＿＿＿
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　,---､　　＼　 　 ／＼―、
　　　　 .l　　　ｌ　 （●） 　（●） ＼ |
　　　　 |　　 　|　 　 （__人__）　 　 | |　　　　なんでおんなじヤツばっかりモテるんだお！
　　　　 .|　　　|　　　|!!il|!|!l|　　 ／ /
　 　　　　ゝ　　　　　|ｪｪｪｪ|　　　ノ　　　　　やる夫だって、女子といかがわしい行為をしたいんだお！
　　　　　　＼　　　　　　　　　／
　　　　　　 /　　　　　　　　　 |
　　　　　　/　　　　　　　　　　|



　　　 　 　 _,. -┬ ｆﾆト､
　 　 　 r'´　､r　|　| ,.L |
　 　 　 |　　 （_ノ　j {.　'､＼
　 　 　 |　　　 }‐イ-上　〉. ＼
　 　 　 |　 　 ﾉ´　　 　 /)ﾟo　|
　　　 　i　　　 　 ｒ‐‐人__）　.|　　　　　気持ちは分かるが、兄弟よ！
　　　　　ヽ　　 .ノ　｀ ⌒´ .　|
　　　　　　i　　!,　　　　 　　ﾉ　　　　　 俺たちイケてないメンバーにはどうしようもないんだよ！
　　　　　　.',　　ヽ、　.　 　/
　　　　　 　 ＼　 . 　　　　ヽ、
　　　　　　　　 ＼ 　　　　　|.i
　　　　　　　　 　 |　 　 . 　 | |

　　　　　 　＿＿＿
　　　　　／_ノ　ヽ、＼
　　 　 oﾟ（＞）　（＜）ﾟo.､　　　　　　うわああああん！　やる夫も女子とイチャイチャしたいおおおお！！！
　　／　　　（__人__）　　...＼
　　|　　　　　ﾉ　　　ヽ,　　　|　　　　正直に白状するお、二次嫁とは別腹なんだお！
　　.＼　　　（/⌒ﾉ´ﾌ 　 .／
　　 .　.>　　 .￣￣´　　<.　　　　　　人肌にも触れたいんだおぉぉ！



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　ヽ､_ 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （●）（● ）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人__）ﾟo　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (,｀⌒ ´　　 　　 |
　　　　　あぁ、俺だってあんなこと、こんなことしてぇよ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　{　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { 　 　 　　　..:/
　　　　　女子の同級生は『同級生』にしかいないのは分かってる……　　　　　　　　　　　　　　` ー　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　/　　　 ＿　　 　l
　　　　　けど、アイツらはディスプレイのこっち側には来てくれないんだよ……　　　　　　　 / ￣｀Ｙ´ 　 ヾ;/　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,|　 　　|　　 　|´　 ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 |　　　 |-‐'ｉ′l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿ | 　 ＿| 　　７'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　 （　￣ノ ｀ｰ-'′

　　 ／￣￣＼
　／　　　　_ノ ＼
　|:::::: 　 　 （● ） ）
.　|:::::::::::　　 （__人)　　　　　そこで、だブラザー。
　 |::::::::::::::　　｀⌒´ﾉ
.　 |::::::::::::::　　　　}　　　　　 俺は一つの方法を考えたんだ。
.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }
　　 ヽ::::::::::　　ノ
　　　/:::::::::::: く
　　　|:::::::::::::::: ＼
　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━　←ｺｺｱｼｶﾞﾚｯﾄ



　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　 _ノ　　　ヽ、＼
　　　　／　 　（○）　　（Ｏ)　 ＼
　　　　| 　 　 　 ||　 （__人__）　 ..|　　　ホントかお？
　　　　＼　 　　ﾉi　 　!　　|.　 ／
　　　　　/　 　 し' 　 ｀⌒´　.ﾉ　　　　 女子とイチャイチャできる方法があるのかお？
　　　　　|　　　　　　　.／ .／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　　　 ヽ
　　　　　　 ／￣￣＼ 　　　　 ./　　　　　 i
　　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼ 　　 /　　　 ...........i
　　　　　|　 （●）（●）　|　　/　　 ..:::::::::::::::|
　　　　　|　　（__人__）　 | 　/　　..::::::::::::::::::l
　　　　　.|　　 ｀ ⌒´　　.} ./　　..::::::::::::::::::::!
　　　　　 |　　　　　　 　 }/　　.::::::::::::::::::::/
　　　　　 ヽ　　　　　　 ./　　 .:::::::::::::::::::/
　　　　　　.ヽ　　　　. .／　　.:::::::::::::::::::/　　　　　　　　あぁ、かなり確実な方法だ。
　　 ,. ‐'"´　 `'‐,r''"~　　　.:::::::::::::::::／
..:.／,. -‐‐- ､　l′　　 　 ..:::::::::::::／|　　　　　　　　　　題して、「夢で逢いましょう大作戦」だ！！！
:,'　　　　　　／　　　　 　 !.:::::::／:i..:..l
r　　　､　 / 　 　 　 　　　 !:::::::::::　i..:..i
l　　.......`:i　　　 i 　 　 　 　 !::::::::::　ﾞ､:.i
!　 ::::::::::/　　　　i　　　　　　 i::::::::::　ヽ:i
.!　::::::::/　　　　　i　　　　　 .....i:::::::::::　ヽ
.ヽ ::::::|　　`､　　 `､　 .....::::::::::::l:::::::::::: 　`,
/ ＼:::l.　　 `､　　　ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: 　/'''ー─----､
　　　`ヽ　　 `､　　.::::＼:::::::::::::::|:::::::::　/,,　　　,. ‐;''

