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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　／　　 　 　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 （⌒）　（⌒） 　 ＼l⌒l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|　 　 　 （__人__）　　 　　|`''|　　おはよござまーす！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　 　　｀ ⌒´　　 　_／ /
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　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　|　　 　（ ●）（●）
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　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　ん、うぃーっす。
.　　　　　　　　　　　　　 |　　　 .　　　　}
.　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 　 　_ヽ　　　　　ノ｀ヽ､_
　 　 　 　 　 　 　 　 _/｜＼ `　､,__ ､小　L　￣ ヽ
　　　　　 　 　 　 _, ハ　 ＼　｀ ァ､　/ﾍ,レ―‐‐､ │
　 　 　 　 ,　-‐ ´　　 ,ゝ 　 ＼/ _ 又／　 　 ,ヽ＼│
　　　　　/　　 ヾ. 　 　＼ 　 　, ｲ{｀<　　 ＿ ,ィ 〉〉〉|
　 　 　 /　　｀ﾞヾ＼　　　 ヽ／　ヽ＼｀く´　/ ｀ｰ(/　|
　 　 　 !　　 ´⌒｀ ヽ　　／　　 　 ｀ーヲ｀〈　 　 i 　 !

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　　 ___'___　 　　|　　　　　　　おはようございます。
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　　　　　　やる夫君もジャケット脱いで来ましたか。
.＼　"　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／



　　　　　　＿＿＿＿
　　　　／　　⌒　　＾＼
　　 ／　　（ ●） 　（●）　　　　　　んお、もう夏だお。
　／　　::::::⌒（＿人__）⌒ヽ
　|　　　　　　　|r┬-|　　　|　　　　　できる夫も、主任もＹシャツかお？
　＼ 　　 　 　　`ー'´　 ／

　　　 　　　　　 ／￣￣＼
　　　　 　　　／　_ノ　 ヽ､.＼
　 　 　 　 　 | 　（●）（●）　.|
　　　　　　 　!　　（__人__）　 |　　　　あぁ、朝から暖かいからな。
　 　 　 　 　 , っ　 ｀⌒´　　 |
　　　　　　 /　ミ）　　 　　　/　　　　 今日は夏日になるかも知れないらしいぞ。
　　　　 　./　ノゝ　　　　　/
　　　　 　i　ﾚ'´　　　 　　ヽ
　　　 　　|　|／|　　　　 |　|



　　　　　　　　　 _.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　　　　　　 　 ,ｒ'　　　　　　　　＼
　　　　　　　 / ⌒　　　　　　　　 ヽ,　　　　　 もう夏なんですねぇ。
　 　 　 　 　 （ ●）　　　`―　　　　..i
　　　　　 　 i.　 　　　　（　●）　　　 |　　　　　ジャケットは持って来ましたけどね。
　 　 　 　 　 ＼　_´_＿_ 　　　　　　/
　　　　 　 　 　 ＼`ー'´　　　＿_／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　 　_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__,＞ Ｙ´'ー-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　 ヽ ｀Ｙ′之＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 /　 ,　　l、　、 ,　､ |　 ヽ　}<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ハ |（●）　（●）　/ / ,/ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男性陣がＹシャツ姿になって、　　　　　　　　　　　 `| 　　ヽ 　　　「)'/|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_ 　― 　_,.ィT/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　視界に白が目立つようになると、　　　　　　　　　　　 ／ Eニ::ｨ -､ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/::::;／ ヽ:::/:::/'::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いよいよ夏が来るって感じになるわね。　　　　　　/:::/へ ヘ/::::/:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::＼ ヾミ::::/|:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（;;;;／| ＼;;;;ノ/:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　〈:::



　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　ふむ、そういう季節の感じ方もあるか。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　　　 風流だろ。
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /



　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼　＼
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼ ）
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼　　　　　　何かお前、知的な文学少女って感じだお。
　　　　| 　 　(⌒)|r┬-|　　　　　|
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　　 ＿/　　　　　　凄く似合うお、そういうの！
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　 　/
　　　 ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
　　　　｀ｰ---‐一'￣

　　　　　　　　　 　 __ /{　　＿_
　　　　　 　 　 ／⌒Ｙ　Ｖ´　∠_
　　　　　　　 / ／⌒＼　　／⌒ヽ.
　　　　　　_ノ　′　　＿Ｙ/_　　　　＼_
. 　 　 　 ｀ｱ　V　 ,∠ ニ＝=ミ　 }ﾉ＜´
. 　 　 　 /　　 ／　　　　 　 　 ｀ヽ 　 ヽ
　　　 　 {　　/ 　 　 　 　 　 　 　 ヽ 　 }
　　　 ､_ﾉ　 ,′// /{　　 ハ 　 ﾊ ハ　｛
　　 　 ｀Ｔ　l　 |／ ハ　 ｛　}／　|　｜}｀　　　　　　　暗そうで悪かったね。
.　　　 　 ヽ.|　 | 　---＼{. --- ｜　l/
　　　　 　 八 `| 　(●)　　(●)　ｊ　/{　　　　　　　　 （ま、Ｙシャツもそうだけど、ジャケット脱ぐと……）
　　　　 ＿／ヽ{｀　　　`　　　 ノイ＞―- ､
　　 ／　　 ,二｀＞-へ二､　-＜´　　 　 　 ヽ
　　 ヽ、　く／_　＼　＼>Ｊ）　　 　 　 　 　 ノ
二二二二二,二二二二二二二二二二二二二二二

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　＿＿＿_　　　　　　/ /
　　　　 ／＼　　／＼　　　／ /
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼／　 /
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／
　　／　　　　　　　　　 ＼
　/　　　　　　　　　　　 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
/　　／＼　　　　　　　 　 　ヽ　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　＼
　／　　　＼　　　　　 　　 　ﾉ　　　　　　　　　　　　　／　　⌒　　　⌒＼
U　　　　　　ヽ　　　 　　 　ノ　　　　　　　　　　　　／ 　　（● ） 　（＜）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | 　　　　　　__´___　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　　 　 　`ー'´ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉　　　　　　 　 ⌒ヽ
　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　 .　　　　　|　　 　　　　　　 ､　 ＼＿
　　　　　　　／ 　 ⌒　　 ＼　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　 ヽ 　 ＿⌒)
　　　　　　（ へ）（ へ）　　｜
　　　　　　.（__人__）　 　 　 |
　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　　　　　　　{　 　 　 　 　 .｜
　　　　　　　{　　　　　 　＿ |
　　　　　　（ヽ、ヽ　　　/ 　）|
　　　　　　 |　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　 ゝ　ノ　　 　ヽ　 ノ
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　　　　　　　,_　 　＿
　　　　　　､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
　　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　　＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　　＜之′Ｙ´／ 　　　　　　　＼　ﾐ
　　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　, 　 ﾞｉ　　　　　　（なんでコイツら、そろいも揃って
　　　|　!､{　　|. l/ﾅ弋　 |.lﾅﾅ| ｨ, ｌ
　　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞｉ 弋歹 ﾚ 代歹）ハ|　　　　　　 色白もち肌なのかしらね。）
　　　　　　ﾞｉ|ﾞｉ'(1　　　　　　　|
　　　　　　ﾞｉTィ.,_　　　　^ 　ノ
―――( ￣￣￣￣￣￣ )￣￣￣) ――――――――
　　　　　￣￣￣￣￣｀¨´¨´￣￣　　旦

