : : : : : :
　　　　／: 丁: : :! !: : : : | |: : :／: : : : : : : : : ／: ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＜: : : : : : : : : : :
　　__／: : : : : : : :| |: : : : | |:／: : : : : : : : : : : !:／: : : : : : : : : : : : : : : ＜: : : : : : : : : : : : : : :
＜: : ＞: : : : : : : :| |: : : : 片V: : : : : : : : : : :／: : : ＜: : : : : : : : ＜: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

とお聞きになったりするので、
145 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:58:16 ID:Vt1O7zQ20: 隠れて遠くから拝見するだけでもとても恥ずかしいのにこんなに近くで見るなんて……。

　　　　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　　　　　　／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
　　　　　 .　/ ,|７Tハレ　T寸寸　ヽ　}<
　　　　　　　∩, {（○）;;;;;;(○）ﾚ∩　 }ノ　　　（これは夢だ！夢に違いない！！）
　　　　　　　　|:::::| l　　　｀　　　　（|::::|/ ,/ﾚ′
　　　　　　　　|:::::`|　 ┌─┐　　u　|::::|'/|/
　　　　　　　　＼::::ヽ､_ ＿　_,.ィT/::::|
　　　　　　　　　　＼:::::::l 7Eニ:::::::::／
　　　　　　　　　　　ゝ／ヽ::::｀::::ノ
　　　　　　　　　　　　 i´￣｀|::::|
　　　　　　　　　　　　j| 　　 |::::|

これが現実とは思えなかった。

　　　　　　　　　＿_　　　＿_
　　　　　　　　　　＼　ヽ／ ∠_
　　　　　　　　　＜⌒＼　／ヘ　≧
.　　　　　 -=ﾆ¨ 匸＞=＜二}､｀ー、
　　　　　　　　＞'"´￣￣｀＼＼＼　＞
.　　　　　／　　　　u　　　ヽ. ヽ}i ﾊ
　　　　 /,　 / /_|　　＼__ヽ.　ﾊ!　 }|
　　　 ,ｲ/　 |:/|:∧　:|＼{＼ ! }　i|　 i|!
　　　　ﾉ八　.{　---＼l ---　|厶ノ　八
　　　　　＼| （●）　（●）.ﾉr'｝!　/
　　　　　人''　　__　u '' ィT´!∨　　　（ああ…なんで身の程知らずに出仕してしまったのだろう……。）
　　　　　　　　｀　ｧ┬=≦:ﾉj |! |
　　　　　　　　　〈ｘく矢¨¨ヽ|ﾉL!
　　　　　　　　　　/Ｙ￣￣Ｙ´|
　　　　　　　　　 ,′}　 ...::::|　|
　　　　　　　　 /　ﾉ　　　::| │
　　　　　　 /／　　.::::::::| │

と思われ、冷や汗がダラダラ流れる。
こんな状態でどうやって質問に答えることができるのだろう……。
146 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:58:40 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　ﾆﾔﾆﾔ
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

　　　　　　　＿｣ヽ　／|
　　　　　／　　　ﾞＶ´∠ｲz‐､＿
　　　　／　 ,　ヘ,＿／ヽ∨ ﾏ´
　　　//　 /／＾´ ￣＾｀ヽ丶,ゝ
　 _,// 　〃　 ,　　,　　　　､ヽ､
　 ,ノｲ| ｌ/　　　　　　　　　　　ﾍ　
　　　小| 　　l/'ﾅｒ、ｒｉ,、ﾅﾅ| l |
　　　 l从　/| 　/　/（　ヽﾘ,ﾙﾘ　　
　　ノﾊ小 γ::::lヽｌ　レl:::ヽ　　ﾋｰﾝ
　　　　　　/l:::::,ｌ::::|∞|::::!::::l
　　　　　　　ヽ::::;ノ　ゝ;:::ノ
　　　　　　　ﾉ　 , 　 ,　八
　　　　　／　 /　　ﾊ　　ヽ、