　 　　 　 　 　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 　／　─　 　 ─　＼　　　　　　　　　　……タイトルでもうわかったお。
　　　　　　　　／ 　 （ ●） 　（ ●） ＼　。
　　　　　　　　|　 　 　 　（__人__）.　。;つ 　ﾍﾟｯ　　　　　　　くだらねぇ方法だお。
　 　　　　　　 ＼　 　 　 　｀⌒" 　 ／



　　 ／￣￣＼
　 /ﾉ　 ヽ､_　　＼
. （ ●）（ ●）　　 |
　|（人__） 　 　 　 |　　　　　バカにするなよ。
　 | ⌒ ´　　　 　 |
.　 |　　　 　　　　|　　　　　　実体験からの分析に基づいた、確実な方策だろ。
.　 ヽ　　　　　　/
　　 ヽ　　　　 /　　　　　　　怖い映画を観た日は、大抵怖い夢を……
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |

　　 　　　／￣￣￣＼
　　　　／　＿,　、＿　＼　　　　　　説明はいらねぇお。言いたい事は分かるお。
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼
　　 |　　　　（__人__）　　　　|　　　　大体、意外とエロい夢なんか見ないもんだお。
　 　＼　　　 ｀ ⌒´　　　 ／



　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐
　　　　　　　　　　　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜
　　　　　　　　　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /　　　　　それは単に、お前の愛と情熱が足りないだけだ。
　　　　　　　　　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／
　　　　　　　　　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',　　　　　　　俺は今日から、とことんエロい事を妄想して寝る。
　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',
　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|　　　　　　 毎晩、必ずエロゲを２時間はやってから寝る。
　　　　　　　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ( i)))
　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼　）
　　　　　　　　　　　　　　|　　　 （ ＞）（＜）
　　　　　　　　　　　　　.　|　　///（__人__）　　　　　　お前はかけがえのない親友だし
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　 寝取るつもりは微塵もないが、
　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　 お前の嫁が出てきたらごめんだろ！！！
　　　　　　　　　　　　　⊂ヽ γ　　　 く
　　　　　　　　　　　　　i !ｌ ノ　ﾉ　　　　|
　　　　　　　　　　　　　⊂ｃノ´| 　 　　｜



　　 　　　＿＿＿_
　　　　／:::::::::　 u＼
　 　／ﾉ└ ＼,三_ノ＼　 　,∩__
　／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu　　　　　そっ、それだけは許さんお！！！
　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒　| | 　 |
　＼:::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／_ | 　 |　　　　　 お前に先を越されるわけにはいかないお、
　　 ヽ　　　 　 　　 　 i　　　　丿
　 /(⌒)　　　　　 　　/￣￣´　　　　　　　やる夫も毎晩妄想しまくってから寝るお！！！
　/　／　　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　翌　朝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／::::::.　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::ヽ;;:　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. （:::::（::::冫 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫……　　　　　　　　　　　　　　　　　　. （:人;;;） .　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐-;::::::. .　 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　夢、見たか？　　　　　　　　　　　　　　　　 （三））:::::..　.　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>::::ﾉ:::::::::.　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　俺は見た……んだが……　　　　　　　　/::: / ヽ;::::::::: 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|＼::::::::::::;;:1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|:::::＼;;／:::|



　　　　　　　 ＿＿
　　　　 　／..::::::::::::::..＼
　　　　／..:::::::::::::::::::::::::.＼　　　　　　やる夫も見たお。
　　 ／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
　　 | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |　　　　　見た……けど……
　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
　 ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　＼
　|　　　 （ ○）（○）　＼　＼
.　|　　　oﾟ （__人__）　　＿＿　　　　　　　　　　　　　　　くそっ、くそっ、ちくしょう！！！
　 |　　0　　 ｀ー'´ﾉ´￣　　　￣＼
.　 |　　　　　／　 }　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　 なんでわざわざ「エロゲをやる夢」なんか見るんだよ！
.　 ヽ　　　／　　 }　　　　　　　　　　}て・，‥¨
　　 ヽ　　　　　ノ　＿＿＿　　　＿ﾉ そ¨・：‘　．　　　　こんなの現実と変わらないだろ！！！
　　　/　　　 く　　＼　　YY￣￣YY＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　　　・； ∵ ．.＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　．　　＼