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第二首　詠み人：持統天皇

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春過ぎて　夏来にけらし　白妙の

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　衣干すてふ　天の香具山
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───━━┛


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,_　 　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜　　　　　　（ジャケットの黒との対比より、
　　　　　　　　　　　　　　　　　＜之′Ｙ´／ 　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　>{　 ,' 　| ､　,　,.　 ,.l　　, 　ﾞｉ　　　　　Ｙシャツの方が色白って目立つのよね。）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞｉ（ ー）　 （ー）|ハ|　　ﾓﾃﾅｿｳ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ|ﾞｉ'(1　　　Д　 ノ川
　　　　　　　　　　　　　　　―――( ￣￣￣￣￣￣ )￣￣￣) ――――――――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣｀¨´¨´￣￣　　旦

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春が過ぎて、夏が来てしまっているようだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夏には白い衣を干すと言ます、天の香具山に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（あのように、白いものがひるがえって見えるのだから）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　五十八話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｺﾞｷｮｳｺﾞｸｾｯｼｮｳｻｷﾉﾀﾞｼﾞｮｳﾀﾞｲｼﾞﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第九十一首　詠み人：　後京極　摂政　前　太政大臣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　きりぎりす　鳴くや霜夜の　さむしろに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　衣片敷き　一人かも寝む
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

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　　　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　　　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　　　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　　　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　　　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ:: :::: ） ﾙﾘ
　　　　　　ﾘ::::::(　（ ー）　(ー)::（
.　　　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 　　　　ﾘ） )　　　　　　ふ～ん、男女が一緒に寝るときは、
　　　　　　　） ) ）、　'ｰ=‐' ノくﾊ（　　　　　　 お互いの袖を枕にしていたのかぁ。
　　　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））
　　　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、



　　　　 , ´ ￣￣￣｀丶、
　　 ／　　 　　　　　ヽ ＼
　 /　 / //〃"" ｀ヽ ヽヽ ヽ
　/　//l　ｌ /u　　　　ヽﾊl　l l
　li l l　ll l,.ィ　＼　　 ｀─刈〃
　 い.l　lVﾄ ( ●) 　 ( ●) l/　　　　　　……どういうことだお。
.　 Ｙlヽ{ヽ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃
　　ﾚﾚﾉﾚヽ.　　 　　　 ノ　　　　　　　　　　　お互いに着物を脱いで、相手の枕にしたのかお？
　 ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、　　 　 　 　 　 でも「袖」だから……互いに腕枕かお？
　 {　 Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1
　 |　 ＼::::::::::ヽ／::::::::::: r"　l　　　　　　　　　何だか、物凄く寝にくそうだお。

　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　､_,､_,　ﾘ） )　　　　　　　　　　　そーゆーの、どーでもいいじゃん。
　　　　　） ) ）、 　　　ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　　　　　　　一人で寝る寂しさを感じなさいよ、無粋だねぇ。
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ



　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ､ _､
　 　／　／" ｀ヽ ヽ　　　 ＼
　//, '/　　　　　ヽﾊ ､　　ヽ
　〃 {_{　　―　u ﾘ| ｌ 　　　　ｌ i|
　ﾚ!小ｌ） （ ￢）　从|、　ﾉ 、 i|　　　　　　　（こいつ……
　　 （ ､,､_,⊂⊃　　|ﾉ＼ ﾘ |ﾉ　　　　　　　　 恋をした途端にロマンチックになったお……）
　　　ヽ、　　　 　j /レ　j　,/
　　　　 ヘ,､ __,イ　 -‐/イ　　　　　　　　　　ま、そういう切ない情景は、確かに感じられる歌だお。
　　　　　　　 --ヽ`ー'::::::＼
　　　　　厂´ヽ::::::::::::::::::::::::::ヽ.
　　　　/.　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ

　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ＞）　(く::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ　。ﾟ ,ーｭ。j） )　　　　　　　現代風に考えたら、
　　　　　） ) ）、 　　 ノくﾊ（　　　　　　　大きなダブルベッドに一人で寝る感覚だよねー。
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（(　　　　　　　　うわー、切ないな、悲しいなー！
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ



　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　 　 >‐'つ ノ　　 ヽ､ ﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　 ／.ノ :ｌ（ ●）　（●）从　|、i|
　　　　　　　!　}／ﾞヽ　 ､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ/
　 　 　 　 　｛ (´／ヽ.)　 ⌒´　 　 j /／　　　　　（あーあ、すっかり入り込んじゃって……
　　　　　　　ヽ(　ｲ- ）ヘ,､ __,　イ／
　　　　　　　　＼　｀ヽ:::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、　　　　　絶対頭の中で、自分と片思いの彼を重ねてるお）
　　　　　　　　　〉　　 ）::::∨yヽ/::::::::::／,1
　　　　　　　　 / 　ノﾉ:::::::::ヽ／::::::::::: r" /
　　　　　　 　 /　／:::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ

　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　_ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::( （。●）(((,￣＼　　　　　　　　　　　　うわー、想像したら本当に泣けてきちゃった。
.　　　　ﾊ::::ﾊ ゜,, 　 r‐ｧ￣＼＼
　　　　　） ) ）、 　 ￣ノくﾊ（ ＼＼　　　　　　　　　乙女心をよく分かってる、いい歌ねぇ……
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））_ )　ヽ　　　　　　　　 一番好きな歌になりそう。
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、＿＿/
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l　 i　......　　 　..... 　i
　　　　 |　　ヽ ::::::::　　::::: .ノ
　　　　 `、___i ::::::::::::::::::　i