この状況を宮は「つらい」と感じてくださったのだろう。
147 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:59:03 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　 ,　 ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　, '´:.:.:.:v'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.'.
.　　　　　　/.:.:.:.:._:.:{:.:rｧ≠ミ、:.:.:.:.:.､:.:.}:.:.:.:.|:.:.:.
　　　　　 /.:.:.:.:.厶≧f´￣｀ヽ}:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:}:.:.:.'.　　　　お兄様、この書は誰が書いたと思われますか？
　　　　　{:.:.:.:.:.:,|　　　　　　　 ',:.:.:.:.:.:.:.ヽ､｜:.:.:.',
　　　　　ヽ､:.:.{レ'　　　￣￣｀}:.:.:.:.:.:.:.:.:.}ﾉ:{:.:.:.:.:.:.、
　　　　　　 ∧:.ヽ -‐ 　　　　￢､:.:.i:.:.:.:.:.|:.:.:、:.:.:.:.:.ヽ、
　　　　 /.:.:.}:.ハ-=ミ　　　=＝ミ}:.:.:.:.ﾉ:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.ヽ、
　　　　　 {:.:.://.:.∧ 　 }　　　　ノ小:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:}＞､:.:.:.:.:.＼
　　　　　ヽ{:{:.:.:{:.:.i＞　　t_ァ_,r‐〈}:.}/.:.:.:.:.:.:./　　 ',:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　/.ハ、厂i{　　 {Y´} ｜　|Y:.:.:.:.:.:.:./　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.　　　　　/:/:／.:{￣ト､　 }　　　　ﾊ廴:.:.:., '　　　　 |:.:.:.:.｀ヽ、:.
　　　　　{:.{:.:{:i:.:ハ　ヽヽ｣　　　 /:.:.:.:.:.／　,　　　 }:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　 rﾍヽ:.从{:.:.:}　　∨ {　　　{:.:.:.:.:/　 i/　　　　,小、.:.:.:.:.:.:.:.
　　　ヽヽ_ノ.:.:ヽｲ　　 |//ﾄ､　ﾉー＜.　/　　　 //:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.
　　／.:ヽヽ／　|　　 { { {__／　　　　V　　　　//:.:.:.:.:.:.:.:}＼:.:.

と助け舟を出してくださると
148 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:59:20 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀丶、
　　　　　　　　　　　　／.:::::::::::::::::::/.:::::::::::::. :: ::::::. .ヽ.
　　　　　　　　　　　　　/.::/.:::::::.::::::::/. .:::!:::::::::::. : :. :::.:::::ﾍ
　　　　　　　　　　 i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:､:::::::.　::. l::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　 |:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:jヘ､＼:: .::::::ﾄ､:::::::ﾄ､
　　　　　　　　　　 |:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rｧ≠fﾄ､::::::|/.::::ﾄ|
　　　　　　　　　　 |:::::|::::::::::|ｋl::|:{ /　ｨ代fiﾂ:::::::::{::::::::ﾄ|
　　　　　　　　　　 l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁′ 　　￣ |:::/:/ l::::i:|
　　　　　　　　　　爪:l::::ヽ::::＼¨´ } 　　　 |/l/　 }:::ﾄ!　　　ん？ああ、こちらで拝見しよう。
　　　　　　　　　　ノ　ヘ.::.::ﾄxヘ、　｀ t一ｧ　 /　 .ｲ|从
　　　　　　　　　　　　　　　メ、 ─‐`┐. _ 　／,r',仆､l、ﾞー‐-　　 .._　　　　誰か持ってきてくれないか？
　　　　　　　　　　　　／　　　｀二丁{､｢￣ヽﾞﾏヽｆ　　　　　＞‐‐､
　　　　　　　　　／　　　　 .ｲ｣ /} }／〉､　　ヽﾏk｣`　　　　　／　　　i
　　　　　　　　　　ｒ'´ 　　　　∠　 -‐〈/　 {/iﾊ　　ﾒ}　　 i 　　 .′　　　l
　　　　　　　　　　 {　　　`rｲ　　　　　　　 } }　　| |　　　i　　 /　　　　 l
　　　　　　　　　　 l＿_,／,小、　　　　　　　　| |　　| |　　　',　 /　 /　　　 |
　　　　　　　　　／{ ／／｜ヽ　　　　　　　 | |　　{ ＞ニニＶ　 /　　　　/ j
　　　　　　　　/__／／　　ｊ　　　　ｒ‐─ 二ソ　　　　｢」 }　.′　　 / /{
　　　　　　　　{-- ´　　　ﾄ､　　　　{ ｢｣´　　　　　　　　　　| |/ 　　／ /　}
　　　　　　　 ',　　　　　　|} 丶、　ﾄ､ヽ　　　　　　＼|/　　／　　 .ｲ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,. ＿＿　　 /　_,. -ｰ　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 .／／　 ,　　　｀`　／-'´￣｀　､　　､丶
　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　　 λ＝- ､_　　　,,. -=ﾆ::ｰｲ　　 l,　 l,
　　　　　　　　　　　　　　　 / .i'　　/:::::::::::::::::::ヽ､,イ:::;-=::､_:::::| 　　|　 l,
　　　　　　　　　　　　　　　/　l　　 |彡 ' ￣｀｀｀`゛´´　　　　゛ﾌ　　　|　　l
　　　　　　　　　　　　　　　|　:|　　 {　　　　　　　　　　　　　 / /　　.|　　{
　　　　　　　　　　　　　　 /／l　i　 'l　　　　　　　　　　　　　ハ　　　|　　＼
　　　　　　　　　　　　　.／　　　l　　ﾊ, - '￣　　　　　￣゛`'7　{,　　ﾋ､　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　/　　　|　_,. -、　　　　 ,--　､＼ l,　ヽ ` ＼
　　　　　　　　　　　_l　　　　／　　ノ ´　　　　　　　　　＿　人　 | ﾉ　　l
　　　　　　　　　／ゝ、 .::/　　　 .ｲ　,,=＝ニ　　　　 'ﾆ＝= 、 | |　ν　 ./　　　　　いえいえ、是非こちらで。
　　　　　　　　／　　r-‐‐う__,∠´lﾑ_´ 　　　　　;　　　　　　　ｿﾉイ　..／
　　　　　　／　　　 |　T／　l　 | | ｛:`i 　　　　　'　　　　　ゝ､ｲ::::;::／l
　　　　　　l　　　　　l　 | _ｲ　l,　|/　l;:人　　　　 ‐_ｰ　　　　／|::://´ /　　　|
　　　　　　|　　..::::::/　´ヽ:::ヽ_ゝﾄ-　|､＼ヽ. _　　　　　 ,. イ|::|::`f_'__, |:.　　　|
　　　　　　ヽ ::::::::::ﾍ　　ヽ､　 `´::　ﾄ-ﾉ:ﾊ:::::::|＞､ r '´ |:::::|::ヽ::::.　　|::　　　|:..
　　　　　　　＞ ‐ ´ﾊ　　　｀i　　　/`ヽ､＿:ノ　　　　|_::::l::::::＼:..　ヽ..:|　　l:::
　　　　,.-‐ ´　　　　 l:　　　　l　　/　　　＼　　　　　　　　`ー‐, ､_ヽ;.　ヽ|　　＼
　　／　　　,　　＿λ:...　　　　人　　　　 `､‐-- ､　　　 ,,...../　　`‐i:: :　＼
　　l　　 ...:／　/´　（(ｿ:::::.　　 /　＼　　　　＼　｀　　´　／　　　ﾉ:::::　　 l
149 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 17:59:46 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{
　　　　　ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ　　i{　　ノ′ 　　　 /. :/.ィ:!　｀　　この女性が私を離してくれないのだよ
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　ﾉ!　　　　　／: :ｲ: .ｲ:l
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼　､＿＿＿_.ノイ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿

と冗談をおっしゃっるのを

いかにも若い人に言うように言うので

　　　　　　　　＿｣ヽ　／|
　　　　　　＞　　ﾞＶ´∠ｲz‐､＿
　　　　　／　 ,ヘ,＿　/＿＿／ ∨ﾏ´
　　　　//　 /　　　 ´　　　　　　　｀丶、
　　 _,//　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　_,// 　〃　 /　　　　｛　　　　　　　　　ヽ
　 ,ノｲ|　ｌ′　.i　　/ 　 ∧　　ヽ＼　　　　ﾊ
　　　小　|　　 .| 　 | ｉ ./　＼　　　 .}ヽ　　　|
.　　　从 .|　　 .| 　 | N＿＿_ヽ＼}´j ハ　.ｉ　|
　　　ノﾊ小　 .|　八ﾄ（　◎）　　　（◎）｢iﾊ.ｉ|
.　　　ノｲ|　　.Y| 　 |　　　　　　　　　　 i　|　　　もういいかげんにせーっちゅーねん！
　　　　ノﾊ小 . | 　 |　""　　　　　　 "　 i　|
　　　　　　ヾ∧　ト　＿　　　△　　イ .ｉﾘ
　　　　　　　´　ヽ　∨:::::7ニE7 fﾞ} jﾉノ|/
　　　　　　　 .ﾚヘ｛::::/　　　Y´ ）っ
　　　　　　　　　/::::::::::｀＼　_／>‐rく
　　　　　　 /:::::::::::::::／/::::::::::::〉:::ヽ
　　　　　　 ,′::::::::::::::::::::::::::::,ｲ::::::::::',
.　　　　　　〈::::::::::::::::＼:::::::_,.イ│:::::::::}

こんな身には似合わずとても恥ずかしい思いをした。
150 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:00:01 ID:Vt1O7zQ20: 宮は、本などを取り出して