　　　　　　　 ＿＿_＿_
　　　　　　／　ノ'　＾ヽ_＼
　　　ﾟ　／ ｡;'⌒） 　（⌒ヽ＼°
　　　／　o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜　　　　　　うあああ、夢でさえ思い通りにならないお！
　 　 |　　　 ﾟ　|/⌒ヽ| 　ﾟ　　　|
　　　＼　　 　 ｀ ⌒ ´ 　 　 ／　　　　　　　我が嫁は、夢にも出てきてくれないのかおぉ！
　　 　 ／`　　　　　　　　 ´＼
　 　 /　　 　 　 ｀`"´ 　 　 　 ヽ
　　 .| 　 Ｙ　 　 　 　 　 　 Y 　 |
　　 .|　　|　　　　　　　　　 |　　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻｷｮｳﾉﾀﾞｲﾌﾞﾐﾁﾏｻ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十八首　詠み人： 左京 大夫 道雅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｽﾐﾉｴ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　住の江の　岸に寄る波　よるさへや

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夢の通ひ路　人目よくらむ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.r-─────-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　|　　　　　　 _,.r-√`ｰ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|_,.r==＝＝＝＝=､_|　　　　 ／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　,. -────-- 、ヽ　　 /　 ///　　　 ヽヽヽ＼　　　　※中学の時（ry より
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　| 　へv 〃 vへ　 |　 ）　/　 　　 ∧　 ∧　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|/　 =o､｀ ´r'o=　Ｖノ 　（　 　 _,.r-､`ｰ´rー-､　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f(〈　`＝´ }　{`＝´ 〉P）　 ＼　{　ﾆc　　　cﾆ　) ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ |　　　 (｡ ｡) 　 ･ |　　 　　 ＼　-´ )　( ｀-　ﾄ/)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { ヽ（ v===v ） ﾉ　　　　　　 |　/　 ～　ヽ　j"　　／￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 `､ 、 `ー´　ノ　　　　　　　 ､　 "￣￣ﾞ_ノ　　＜　イケてないわ～
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒＼∩ `ー--ｰ'" ∩／⌒)　　　　 ヽ-､__,.ノ　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`(ニ ⊃　　　　 　 ⊂ ニ)´ .┌─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ニ⊃　　　　　　⊂ニ)　 ＜　18歳未満はエロゲ禁止やぞ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ﾆ⊃ 　　　　　 ⊂ﾆ)　　 └─────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　住の江の岸に「寄る」波ではないが、「夜」でさえ、夢の中で私の元へ通う道でさえ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　貴方は人目を避けて会いに来てはくれないのでしょうか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　五十四話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐﾌﾞﾉﾀﾀﾞﾐﾈ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第三十首　詠み人：壬生忠岑

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱﾘｱｹ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　有明の　つれなく見えし　別れより

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　暁ばかり　憂きものはなし
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───━━┛

※関連設定>>71-81 　　六話（十首）
　　　　 　 　 >>170-187　十六話（五十六首）
　　　　 　 　 >>459-466　三十八話（七十一首）


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　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::　　　どうしてそんな、冷たいことを……　　　　 :::::::::::::::
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間違えました



※関連設定>>71-81 　　六話（十首）
　　　　 　 　 >>179-187　十六話（五十六首）


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　　　　　　　 　 ｲ斗┴r┐｀ .;
　　　　／￣`ーゞ､　 /　|__ 〈ー─r､
　　　/　　　　　＼ ∨＼ 　|,ベ._ /　|
　　 ｛　　　 . : : : . ヽ＞ｰ＼[￣{ 〉＼|､_
　　　| 　 　 　　 ｀丶}＼　 __＼_]~∨'＼｀ヽ　　　　　　　何言ってんだ、アホか。朝だぞ。
　　　:|　　　._　　　　＼_}/r‐-}＼　ﾞ,`''く l　ﾞ,
　　　 ﾄ､: :./ ／￣｀` ぐ└f'二）::{　 ',　 | !,ゞ┐　　　　　お前だって仕事だろうがよ。
　　　 `､∨ ´　,.､-''"~￣}_｛‐''く:::{_　 ', _|_|_,rｰ'､_
　　　　 }｛　／　_､-'''"~￣{_＼;;;;;ｊ;＞＜;:::::＼:::ﾍ}＼
　　 　 　}∨: ／　　_､-''ﾞ~￣￣　　　　　＼::::},之_　ヽ
　　 　 　 〉∨ 　 ／　　 　 　　　　　　,.､イ;;ノ_ 　 ｀ヽ}
　　　　　{:　＼,/＼　　-‐　'"　　　／｀￣　　　 　　:.:｝