　　　, -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　, '　　　　　／" ヽ＼
　, '　　　 //, '/　　ヽﾊ　ヽ
,､,|i 〃　　　{_{　ry7ﾄ､　ﾘ| ｌ、
　 ヽ|i　　|　|/7ﾉ././ﾉﾉ 从!」
⌒､ゝ|i　}从/　　 ／Ｗヽ」　　　　　　あ、そですか……
;　 ヽｉ从⊂/　　/ ⊂⊃ﾘ
＼　　 ヾＹ 　　/ﾊ',ﾘ　＼
　 ＼　 ﾉ 　　/ﾊﾉ -一-､ヽ
　　　＼ 　　仆{ (⌒)⌒))ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｺﾞｷｮｳｺﾞｸｾｯｼｮｳｻｷﾉﾀﾞｼﾞｮｳﾀﾞｲｼﾞﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第九十一首　詠み人：　後京極　摂政　前　太政大臣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　きりぎりす　鳴くや霜夜の　さむしろに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　衣片敷き　一人かも寝む
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ` 、
　　　　　　　　　　　　　 i;:::　　　　　 　　　　　　　 /＾､ 　 i　､ヽ
　　　　　　　　　　　　　.|;:::::　　　|::.　　　/　　 ＿/_　 ヽ　 |　 .|
　　　　　　　　　　　　　1;::::.　　　|:　　　 |　 ´　/ 　 ｀` ﾄ、 |: . |
　　　　　　　　　　　　　.l.i;::::　　　|:.　　　|　　 /､‐-r'_　Ｙ.|::i| i |
　　　　　　　　　　　　　　.!;:::　　　|i　　　| 　 /　 ヾ'　　'、./ﾚﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　|;::　　　||:　　 ｀､ { .⊂⊃ 　　 ,`
　　　　　　　　　　　　　　　 |;::i::1　|!|:　　　|｀丶.　　　　, '　　　　　　　　　（詠み人、男なんだけどなぁ……）
　　　　　　　　　　　　　　　 .|/|'｀|::ﾄ､|: 　 　i　　　　　,´　、
　　　　　　　　　　　　　　　 ノ　　'　 ハﾉﾚ'ゝ` ー- ‐'　　 ゝ　、
　　　　　　　　　　　　-─ヽ､　＼　　　　　ﾄー.､-..、　 　（　　　）
　　　　　　　　　　　　:::::::::::　ヽ　 ` ‐― 、<　　ヽ::::: ､ 　　　- ´
　　　　　　　　　　　　＼:::::::::::　＼　　／＾Y｀丶へ_::._ﾊ_
　　　　　　　　　　　　＼ヽ::::::::::: 　ゝ´:...＼__ ﾉﾉ.´　　　 ｀　､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾑｼﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こおろぎが鳴いている、寒い霜の夜。筵の上に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　片袖を引いて、わびしく一人寝をするのか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　五十九話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第六十九首　詠み人：能因法師

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐﾑﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嵐吹く　三室の山の　もみぢ葉は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竜田の川の　錦なりけり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

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叮品凸ｮｭｮｴｮTTｌｌiＩ且巫Πｪヶｭ櫓鬥櫓壁nri㍊叨森森（○）（○）~　　wfwヾヾ`"''”`''`ｿ::;;;/;;;;i!:::;;:
二Fⅶ个∧∧幵森森ΓA日旧ｺﾖ:::皿ｺTｭΠ「li棚ﾆ,vｗヽ|〃ヽ|〃　　　　　　　 ,.,,.rｰ''ﾞ/::;;/;;彳;; ::;i
同冂館℡只凹ⅷ四ｲｲｌi俎益rrn間搭ｫF! ,,.,ｗｖｆ'"~　　　　　　　　　　　　　　　`''"ｿ´:／/::;:;∧;;:;ヾ
傘傘並ⅡΑ晒п器㍾倉Mn卅夂,ｖV'"ﾞ~´　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 ※　ノ;;;／::;,(::;ｖｖwｖiiｗ
川川循州店ﾛヨ（○）（○）wV''"ﾞ~　　　　 　　 "　　　　 　 　 　　　　　,　　　"　 ソ　ｗｆｖWｆ※ｗWii

　　　　　　j　 |:l　　 　 !::　:.,　 　 :l:::l
　　　　 　 j　 l｣_r―┐|_＿ l.　　::|::::l
　　　　　/j　 l|　〒ﾃ 「　　　|　 :::|:::::!
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　　　　＼./ｰl　l乂l　l∨〈　　lー/ 　 |
　　　　　 {＿l　l乂l　l　V ﾊ　|‐/　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　いい景色だね。　　　　　　　　　　　　）:::ﾍ　　 　 -　　 　　 　 　/:/::::::/:::/:::::::::::::::／
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　　　　　　　　　　　　　　　　紅葉が、凄く綺麗だ。　　 　 　　　/::ｨ::::::::::ヽ.. 　　 　　 　　 /:/:::::/ ﾉ:/!::l::ﾊ::/
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　　　　　　,　　　 {　　　｀　　 ｀ : :ｰ: :_/: .|ヽ:_: : : : :ヽ
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　　　　_」こ二二 二＿＿ ＿_⊥_
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　　　 ﾉ V　.:::/,,_/:ﾊﾄﾄ､ .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
　 rん7‐､）.:ノ::/ｲ二ﾆヽﾐ､ ィ二j:::/::/
. / o￣ ｀Vヽ::〈〈fでｿ`　　,rジｿ !;.::/
/　　　 　.:.V 〉:::, ' ' ' '　 ｀ 　' ' /::/
　　 　　.:.:.::V.:::::ﾄ､　　～～ , ｲ::/　　　　　　　　　毛糸の手袋……？
　　　　.:.:.::::ハヾﾄん> -- ＜l/l/_
　　￣＼.:/:jこ{　　　,ｨ勺>.､ ヽこﾄ､　　　　　　　　　　　　（綺麗な色合いだな……）
　　　　　〉.:::〉‐j 　 //^j}ﾄ､ j〉 1‐}::.＼ｰ- ､_
　　　 ／.:.:::::〉‐j　// /j}1 l」　 i ‐}:::::.:.＼:::::.:.ヽ
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　　　:::::::::::::::　　　びん？　これから寒くなるからね。　　　　 :::::::::::::::ゞゝ;;::';:ミミヾヾ※ヾヾヾヾゝ"
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ﾞ''､,,_,:::::::::::::::　　　ほら、この山の紅葉と同じ色だよ。　　　 ::::::::::::::::;,::..;.;;;; ''""　.　......;;;;|ii;　:;;::;:iii:
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叮品凸ｮｭｮｴｮTTｌｌiＩ且巫Πｪヶｭ櫓鬥櫓壁nri㍊叨森森（○）（○）~　　wfwヾヾ`"''”`''`ｿ::;;;/;;;;i!:::;;:
二Fⅶ个∧∧幵森森ΓA日旧ｺﾖ:::皿ｺTｭΠ「li棚ﾆ,vｗヽ|〃ヽ|〃　　　　　　　 ,.,,.rｰ''ﾞ/::;;/;;彳;; ::;i
同冂館℡只凹ⅷ四ｲｲｌi俎益rrn間搭ｫF! ,,.,ｗｖｆ'"~　　　　　　　　　　　　　　　`''"ｿ´:／/::;:;∧;;:;ヾ
傘傘並ⅡΑ晒п器㍾倉Mn卅夂,ｖV'"ﾞ~´　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 ※　ノ;;;／::;,(::;ｖｖwｖiiｗ
川川循州店ﾛヨ（○）（○）wV''"ﾞ~　　　　 　　 "　　　　 　 　 　　　　　,　　　"　 ソ　ｗｆｖWｆ※ｗWii