　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : :ヾﾚ : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　 /: : : : : : : ,:　- : ､: : : : _,. - ‐ ､: : : :＼
　　　　　　　　 /: : : : : : ／三ミヾヾ;ヽ/ｼ彡三:三ヽ: : : :ヽ
　　　　　　 ,': :/: : : :（彡ﾐ ^^`´　　｀ ^'^'`ヽミ:ﾐ:',: : : : ',
　　　　　　　 ,': :/ : : : : : ',／　　　　　　　　　　ヾヽ! : : :l:l
　　　　　 ,': :,': : : : : : : :ヽ _,. - ｰ　　　　ｰ- .,_　ヽ,': : : | !
　　　　　　/:!: !: : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　　｀ l: : : : ! |
　　　　　 ,':.ﾉ: :l: : : : : : : : : : ﾉ_.ィ　　　　 T 'ｰ- _ !: : :l ,': ',　　　この本はどなたが書いたものなのでしょうね？
.　　　　　l/: : : l: : .::l: : : : : /　　ヽ　　　　 '　..,,_　', : : ',:ヾ:ヽ
　　　　／: : : /ヽ .::,': : : : / 　 _,,,...　　　　ヾ＝=ミlヽ: : :ヾ: .:::＼　　清少納言にお見せくださいな。
　　／: : : : :,':/::.〉: : : : .,'　彡=＝'"　　　　　　　　　l/}: : : : l:l : .:::丶、
　 /: : : : : : :l/.::/: : .:::l: :!　　　　　　　　 l〉　　､ __!/: : : :,'.::!: : :::. : ':,
　,': : ,': : : .:::| :（: : : .:::ヽ::ヽ､_.,　　　　 __ _　　　ゝ- : : ／/ .:::',: : : ::. : ',　あのお方は世に知られた書の事ならなんでも知っているんですよ。
　!: : l: : : : .:::l : :ヽ: : :人::::::::く.　　　　ｰ　　／/: : :/: / : .::::! : : : :::. : !
　l: : :ヽ: : : .:::ヽ: :/ノ:::::::）:::::::::}｀ﾄ　、　　　 .イ:l::/: l .::,'ヽ!: : : .::::!: : : :l::. : l
　ヽ: : ::',: : : .::::l : .::/::::/:::::::::/::::l　　　｀ ´ 　 !::!{: :! .:::!:. : : : : .::,' : : : l::. : :}
.　　＼:::!: : .:::/ .:::,'::::/ノ::::::::_／i　　　　　 l::!;ヽl.::,:' : : : :_ - ': : : : :!:::. ,'
　　　 ',!: : :/: .::::l . - ´＼´　　　　　　　　　｀／j/: : : ／::::::l::. : : : :l:::/
　　　 /: ／: .:::_〈　　　　　＼ー､　 , ─　／ : : : : ／｀ヽ_:::!::. : : : ':,!
　　／: /.:::冫´ l:.ヽ　　　　　＼　 _,.- ´/: : : : : ／　_.ィ´　｀ヽ: : : .::.ヽ
　/: : :,'.::::/　　 !:.:.:.ヽ　　　　 Χ　　 ,': : : : ／　／..:.:!　　　 ',::. : : .::.＼
.,': : : :l.:::::l　　　l:.:.:.:.:.:.＼　　／　 .＼ l : : : /:l ／..:.:.:.:.:l　　　　 l::::. : : : .:::.＼

と私の事をフォローしてくださっているのか、
151 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:00:29 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　{ ,_　　＿,
　　　　､-ー'｀Ｙ＜,__＿
　 _＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　＞７￣､-‐ ´￣｀'┴＜
＜之′Ｙ´／　u　　　　　＼
　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　, 　ﾞｉ
　 |　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ, ｌ
　 ′Ｊﾞｉ, ﾞｉﾞｉ弋歹ﾚ代歹）|ハ
　　　　ﾞｉ|ﾞｉ'(1　　　 / 　　|
　　　　ﾞｉTィ.,_ 　 ― 　 _ノ
r､　　　　r､／ヾ￣下ヘ　　　ないない。それはない。
ヽヾ　三　|:l1､＿ヽ/__ .ィヽ
　＼>ヽ/ |｀｝　　　 n_n|　|
　　ﾍ　lノ `'ｿ　　 l ﾟωﾟ|　|
　　　/´　 /　　　　　￣|.　|
　　　＼. ｨ　＿＿＿　|　 |
　　　　 |　ﾉ　　　　　l | 　|
　　　　　|　|　　　　　　i:|　 |

あることないことをおっしゃったりする。
152 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:00:44 ID:Vt1O7zQ20: このように大納言殿一人だけでも大変なのに……

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　. 　ァ　 -‐‐- ､｀丶、
　　　　　　　　　 ´_,ノ´ -‐=＝ミ、＼､ヽ、
　　　　　　／　　 /　　 -‐rf≠ミﾐ､　　 } }　､
,　-‐‐…ァ′　イ　　　⌒　≧込}､}ﾙﾚ' /∠厶
　　　　　{　　/／　　　　　　　 -‐ ´　 {=≠=ﾐミ、
　　　　　＼{´　　　　　／＿＿r'　　　〉ﾄ弋} 　}
　 -‐‐-　　　､　／／,　-‐　　　ー／ハ｀ーｲ
　　　　　　｀ヽ}〉 { /　厶-‐─‐‐-　､ ⌒ヽ　　　}
　　　　　　 ∨/{　|iﾙ'´￣￣￣｀丶＼　i　　,
　　　　　　　　 }′　{|K⌒ヽ、＿　　　〉〉} |　厶_　　　　　　失礼するぞ！
　　　　　　　 .ｲ　　 |ト､＿　　　｀ヽくイ　/ /　　_≧x
｀ヽ　　　／ﾉ　　　ヽー‐--　､__　ヽ/ / /　／　　　｀ヽ
　　ﾏニｱ─く／{,ィ,イ_ ＞ァ＝≠ミ≧′ /　//　　　　　 ',
　　 }／ }.ｲ　}　/ {　{′　（￣/{ ‐-ﾄ､ rfｲ　 { {
　　/　 /: |　j　{　| /　　　ヽ{　＼_j　ヽi }　从　　　　　　 }
　 .'　 /: :/ /⌒Y´{　　　　‐┘ 　_ノ　从＿／⌒ヽ　　　 /｀丶、
イ　/: :/ /⌒Y⌒1　　_　 -‐‐-　_　ノ个: :{　｛　 }　　／ .　-=ミ､
:ﾉ , ' : / /　　 l　 └≦三三三三≧､　 |: : :|　ﾄi　ト-　／　　　ヽ
／: : / / 　　 }　　　　　｀ヽ、　　　斗: : |　 |:|　| 　 /　　　　　　　 }
　　　　　関白　藤原道隆　（定子の父）