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　　　 _ _ , ｨｬ"三三:l| ､ ::::ヽ,
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イ三 | ! |三三.., -∠三ゝ._,ハ丶
三三ヾj/= "´￣　　　　　　`ｿ /.
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　　く　　　　　／l ﾄ､＼ヽ ＼＼＼　＼ `ｘ.＾＼＼＼ヽ.ヽ ',
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　　　　　　∨| ｌ｜ｌ｜l,.. -‐＼＼ヽ＼. ′ヾ｀ﾆ′ﾊｌ | | |∧|
.　　 　 　 　 '､.{. ! | | |　_ z.-‐-､　　 　 　 　　　//l ｌ | | 　}
　　　　　 　 　＼| ｉ |｜弋{:{i:;ｊﾘ.j 　 　 、 　 　 /'./| ｌ | |　　　　　　　　　よし、ちょっと貸してごらん。
　　　　　　　　　 ｉ＼l i　＼`｀ ‐′　 　_,.. '　 　 / .| ｌ l￤　　　　　　　　　明日まで、借りていっていいかい？
　　　　　　　　　 | 　|＼ ＼＼　　　　　　　　　/ 　! l | ー─--
　　　　　　 　 　 ｉ　 { 　 ＼ ＼｀ ー----、‐‐´ 　 /　|
.　　　　　　　　　 ＼__　　　＼ ＼＼,.'´￣ `ー ､ｒ′
　　　　　　　　　　　　　　/￣ ＼ ＼　　　 _, イ.{ｉー-､



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　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　::/ !　 ,j:::|､::　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　 /　.::j　　ﾚ_!_/_|, /　　ヽ|ﾄ ､_.＼/:.|::::!　|　　 |
　　　　　　　　　　　イ::::l／´　　__ `　　　　 　__ ` ヾﾄ､:::: ﾘ　 　|
　　　　　　　　　　 　!ﾍ:::|　　／r ‐､　　 　　, - ､＼　　|′ 　　 ,
　　　　　 　 　　　 　|　!::|　//`:::::::::|　 　 　ﾄ ｨ:::::ヽヽ　|:　　　 /
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　　　　　　　　　　_　 ∨＼:iヽ.　　　　　r　　　　　　 /:::/::/
　　　　　　　　r ´f l　　 　 `　　＞r‐ ､-- r―, ＜_ ﾚ∨/
　　　　　　　　ヽ^　 `ﾍ￣ ヽ／ 　.|::::::ヽ／::/　 　　＼＿＿ _　　_
　　　　　　　　　＼　　|　 　 　　|　|:::: /::::::/　 　l　　　　　　 `f　ノ
　　　　　　　　　　/ヽ./　 　　 　|__ヽ/::_:_:/＿＿j　　　　　　　ﾉ`
　　　　　　　　　　l:::／　　　　　|: : : : : : : : : : : : |､　　　　　 /
　　　　　　　　　　ﾚ　 　 　 　 　| : : : : : : : : : : : :| ヽ　　　　'＼
　　　　　　　　　 /　　`　ー　　ｲ: : : : : : : : : : : :ﾉ!　　　　　　　ﾉ

　　　　　 　 　 / /.::;　　.:; .:.:::;::/i　.:.:.:.:.:::::::::::::::::.:.:.｀`ヽ､
　　　　　　　 / /.:::;′,.::/.:.::://.::l::i　.:.:.:.:::::::::::i:::i .:.:.:::::::.:.`ヽ __／
　　　　　 　 ,' /.:.:;′/:/.:.:::/:/!::::|::ﾄ､　.:.:.:.:::::::|::|::i .:.::::::::::::::.:「
　　 　 　 　 l/.:.::;'.:.:/./.:::ノ::/ |:::::|::ﾄ､ヽ.:.::::::|:::|::|::| .:.::::.:::::::::::|
　　　　　 　 |:l:::::l::::|:::ﾚ':ﾅナヽ|:::::l::l＼ヽ.:‐:十:|十!、.::::::::::::::/
　　　　　 　 lハ::l::::|:::ﾚ'´　‐- |:::/l/　 ＼::::::|:::|::|::| .:.::::.:::|:./
　 　 　 　 　 　 ',l::::|:::|　 ＿　 |/ 　 　 　　｀` ｀`7!.:.:::::.:::|/
　　　　　　 　 　 ﾄ､ﾄ::ﾄ､´￣`ヽ　　 　 ‐＝=ﾐ､ ./:!:.:.::::::::|
　　　 　 　 　 　 ヽ:|:::|::!　　　　　　　　　 　 　/./.:.:::::::::;′
　 　 　 　 　 　 　 `l:::|::ﾄ､ 　　 _｀_　　　　　 /::/.:::::::/l/　　　　　　　　　　　　この手袋、直してきてあげるよ。
　　　　　　　　　　　|:::!.l.:::>､ 　 　 ｀　　 ,..イ::/::::::::/
　　　　　　　　　　　|.::::::/:::/ﾆ＞.--‐ ＜ﾆ7⌒:::::/ 　 _ ＿　　　　　　　　　　また明日同じ時間に、
　　　 　 　 ,r‐r‐- ､|::::/´l/　 L_　 　 　 /　　 |::/￣`ヽ 　　｀」　　　　　　　　ここに来られる？
　　　　 　 ﾉ:いぃ￣|:/ヽ　 　 　`ｰrrrt7′　　l/　　　　V￣｀`
　　　　 　 ﾚ'⌒.:いﾊ｀ヽi　　　　 ノﾉ只〕ﾄ､　　　 　 　 　 i ‐1⌒
　　　　　 /.:.:.:.:.:.:Ｈ.::〉ヽl 　 　 〈:::(ﾉ八ヽ)::〉　　　　　　　l ‐|.:.:.:



　　　　　　　　/⌒_　-　　_
　　　　　　 ,　{'´　　　　 　 ｀　､
　　　 　 ／　 ゝ　　　　　　　　 ＼
　　　　/.:　　 .::. :j:. 　 .:j:.:､::.　　 ､ ',
　　　 /ｨ: .:::V:/ﾚ'ヽ:j､:/ヾrヘ:.. ,'　! i
　　　 !::i:.:ｲ｀v,.-=､　　 ｲfﾆﾐヽﾉ､/: |!
　　　 V:ゝl　ｲf::::０!　　 !:i:::'rj j j::.: ｛
　　　　､ ::.!. ﾊゝ:ﾉ:j　　 Lゞｰ'　/:. /｀
　　　　ﾊ .:ヽ⊂⊃,. -‐rfﾆﾍ⊂ﾉ. /　　　　　　　　　　　うん！
　　　　　ヽ._,ゝ､_r'⌒Y´__,ノ'7;／
　　　　 　 　 ／_ソ／7´ /,ゝ- .._
　　　　　　 （ .:::. Vj. /　/ !　　　 |ｭ
　　　　　 　 |:::.::. / /　/　|:.　　　|ﾉ
　　　　　　 /::.:.　L｛.::/:　 |:...　....」
　　　　 　 /　 　 ﾊl￣「￣j￣￣!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第六十九首　詠み人：能因法師