関白殿までいらっしゃった。
153 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:01:00 ID:Vt1O7zQ20: この方はとても陽気な方で

　　　　　　　　　　　　　　　へ､、
　　　　　　　　　　　　　　 / ｛_ ｸ
　　　　　　　　　　　 ,=- く__,,／
　　　　　　　　 /　　　／　　　　　＿
　　　　　　　　　　/　　／　　　　　_〃― ヽ
　　　　　　　　　/　　 /ヘ　　 _/ | | =!|= ｝lヽ
　　　　　　　　　r'　　　く彡＼r'´｛　∧ rっ /　 |ヽ-､　　　　立てよ国民！
　　　　　　　　＼　　　　""''''`l ／ﾍ｀,二´ミ､ﾉ丿丿）
　　　　　　　　　 /＼　　　　|　´　　 |　|　　| |＼_ノF＝= ､__
　　　　　　　　　/;:;:;:;:ヽ　　/ 　 l　　 |　|　　| | 　＼|| | | | | ||
　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:|　　　　　r―''＼ ,'⌒i| 　　　 || ||　 |
　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;:|　　　　|| 　　　ヽ__ﾉ　　　 || || 　ﾍ
　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　　　q=＝＝＝||ヽ＝=o　|| ||　　　ヽ
　　　　　　/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| 　　　 || 　　　 || ヽ　　　|| ||　　　　＼
　　　／|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼
　／　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　＼
／　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　 _,,..r-‐"´_,,.r‐￣￣￣ミ`ヽ､
　　　　　　　　　　 ,,ｒ‐"´ 　ミ /　　　　　　ヽ　ヽ、｀ヽ、
　　　　　　　　 i"　　　___　　,,ｒ"　｀ヽ､　　 l　　ヽ､_. ヽ
　　　　　　　　 l　　,ｒ三ミﾐ､〃"´　　.`､　　!　　　`ヽヽ
　　　　　　　　 /　 lﾐ"　　　`′　　　　　l　　　　　　　　_,、
　　　　　　　　 i!　　ll　　　　　 ‐---‐‐l　　　　　 ,, ‘´‘」
　　　　　　　　　　　l　　　l　 _,,/´　　　　　,.ｒ‐‐‐l　　　　　.ll ,ｒ"１　　お父様……それは違うアニメですわ……。
　　　　　　　　　　 l　　　 l". ,,..‐.､　　　　　ヽ . 　　 l!./　 |
　　　　　　　　 i!　　　l!〃　　　　　､____,, ヽ　　　l `i　ヽ
　　　　　　　　　　　 ∨ 　 |ｌ､､__,ノ　　　　　　　　l.`.　　,'ノ.ll .l ヽ
　　　　　　　　　　　 ∨　ll `i　　　 '　　　　　ノl　　 / 　l　 l　ヽ、
　　　　　　　　　　 ∧　　 l　　　　___ _，　　'"_| 　 /　　ll.|　l 　 .＼
　　　　　　　　　　ｌ, l,i!...l　`,ｒ‐.､/ ､_ヽｒ‐､.-"ノ l .l　　 //､ .i!　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 /ﾉ､ﾉ､ﾉ.彡/　ー､ヽヽ`,i　/ .l　　.i!　.`iﾍ　　　＼
　　　　　　　　　 /　ﾉ　`　‐l　　ｒ,　.ヽ-`i´.ｌ l 　 `_,,ノ　　l! .ﾍ
　　　　　　　　／　　　／~l　　.Y　'´_／.〉l |　 ,r"　　　　 `! .丶
　　　　　　　／　　　 ./　 / ___ノ__／ .〃 ∧　i!　　　　　　 `i　ヽ
　　　　　　／　　　　 /　　l　　 / l＼,,人、.∧.i!　　　　　 i!　　ﾍ

冗談をおっしゃったり、
154 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:01:27 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　／　　　　／´　　　　　　　｀ヾ、　_,　＼
　　／　　　　 /　　　　　　　　　　　　∨　　　ヽ
　ノ　,　　　　 /　,.,.,　　＿＿ _　_　　　　　　　　 |
´:::: /　 ,　　　　 //　＿ _　　　　｀ヽ、、　　　　 |
:::::: |:::　|;:　　　 /　　　　ヽ｀ニ＝=,　　Yﾉ -‐'´　|
　:::|::::: |;:　　　/　　　　 ‐-',、ニ=、｀ミ i/_-=＝　｝
　＼:::　|::::　　/　　　　　＼ヾ夕ンノ　｀´ｒュ｀　/、
　　＼::|::::　｛ヽ　　　　　　　　　/　　　|::｀ｿ　| ヽ、.　　　　もうﾎﾝﾄ陛下の相手すんのつかれるわー
　　　　＼:::::　ヽ｀、　　　　　　　,,　　　　|　　　|::　＼＼
　　　　　＼::: ヽ　ヾ　　　　　／｀￣''::::ノ、　 /::::　　＼＼　　　　　　　　　そういやさー昨日（ｒｙ
　　　　　　　　｀丶:::|　　　　　　,＿＿ _　｀ //::::::　　　＼＼
:::　　　　　　ｒ‐´　｀｝ ,　, ,-‐=´-‐― ―ヽ　　/::::::::::　　　ﾑ、＼
ヽ::::::　　　〃::::::::::: ｝'i '　　　-‐´　:::::::丶　,、｝::::::::::::r-‐´　ハ　　＼
　　｀ヽ:::::｛::::::::::::::::/└、　　／|　 /＼ i＼l ﾞｲ::::::::〃:::::::::::::　ヽ　　＼
　　　ｒ-‐ヘ::::::::::::ﾉ　、　｀' '´ └┘　ヽ_ｌヽ /ヽ:::｛: : : : : : : :　ﾉ　　　　冫
　／　　　　ｌ::::::ノｒ´｀i　ヽ、　　　　　_　　　ｌ　　ﾑ、: : : : : : ノｒ' ' ´ ｀ヽ

殿上人の噂話を女御たちにまでなさっているのを見ると
155 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:01:44 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　　　　＿_　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ／ ∠_
　　　　　　　　　＜⌒＼　／ヘ
　　　　　　　　 -=ﾆ¨ 匸＞=＜二＼
　　　　　　　＞'"´￣￣｀＼ー≧＿_
　　　　　　　／　　　　　　　　￣７＜
　　　　　　　 /,　 / /_|　　＼__ヽ｀Ｙ′之＞
.　　　　　ｲ/　 |:/|:∧　:|＼{＼ ! }　ヽ　}<　　　（こいつら……本当は神の使いか物の怪なんじゃね？）
　　　　ﾉ八　.{　---＼l ---　||　　}ノ　|
.　　　　　　　＼| （三）　（三）.ﾉr'／
.　　　　　　　人''　　__　　 u ィT´
　　　　　　　　　　　｀　ｧ┬=≦:ﾉj ∨
　　　　　　　　　〈ｘく矢¨¨ヽ|__八

と思ったものだけど

何日もすると

　　　　　　　　　＿_　　　＿_
　　　　　　　　　　＼　ヽ／ ∠_
　　　　　　　　　＜⌒＼　／ヘ　≧
.　　　　　 -=ﾆ¨ 匸＞=＜二}､｀ー、
　　　　　　　　＞'"´￣￣｀＼＼＼　＞
.　　　　　／　　　　　　　　ヽ. ヽ}i ﾊ
　　　　 /,　 / /_|　　＼__ヽ.　ﾊ!　 }|
　　　 ,ｲ/　 |:/|:∧　:|＼{＼ ! }　i|　 i|!
　　　　ﾉ八　.{　---＼l ---　|厶ノ　八
　　　　　＼| （●）　（●）.ﾉr'｝!　/　　　あ、なんか前思ったより大したことないわ……。
　　　　　人''　　__　　 '' ィT´!∨
　　　　　　　　｀　ｧ┬=≦:ﾉj |! |
　　　　　　　　　〈ｘく矢¨¨ヽ|ﾉL!
　　　　　　　　　　/Ｙ￣￣Ｙ´|
　　　　　　　　　 ,′}　 ...::::|　|
　　　　　　　　 /　ﾉ　　　::| │
　　　　　　 /／　　.::::::::| │