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐﾑﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嵐吹く　三室の山の　もみぢ葉は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竜田の川の　錦なりけり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヾ(;ゝヾミ;;;ヽ ヽ::;;ヾ::;;;:;;`;;ヾヾ※ヽゞ;;ゞヾ|::i:i :ゞゝ/
　　　　　　　／　　　　　　　　　　 　 　 　　 　　 ゝゝゞヾ;;::;"ゝゝ;;:※;;ﾟ::ヾヾ※｡ゝゝ;;:;;ヾヾ:|::;ii:: :;;ゞゝ
　－―　○　── ‐　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　 ゝ;;ヾ::ヽゝ;;';ヾ;;ゞ::'ゞヾミミ;;:'ヽ;;ﾟヾ⌒;;:ゞヾゝヾヾ
　　 　 /　　＼　 ;;;,,'':::''."ﾞ""''::::,;;.;.;.;,.,,....　　　　　　　　　 　 　 ﾐゞゝ;;:;'';;ゝ;;:ヾ;;ヽ;;:;ゝヾゝ;ヾｿ;;ヽｿ;;'ヾ
　　　 '　_,,,,,,;;;;;丶;;;,,,....　";;;,;,,,,..'''"::';;'''　";;";;'';;;;,.,.,.,_　　 ,..,,, '''""''";;;'''. ゞゝ;;::';:ミミヾヾ※ヾヾヾヾゝ"
　　　　　　　　　　　　"'';;,...::::;;;.:::'''""ﾞ'"　 _,,,;;;;;''""'.;;;;;,,.....　......　... . . ...::.:.,.,,..,,　ゞゞ;;ヽヽﾟ彡ヾ:;;ゞゝヽ
ﾞ''､,,_,,,,-‐'゛｀`''､,....　　　　　　　　　　　　　 　　"'' ;;; ,,,,.::::.,,;;,_.""'' "'' ,:,:;,::..;.;;;; ''""　.　......;;;;|ii;　:;;::;:iii:
;'' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;..
,;'',;''ﾟ ;~,;":;;;:　: ;: ;: ;::::::｀｀ﾞ''::;.-‐'゛~ﾞ｀ﾞ''-、　　　　　　　　　　　　（思わず言っちゃったけど……
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:"ﾞ''､,;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:`;'' ;｀`'‐.､
:;,':,:;.,:;'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;~'',;';~.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ :: :;":;; 　　　　　水銀燈、手伝ってくれるかな……）
":;;;:　: ;: ;: ;:　　; ::;　: ;:; :; :　 :: :; '' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;'　ｖ'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',
::;...;;.;;ii:i;;:;i,'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;'　'ﾟ ;~,;''ﾟ ;..;;.;;ii:i;;:;i'',;'',;''ﾟ ;~,;::;.:".:;.:'::;...;;.;;ii:i;;:;i|ﾞ:.:ﾞ,:;、,;,;';⌒;;ミ彡ヾ;｡;|i:::ii:::i:: :::;
ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;"i|:;.::;,,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;":;.::;,ﾞゞ:（ﾐ;;;⌒;;*;;（(::;ゝ|iii::; ;i;::::;i;
:.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ,::.ﾐ,,;'',;'　;~,;:.ﾐ,,ii;'',;'　;~,;''ﾟ :.ﾐ,,;'',;'　;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,;'',;'　;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;ゞ⌒;;ミミ;;;⌒);;|ii:::;; ::::ii::i
.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,,.ｖｗ（(（;;; ミｿ;;）;;:ヾ;ﾐｲiii:::;;　ii:;;::
叮品凸ｮｭｮｴｮTTｌｌiＩ且巫Πｪヶｭ櫓鬥櫓壁nri㍊叨森森（○）（○）~　　wfwヾヾ`"''”`''`ｿ::;;;/;;;;i!:::;;:
二Fⅶ个∧∧幵森森ΓA日旧ｺﾖ:::皿ｺTｭΠ「li棚ﾆ,vｗヽ|〃ヽ|〃　　　　　　　 ,.,,.rｰ''ﾞ/::;;/;;彳;; ::;i
同冂館℡只凹ⅷ四ｲｲｌi俎益rrn間搭ｫF! ,,.,ｗｖｆ'"~　　　　　　　　　　　　　　　`''"ｿ´:／/::;:;∧;;:;ヾ
傘傘並ⅡΑ晒п器㍾倉Mn卅夂,ｖV'"ﾞ~´　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 ※　ノ;;;／::;,(::;ｖｖwｖiiｗ
川川循州店ﾛヨ（○）（○）wV''"ﾞ~　　　　 　　 "　　　　 　 　 　　　　　,　　　"　 ソ　ｗｆｖWｆ※ｗWii


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山風が吹いて、吹き散らされた三室山の紅葉が

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竜田川に流れている様は、まるで錦のように美しいものだなぁ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　六十話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第三十七首　詠み人：文屋朝康

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾖ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白露に　風の吹きしく　秋の夜は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　貫きとめぬ　玉ぞ散りける
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

※関連設定>>193-205　十七話（三十六首）
　　　　 　 　 >>467-478　三十九話（七十四首）


＝－ ―￣_ － ＝　-＿－ ＝－ ― ＝ ￣ ＿ ＝ ￣　－ _―＿＝－ ― ＝ ￣ ＿ ＝ ￣　－ _―＿
ニ －＝ ￣ ‐ _　― － ＿ニ －ニ－＝ ￣ ‐ _　―￣‐ ＿＝－－＝ ￣ ‐ _　―￣‐ ＿＝－￣‐ ＿