などといろいろわかっていくうちに、慣れてしまったらしい。
156 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:02:15 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　　＼｀ヾ:.:.:.:.　.:.:　　.:レ'´／
　　　　　　　　　_,.　-=≒‐:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣ﾞ≧
　　　　　　ｘ≦_:.:.: ,．　 ´￣｀ .　´￣￣｀丶､:.そ
　　　　　 ≪_:.:.:／: : :.:　　　　 :.　:.　　　　＼:.≧ｘ､
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　　　　　　　,':.: : :　.:.:　:.: :　.:　 .:.:　.:.: .: .:　.:.:. :. Ⅵ´￣´
　　　　　 i:.: : :　 :.:　:.: : : :.:　:.:.:.　.:.: .: .: .:.:.: ＼:＼　　　　以上で今回の投稿を終わります。
　　　　　 l :l|.:.: .:.:.:ﾄ､:.ﾄ､:.:.:j:.:.:.:.: /!:.:ﾊ:.: ﾊ.:　:.:.:トﾐ≧
　　　　　 |.:j|:.:.:.:ﾄ､|弌!弌ノ!:.:.:.:/ T7''T'7 |.:　:.: |
　　　　　 Ⅵk:.: :!.ｧ^笊ﾐ¨V:.:／ｧ^笊ﾐ¨Ⅵ:. .ｲ:.j　　　　　　　清少納言が脱ニートした時のお話ですね。
　　　　　　　ﾘﾊ:.:圦乂iｿﾉ´ 　ヽ.乂iｿﾉ.j:./ Ⅳ
　　　　　　八＼{　　　　　　　　　　 /ｨ　ﾉ　　　　　　　　
.　　　　　　　　ヽﾊ　　　ゝ　　　　 /ｨﾍ
　　　　　　　　　　 /:.＼　　＿_ 　　　.ｲﾊ:.kﾍ
.　　　　　　　　厶ｨ:.:/ﾐiｘ.　　　　ィ:.:.:.Vﾊ!　`
　　　　　　　　　　ﾑﾊV:.:ﾏ=≧=≦=7:.:.:.:.:.Vﾊ
　　　　　　　　　ﾊV:.:x仆ミ//彡仆x :.:.:/Vﾊ
.　　　　　　　　 /ｘ＜///＞介＜////＞xVﾊ
　　　　　　　 ,ｘ＜//////〃./ﾊVﾊ.V///////＞ｘ,
　　　　　 //////////｛しﾞ//}.しﾞ.}//////////ﾊ
157 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:02:34 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　　＿＿ , ．イ　　　　　　　V }　　イﾆミー- ﾉ
　　　　　　　　　　　￣¨ー .,　　　　　／ヽ　　　／　ヽ　r-イ
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　./:::...:.＞＝<_＿:.:ハ＼
　　　　　　　　　　　 .／　　　　　 i / ＜´　　　　　　＞::>　＞..._
　　　　　､＿＿ , ィ　　　／　　ﾊ !　　,, -　　　　　　　ハ从＜
　　　　　　　￣￣＝ ≠　 { i　　 /八! ／　　　　　　　　　　 }/　ヾﾐ､
　　　　　　　　　　 /　　　!i!　 //　 ,'　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 ,'　　　ﾊ　川　/　　,　　　　/　　　　　　　ﾍ
　　　　　　　 /　　　　 ∧ |　 ,　　,'　　　　 ,ｨ　　　　 ,'　　 i　　ハ　　　正直かなり長かったので細かい所と後半はカットしました。
　　　　　　　／　_,　　　　 }!　i　　,'　　　,／ ,'　　　/ /i 　 ./|　　　 |
　　　　　　　／　イ7　　　　　 |　 |　 ,'　´¨,ﾃﾅ=i‐- 　ｨ／十-.|,,_i　　　 .i　　　　ｽｲﾏｾﾝ……
　　　　　　　￣　　i　　　i!　从　 | .i l　,rｆj＿＿／/｜　,ム」_:,;　　　　 .|
　　　　　　　　　　 |　 / .|　　 ∧ .| .| lK {| ::::::ﾘ　　　l／＿＿　ﾉ/　　　|　　　　ただ参考資料のほうもだいぶカットしてるっぽいし……
　　　　　　　　　人八 {､　 ,' ∧ >　l,　゛ｰ ''　　　　 K.__,/ }/　 / ﾉ.,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後半も一切書いてなかったし……。
　　　　　　　／　| {_ ノ!　　　|::|{　＼!　　　　　　　｀""　ｲ.//／./
　　　　　　　　　　　Vーイ{ 　　|::|　ト.､ >xxxx　__　　　'　xxxxイ／　　　　　　　　　　　いやﾏｼﾞｽｲﾏｾﾝ…・・。
　　　　　　　　　　　 /　　　.|::|　|::|::|　　／　＼　　　　　,ｨ'
　　　　　　　　　　　　 /　／Yﾟ|::|　|::|::|､／　／~＼ヽ‐､_,／
　　　　　　　　　　　 /..／＿ﾄ.|::|　川ﾟ|＞イ　,.へ　`＜　ヽr‐ｧ―=‐､
　　　　　　　　　ー ",/´＼ﾉ/!_|　 .|: |,　　イ　,､〆｀`'ｰ　/;;/.:/　　ﾍ
　　　　　　　　　 /　　　ﾍ:.:|;i;;;;;;;ﾊ　　　∨￣　　　/;;/.:/　/　　ﾊ
　　　　　　　　　　 i　　　　 ∧:!;!;;;;;;|:}　　　|!　　　 /;;;;!:/／　　　　i
158 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:02:59 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　／　　/　　　　　　　　　　　　　从　　　　　　　＼ゝ