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　／//;::::::l|||::::::)|l:::::l:::::::|:::::::|:::　:|::::::: 　　　　　::::l::: :l':::　::l　　:::::::l, :::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
, ' .//;::::::::l|||＝="::::::l:::::::l::::::l:::::　l::::::: 　　　　　:l::l'::: l':::　:l::　　:::::::::::::::::　　　気が強くて、冷静だと思っていた　　　　　 :::::::::::::::
:::://;:::::::/llll;::::::　　 :::|::::､l,:::::l::::l:: |:::l::::　　　　::://:::://:: /::/　::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::
:://:::::::/:/llﾊ:::::::　　:`l､::l lｰ:l,,:ll:::ll:::l､::::::　　 ::/:::://;-‐,:::/::: ::::l|::::::::::::::::　　　彼女の頬を流れる涙は……　　　　　　　 :::::::::::::::
//::::::/::/ll/ハ::::::　　 :l ､:l ヽ::lヾl､l`| l:::::::　:::/l／'//／;イ:::　::/l:::/　:::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
/`::::/::/|l/|':::ヽ::::　　 :l ＝==､_`､`ｰ ＼:::／'´_ /／/イ:;:l::: ::/::l:/ヽ　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::,::-‐┘/:l:::::::ヽ::::　　ヽl ゜　　　゛`　　　`´　 =＝"""/:/:: :/:::l/::./　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／lllllllllllヽl::::　 :::ゝ､､:::　＼　　　　　　　　　　　　 ｡゜ノ;´:／l::::´／　　　　　　　　　　　　...................................
|||||||||||||||l::::　:::l:::::/ヽ ､ __ヽ __　　　　　l'　　　　∠'.-ィ:::::l;／
|||||||||||||||l::::　:::l'::::l::::／`:ゝ￣　　　-‐　 、　　　へ::|:::::::l-― ､
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|||||||||||||||l::::::　:l::::l|ll|//|||||／ 　,　＞ｰ＜､ ,∠=､l::::::l':::::::l||||||||||||l＼
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　　　　　　　　　　　　!　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ......、　　　　　　　　　　　 ´　　　　 !､,_,ノ　　　　　ヽ
　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 lﾞ　　.! 　 　 　 　 l´ﾞl　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀″
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'-､ 　 　 　 　 _／゛　　 　 　 　 　 　 !　　　 /
　　｀ﾞ'''''''''''''"　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ....-'゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◯　　　　...................................
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _,,,,　　　　 　 　 　 　 　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 ,..-―ｰ-､　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 lﾞ　 . ｌ　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 　 / 　　　　　 ＼　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ -'ﾞ　　　　　:::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　　　　　 /　　　　　　　 . ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::　　　引き千切られ散らばった真珠のように、 :::::::::::::::
　　　　　　 .!　　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::
　　　　　　 .ヽ　　　　　　 ./ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::　　　何故だかとっても……　　 　 　 　 　 　 　 :::::::::::::::
　　　　　　　 .｀'-..,,,,,,,.. -'゛ 　 　 　 　 　 ／ﾞﾞﾞ＼　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lﾞ　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾞ'-....／　　　　　　 .,,....､　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 .,!　　　　　　　　　　　　　　...................................　　／'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀'ｰ'"　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,,,,,、　　　　　　　　　　　　｀''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　 ｌ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,,-''"￣｀'''-、　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ,,,,, ″　　　　_,,..,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　 ヽ　　　 　 　 　 　 , ―-､　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　 ﾞ'i
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !　　 　 　 　 　 |　 　 　 　 　 　 |　　　 .｝　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　　　./
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　　　　　　　 . ｌ　 　 　 　 　 　 ヽ、 . ／ 　　　　　　　　　　　　　　 ｀''''''"
ーｰ　,,、　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 ´゛
　　　　.｀'-,　　　　　 　 　 　 　 　 ｀''―ｰ'''″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,
　　　　　　.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,／´　　｀ﾞ'-、

＝－ ―￣_ － ＝　-＿－ ＝－ ― ＝ ￣ ＿ ＝ ￣　－ _―＿＝－ ― ＝ ￣ ＿ ＝ ￣　－ _―＿
ニ －＝ ￣ ‐ _　― － ＿ニ －ニ－＝ ￣ ‐ _　―￣‐ ＿＝－－＝ ￣ ‐ _　―￣‐ ＿＝－￣‐ ＿

┌─────────────────────────────┐
│┌───────────────────────────┐│
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　折りしも、秋の夜を吹きぬける風が　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ││
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　夜露を散らす様子と重なって、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ││
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　不謹慎だけれども、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　とても美しいと思ってしまった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ││
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　そんな彼女に│　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ││
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
││　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ││
│└───────────────────────────┘│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　o o o o o　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└─────────┬─────────┬─────────┘
　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─┴─────────┴─┐
　 　 　 　 　 　 　 　 └─────────────┘

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　 ／　　 　 　＼
　 　　 ／　⌒　　⌒　 　＼
　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ　　　　　　　（んー……
　　|　　　（__人__）（　/　　 〉|
　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ　　　　　　「そんな彼女に」……）
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-─ ─- ,-　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rメ´── ､::::::::::::::｀ヽ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〆　　 　 ／　 ｀ヽ;:::::::::::＼ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　// /　/　/　　　　　 ＼::::::::::ｌ 　',
　Ａ．僕は欲情を抑えきれなくなった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　,イｲ　| メ、 ｌ　　　,イ 　l 　}＿::_}　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_, -ｰ' /ﾙ|　ｌ ｧ=ﾐ､! 　 // |　/! //｀ｌ|ヾ》　 i
　Ｂ．僕は浴場の掃除を命じた。　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /／￣　{|　| l ﾄ､ﾋｿ |　/二Zナ | ヾﾆｿﾍヽ 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__}ﾊヽゝ , ｀´　 r'::ﾝヽ}／ }| |　ヾ＼ i
　Ｃ．僕はよく上司の愚痴を聞かされる。　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ:::| ∧　､ _　　｀´ ／　 /| | 　 ｀ヽﾆゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜￣:::| 　|＼｀__　 ,ィ//　 ハ| |　　 l 　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　……どれにする？　続き。.　　　　 　 -=ﾆ´::::::| 　ｌ^｀}ノ}ハﾞ7/　 /!_ﾉ}/l__ ,ィヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ｨ／:ｌ　 |::/､/ｌ|　∨　/￣｀ヽ::::::∠ __＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::ｌ　 !{／ .ト=/　/::::::::::::::::l:::::::::::＜__ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::|　ハｰr'ﾞY/／:::::::::::::::::::}:::::::::::::::::＜ !　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ 〉:::| /::::￣｀／:::::／:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::＼　 ヽ

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　 ／　.u　　　＼
　　　　　　／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒).::::　 （__人__）　l_j :::＼　　 　 /⌒)⌒)⌒)　　　　ぬおわああ！！
|　/　/　/　　　　 |r┬-|　　　　　|　(⌒)/　/ / /／
|　:::::::::::(⌒)　U　.|　|　 |　　　 ／ 　 ゝ　　:::::::::::/　　　　　　覗いてんじゃねーお！
|　　　　　ノ　　 　|　|　 |　　 　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　 └ー.┘　　　　ヽ /　　　　／



　　　　 　 　 　 ,ｫｪ､＿__
　　　　　　 　,.f込ｔﾝ:::::::::::｀ ヽ、
　　　　　／::::;. -‐ 　´￣￣｀丶＼
　　　　〃::／　　　　　　　　　　＼ヽ、
.　　 　 ll::/　　　l　　　　　　　　、　ヽY ＿
　　　　ll::l}　　　ｌ　　|　　　 l　|　l　　 lイﾆ}|
　　　　ll;;l}　l､　|　　 | ｌ、 -l‐七/ｖ'　 lミ彳、
.　　　_,'Vｉ 　l,x tT二ｔ,|ヽ,ノ,ｨT}｀'j　ｌ ||〃へ.､
　　／<//l､ ヽヽｨf_lｊ`　 　 　¨ ∠ノlﾉ.||　l　ヽ>
　　ヽ／/{∧　 ＼＿.　　__'_,　,ｨ′l　 ﾚ.　l　　　　　　　　　　いいじゃない、別に。
.　　/ //'l |　＼__＜. ､ __`_´.ｲ,ヽ　 ＼,__　l　　 　 　 　 　 　 小説か何かのつもり？　それ。
　 /　l_| |_!　　 ｌ　 ｌ l'ー--,＜└vヽ　 ＼＼!
. / 　　　,ｨｰ-.‐|　 |'′　//lＹﾐヽ|l ハ 、 ヽ:.＼
/ 　 　 /.::::::::::::{ 　 ＼ｰtfﾉｌi　斤　l:::::|j＼ l:::::::.＼
　　　 /.:::::::::::::::ヽi＼ ヽ ￣l｣ |/　　|::.Ｙ :::`'::::::::::/
.　　 /.::::::::::::::::::::::|:::l ヽl_,､_ｒ､,_,､r､l'|:::::', :::::::::::::/
　　〈:::::::::::::::::::::::::l:::::＼ﾞ　' |　l　/ ' ,}::::/ :::::::::::ハ



　　　　　　　　　 _＿＿＿
　　　　　　　　／　_ノ　ヽ_＼
　　　　　 　／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼　　　　　　いいじゃんかお！
　　　　　／　 。ヽ 　　∥　　ﾉ　＼
　　　　　|　　　／　 　人　 　ｌ　　 |　　　　　うわあああ恥ずかしすぎるおおぉ！！！
　　　　　＼ ／　　 /|ii!i!|＼　＼／　　　　　いつから見てたんだお！
.　　　　　　|　　　 /. |;;;;;;|　 ＼　|
　　　　　　　　　　　 ｀ｰ´

　〃///ヾ　　　 i　ll　　i !　l　　 i　　　l　|　 l　　ヽ 　ヽ
. i:|//i::i　 》　　/|　li　　!ﾒ　l　　 l　　　!　i　 |　　　', 　 ',
　〆i !:Ｌ〃　　i　', | !　 | l　ﾄ, 　 !　　/　 l 　!　i　　} 　　!
// / |:|'" i　　斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ　!　 /i　/! /!　!　　l.　 } |
/　i　|:l　　',　 i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.|　/_.!ﾑ､/_l /　　/　 ﾊ !
.　 |　!:l 　 ∧. !　 ﾋ_q ）＿ヽ　　 ﾚ' 　ﾚ' 7　ﾒ　　.ｲ　/　l !
.　 l　|:|.　 　,ﾍﾍ 　 　 　 　 　 　 　 ,r‐‐tｧ/　／|　,/ 　 ﾚ
.　 l　l｣　　 i　 ヽゝ:::::::::::..　　　　　　ゞﾟノ/／ﾉ　|,ｲ　　　　　　　　　　ん、最初っからよぉ♪
　　!　　　　ﾄ､　　　　　　　　　　 !　.:::::..´ソ" 　 l:｣　　　,-'´
　　i　　　　|. 丶　　　　　 ､_ ,､_ ´　 　 ／',　 ,　 　　／／　　　　　　 小説っていうより、まるっきりポエムね、それ。
.　　',　　　 ﾄ､　 ゝ .　　　　 ‐/ ﾌ_,, ｨ ´　　!,〃 ,..-'´:∠＿
.　　 ',　　　|::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´　ﾞ!i　　　lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ　　 !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ /　!　　!| 　 　|::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ　 i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il　 　 l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::|　　/:::＼:::::::::::::::::::::::::::



　 　　 　　　　:::::::::::::／￣￣∨￣￣＼ ::::::::::::::::
　　　::::::::::::::::::::::::::::::|　 ／￣￣￣＼　|:::::::::::::::::::::::::
　 　　::::::::::::::::::＿＿|／　 _ノ 　ヽ､_ ＼|＿＿::::::::::::::::　　　　　　　お願いします忘れてくださいおぉぉ！！！
　　　::::::::::::::／　　／　(（＞）) (（＜）) ＼　　＼::::::::::::::::
　　:::::::::::::::::|　　　|　oﾟ　　（__人__）　　ﾟo|　　　|::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　 　,.f込ｔﾝ:::::::::::｀ ヽ、
　　　　　／::::;. -‐ 　´￣￣｀丶＼
　　　　〃::／　　　　　　　　　　＼ヽ、
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　　　　ll::l}　　　ｌ　　|　　　 l　|　l　　 lイﾆ}|
　　　　ll;;l}　l､　|　　 | ｌ、 -l‐七/ｖ'　 lミ彳、
.　　　_,'Vｉ 　l,x tT二ｔ,|ヽ,ノ,ｨT}｀'j　ｌ ||〃へ.､
　　／<//l､ ヽヽｨf_lｊ`　 　 　¨ ∠ノlﾉ.||　l　ヽ>
　　ヽ／/{∧　 ＼＿.　　__'_,　,ｨ′l　 ﾚ.　l　　　　　　　あら、趣味だもの。良いじゃない別に。
.　　/ //'l |　＼__＜. ､ __`_´.ｲ,ヽ　 ＼,__　l　　　　　　 ただねぇ……
　 /　l_| |_!　　 ｌ　 ｌ l'ー--,＜└vヽ　 ＼＼!
. / 　　　,ｨｰ-.‐|　 |'′　//lＹﾐヽ|l ハ 、 ヽ:.＼
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　ｌ　　　|　￣　　‐-　　/｜/″ ／::::::::::::::::::::..　　　　　あなた、飾った言葉を使おうとしない方が
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ 　 ｌ　　　ｌ＼　　　　　 イ｜l/ーく::::::::::::＜￣￣　　　　 よっぽど良い事言うと思うわよ？
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::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ　　 ｌ::::::::ﾄ＼__∧　　 Ｙ::.::.:ｌ　 ＼::::::::::::＼　　　　飾った言葉が上手くて似合う人もいるけど、
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ　　 ｌ:::::/￣ ＞ﾍ　 　 ｌ::.::.j＿ 　 :::::::::::::::　　　　 あなたはその逆よ。
::::::／￣￣ｊ ｊ／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ 　 ∨ 　 　 　 ﾍ　　 ｌ::.l::.::.::〉　〉:::::::::::::
／　　　　〔 Ｌ::.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ　　',＿___　＿jﾍ 　 V::.::./　/＼[＼::::
　　 　 　 　 ｀ ト　　／::.:: ヘ :::::::∧　 ∨ｰ┴;ヱ、::',　 ';:.:/　/
　　　　　　　　|　i く::.:／::.::.::.＼/:::::',　 ｉ　匸{〈匀}くl|　 |〈　〈