　　　　　　/　　　 i　　 |::::　ヽ　　　　　　　　　ゝ,　　　　　　　ヽ
　　　　　 .′ '　　ﾊ　　ヾ:::　 |＼　ﾊ　| 　ヾ;.　 |:::::　　　　ヽ　|
　　　　 | | │. /　＼. 　ヾ　|　 ! /　!. !　｜ i::: :ト.:::: 　　　　 ∨
　　　　 | | │ﾊ.|　 _ _､　　 | ,.x }/─ トl . /　i::::/:::∨ヽ:::::::　/
　　　　 |ﾊ　V. イ´　　｀ミ､.ｌ ,x=≠ミ.z/／ ,/ V::::::::::: ::::（::::::!|
　　　　　 l!　ゝ.　 l,x＝ミ､　 `　　　　ｲ／ / ) |:::::::::::::::::::＼ |
.　　　　　　　 7∨ 　　　,:　　　／ j.ｲr '_ノ::::::::::::::: ﾊ::::ﾉゝ　　それでは次回も完成し次第投下します。
.　　　　　　　　ﾊ.　　　　　　 ,　　　　 rイ:::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　ゝ　　｀　 ´ 　　　.イﾊi!:::::::::::::: //　　　　　　　みなさんありがとうございました！
.　　　　　　　　　　｀　　　　　 , 　　 |　ヾ.::::::::::::ﾊi
　　　　　　　　　　　　　　＞- r_ﾉヽノ＼／|　 ∨ゝ::|
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　　　　　　　　　　　　　ノ:: - ―　… ...－::` …‐- ､
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159 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 18:05:24 ID:Vt1O7zQ20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　､＿__　.　-=ﾆ二　　　｀　　 ___ノ
　　　　　　　　　　　　　　＞―=彡　　　　　　　　⌒　､
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　　　　　　 |　　　ノイ　斗‐/　ﾟ｡ l|　　 ,＼ ‐- ＼　|　　ヽ⌒＼
　　　　　人　　　　 |　　 , /　　 Ⅵ　　 |　ヽ　　Ⅵ　　　＼　　　このやる夫スレ、まとめてもよろしいですか？様
　　　／⌒ヽ　　　 |　　 !x≠ミ　＼　|　ｘ≠ミ　ト . _| く￣｀　ttp://yaruok.blog.fc2.com/
　　　　　　ｉ　　八　　|　 , , 　　　ヽ{ 　 , , 　ヽ　} 　 |{⌒
　　　　　　 |　　　　ヽ.　ト　　　　　 ′　　　　　 }ノ　　八　　　　に当スレをまとめていただいております。
　　　　　　 |{　　　　　）ハ　　 .　-‐ ‐-　.　　　八　 /
　　　　　　　　八　 /　　　∧　　ヽ　　 У　　ｲ　 ,　　　　　　　前作の徒然草の時もそうでしたが素早い更新ありがとうございます！
　　　　　　　　　）ハ　　 / 个　　　｀こ´　　／く￣　　　　　　　　ホント嬉しくてはげみになっております！！
　　　　　　　／　　i　　　 l| 　i＞　　__　イ l 　| }
　　　　　　　　　　 |{　　　 l| 　|　　　　　　:|ハノﾚ
.　　　　　　　　　八　　 .　＜三三三三三＞　.
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160 ：名無しのやる夫だお： 2012/06/02(土) 18:15:34 ID:SQvrxw5.0: 乙です
とてもおもしろい
続き楽しみ！
161 ：名無しのやる夫だお： 2012/06/02(土) 18:38:56 ID:w4VmfhUY0: 乙
やっぱり最後は、ぶっちゃけるんかいｗｗｗ
162 ：名無しのやる夫だお： 2012/06/02(土) 18:54:45 ID:EBHsx7pI0: 乙でしたー
清少納言フィルターを通すとあの残念な伊周さんがイケメンに見える！　不思議！
163 ： ◆3R0NYM7cZk ： 2012/06/02(土) 19:19:09 ID:Vt1O7zQ20: >>162

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／／　 !　/ /.:.:.:./　　_, -‐=≠ニ￣:.ヽ　　　¨７ .l　.:.:! :.:.:.!:.: .:.:. 　　誰が残念か！
／　　l|/ /:.:.／=＝∠才､__／孑:.:.:.:.｝　　　/　l　:.:/ :.:./:. :.:./:.
　〉　　i| /:.:./＜_／¨　l:.:.:.:.:.:.ゝ‐':.:厶ﾉ　　ノノ/ .:./ :.:./:　.:./: :
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:./二-/:.／//　／‐´ : : : : ゝ7（::）l┌: ´: : : : : : /::/　　 /. '　 /:.:./　　政治的手腕がちょっとアレで
/三‐/:/　//_／l::| : : : : : : : ｛ .{___}. ｝: : : : : : : :/::/　　 /　　 /:.:.//
-─/:/‐'//　　 ',', : : : : : : : :.＼_／: : : : : : : ノ／　　ノ　　 ./:.:.//:.　　　法皇に矢を打ち込んだだけだ！
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どう考えても残念です。本当に（ｒｙ