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　　　　 　／　　u　　 ノ　　＼
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　　　　|　 　　　　　　　（__人__）|　　　　　え？
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　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
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　　　　　　　　　　　　　　　　,　ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ {　　 |{.　 　｜　 |　 ﾊ
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　　　　　　　　　　　　　　　ハ:{／ｲ: {　 小7ﾃﾐﾄ､ {ヽ!:　/ / / 　 l l
　　　　 　 ヽ.＿ヽｰ ､　　 /　/／ |:.　ヽ. {　'赳ハ＼ }:/_ｵメﾘ　 ｲ/　　　　　いつも言ってるじゃない、
　　　　　　　 ￣二ﾆヽヽ/　-ﾍ､:.. l:...　 lト＼｀　　　 /ｨ亙ﾌ'´／/′　　　　　あのときみたいに。
　ヽ､＿　_-ｧ.:´__::.::.::.:ヽ::＼　 j:〉..:.l:...　 l!　　　　　 ,!　　７´ |　 　/
　　_,._-ﾆ-ｧ‐´ィ二;:-- ､::.::..｀ヽ､..:∧:..　lﾄ_､　　｀ ｰ　 イ.:　j|　 /{ ﾉ′　　　　出来るだけシンプルに、ストレートに。
‐ ´/´　／´￣´／::.::.::.::.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::＞ー＜l!:..:.|:.　ﾘ‐／/ﾚ
　　　 /′　 ／-‐ｧ::´::, ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:.　!:/‐'::/　　　　　　その方が良いと思うわぁ。
　　　　　 ／´ ／::.:／ノ／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_

　〃///ヾ　　　 i　ll　　i !　l　　 i　　　l　|　 l　　ヽ 　ヽ
. i:|//i::i　 》　　/|　li　　!ﾒ　l　　 l　　　!　i　 |　　　', 　 ',
　〆i !:Ｌ〃　　i　', | !　 | l　ﾄ, 　 !　　/　 l 　!　i　　} 　　!
// / |:|'" i　　斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ　!　 /i　/! /!　!　　l.　 } |
/　i　|:l　　',　 i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.|　/_.!ﾑ､/_l /　　/　 ﾊ !
.　 |　!:l 　 ∧. !　 ﾋ_q ）＿ヽ　　 ﾚ' 　ﾚ' 7　ﾒ　　.ｲ　/　l !
.　 l　|:|.　 　,ﾍﾍ 　 　 　 　 　 　 　 ,r‐‐tｧ/　／|　,/ 　 ﾚ
.　 l　l｣　　 i　 ヽゝ:::::::::::..　　　　　　ゞﾟノ/／ﾉ　|,ｲ
　　!　　　　ﾄ､　　　　　　　　　　 !　.:::::..´ソ" 　 l:｣　　　,-'´　　　　　ね、それに注意してみて。
　　i　　　　|. 丶　　　　　 ､_ ,､_ ´　 　 ／',　 ,　 　　／／
.　　',　　　 ﾄ､　 ゝ .　　　　 ‐/ ﾌ_,, ｨ ´　　!,〃 ,..-'´:∠＿　　　　　　もう覗き見しないから、
.　　 ',　　　|::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´　ﾞ!i　　　lｲ/:::::::::::::-= 二､_　　　　 出来上がったら読ませてくれるわよね？
､_＿_ﾍ　　 !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ /　!　　!| 　 　|::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ　 i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il　 　 l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::|　　/:::＼:::::::::::::::::::::::::::



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.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　 ／　　　　　……恥ずかしいけど……
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　　　　　　　　　　/　　 　i　　 "|　ﾈ ! ゞﾊ、,ノ
　　　　 ＼　、　 /　　　　|　　　|＼|/　　〉"
　　　 ､__　＼i.∨　　　　 !　　　 l:ヽヽ_- '　　　　　　　　　約束ね。
　　　　＼;:≧^　　　　　　　　　 |;;lヽヽ,,,/　／　　　　　　 それと……
　　　　 ≧ﾂ　　　　　　i　　　　 !=;::´:;:;:;:;≧-―
　　　-≦ﾊ　　　i　　　 |　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;≦'‐-､
　　　　∠　　　ﾊ　　　｜　　　　l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾑ-＜



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　 　 /,'才.ﾐ)　（__人__）　／　　　　　　　　何だお？
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　　　　　　　 /､ル'ヽ'´ヽ'´レ､;::::::::ﾏヽ
　　　　　　 ./｀　　　　　　　　レ､:::::::iﾌ i
　　　　　　 |　　　　　　　　　　 ム;::::|ゝ |
　　　　　　.|　　　　　　　　　　　く|:::ﾑ i　|
　　　　　　|: :　:. .:: :　:.　.: :.　:..,,,;;';;'､| /|ﾉ
　　　　　 .| :.i:. .::　::.　.: |::.. . .:ヽ/|::i;ヽ'
　　　　　 |　|:..:　　　　　|　　　　.|_;i| ﾉ
.　　　 　 |　 |　　　　　　|　　　　.ム|'　　　　　　　もちろん、私以外の人には見せないでね。
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　　　　 |　 |　　　　　　　|　　　 |::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……私も恥ずかしいから。
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　　　　　　　|　　　　　　　　　::::::::::::::　 ヽ
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　　　　　　　` ､　　　////// （__人_）///　　　　わ、わかったお……
　　　　　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第三十七首　詠み人：文屋朝康

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾖ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白露に　風の吹きしく　秋の夜は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　貫きとめぬ　玉ぞ散りける
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,≧==＝＝=≦- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｨｫ;;;;;;;ｒｋ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;斗、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／;;;;;;;;;;;;{必};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾑ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／;;;;;;;;ｙ'''W＾U＾Y｀ｋ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　./"｀＾⌒　　　　　　　　　｀＼;;;;;;;;!　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　{　　　 　　　　　　　斥==!＝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　! 　　　　} 　ﾊ　ﾉ　//iｸ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　!　从!_＞、　　/ー＝!/!ﾊ/!　　　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ}　 ﾊ_＿　　＼/ -‐ｔｙ‐‐-、/　　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　{ ii!'　　 　　　　_ii!__,,　/ ./　　 ﾊ　　　　　（私がモデルだって、すぐ分かるわよぉ……）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　! ￣´　　　　　　　　　/ /　　// !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ﾉ　 )　〃　　　　　　〃　ﾌ!　　〃　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　. !　!　ヽ、　　⌒　　　　 ｲ/　　　　/　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　. !　i!　 ヽ｀＞-ｧ==ﾃ´;;;;!!/ /　≧＝　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　!ﾊ.　 !/⌒<;;;;;;;;;;;;;;ｽ　/／:;:;:;:;:;ヽﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:;:;:;ヾ:;:;＼!>　　/ﾊヽ　　 ）:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;:;:;ｲう　　{必}　え/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;:;:;:;:;:;:;|ふ　　　　 ふ/ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;}


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光る白露に、風がしきりに吹きつける秋の夜は、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まるで糸に通していない真珠が、散り乱れているようだよ。