　　　　ゝ::.:.:; -一'´￣.::.::l:ヽ.　　　´　　　　　　 .:/:/´ 　 _,. ' ´￣　　.. . .
::.:.:..:.._._,. ￣　　　　　.._...:ﾍ::':,. -─-- ..__,. -─-､/_,:.:' ´　　 ._..:.:..:.::.:.:::.::.::.:.
¨ ￣　　　　　__＿_'´　 _;:ｨ´ .:.:::.::.: :.　　　　　　, 丶::｀ヽ;._＿ 　 ｀ ¨　ー- -
　＿.. -一'¨´　 . .:.;￣´.::/ ,'::.::.:..　　　　　　　.:;',:　　｀:.､::.::.:. .￣｀`ー─---
´ .. .: .:_;:.::'´.::.;:.: '´　 .::; '.:,:'::.;: '´_,. '´　.;:'´.::.;:.:' !::.　　　.:丶::.:.. .
.::.:.:::.::::.: .:;.: '´..:.;　　.; '.:.;:'::::;' ,.'´ 　 　 '　' ´　　i::.:　　　　　.:丶::.:.:.. ､.
::.:.:::.::.;. '´.:..:,: '´ 　 ..:.::.::.::.:;' .;　 　 _,. -　　　　 i::.::.｀､　　　　　 ｀
:::.::.:.´.::.::;. '　　. .:.::;. - .:´;':: ,'.. - ´　　　　　　　ヽ::.:..丶:..　　　　　あんなに愛してくれたのに……
:::.:::::.:;. '　　 ,.:.- '´ ..:.::.;::': ';'.:'　.. .. _,. .: .: ..:.:;:'´ '､ ､ヽ:..丶:..
::;.: '´　 _,:.'´　 ..:.::.::::;: '.;:' ,'_,.::.:_:,.ﾆ. _,. -.: '´　　 丶 ヽ::.:... ヽ::.:... 　冷たい余韻だけ残して、お別れなの？
'　..:.;:.'´.. ..:.:;. - .:´;'　,:' .,:'::.:｀::.:='´　　　　　 　 　 ｀、 ｀:､:::.:::｀::.
.:_::.:.- ‐　¨　 .,:.　'..,:'　'´　_,. ‐- ､丶::.:.. ..　　　　　. ';.　　｀' ､::.:::.:｀::.:.､
　　　　　　　 ..:.:;. '　 ,.'　.,.::-‐- ､丶:..｀.: ´｀,. - '´､ヽi::.. 　 　 ｀丶｀丶::._::.:.. .
　　　　 . ..:.::.;. '　 ..:,:' ..;/:.　　　　＼丶::.::.:.'.　　　 ヽ !::.:.. .　　 :,._　　　　｀丶
　 . ..:.::.::::;:.'´ 　 .:.:;' .:;:':!:　　　 　 　 ヽ丶:._::..､ 　 　 ', ｀丶､:..　　 ｀ ‐ :.::_::.::
:_:;.: - ' ´　 　 .:.:::;'.::;'.::j|:.　　　　　　 :/｀ ｰ-､丶::.　　i.　　　丶､　　　　　 ｀¨
　　　　　 ..,.'.::;:':;:'::/.::;ハ::.:.　　　　..:/:　　 　 ＼ヽ:.　 !:､::.:..　　　 ､. _
::'´　..:.:;: '´.::;': .,' .;'::.::j::.:.:V:　　 ...:.::j::.　　 　 　 :ヽ｀､　!. ｀ .::.:_::.:.:.. .. . ｀.:､::.:
.:.:::.::; ' 　 ,::'　,.' :/;／.;.:／　　 .:.::,:ｲ:.　 　 　 　 :ハ .:';. !:.　　　_ ¨　 ‐- ::.:.:..
::.::;.'　　 ,'　 , ' ／_,.:'´/　　　　.::' .:j:　　　　　　:j`ｰゝ;｀:､::.:.. .　 ｀丶:.;_::.:.. . .
::;:'　　　' ., '／ ´ . :.:.:!　 　 　 　 .:ﾉ:　　　　　 .;'　:.:..::.:＼:.:_::.::.::.:.::.::.:..:..｀:.::.::
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　　 　 /:. .: .:..:..:..:.:.:.:|　　　 　 .:/:.:|:.:..　　,'　:{　　 　 　 . :｀:､:.:.:｀:.:､｀ ー‐--
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　　ヽ　::. ::::::::.　:::::::::::..:::::::::::::::::::::::::::::/＼　l:::::}Ⅳ
　　　 ､　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｲ　　 し!::〃
　　　　ヽﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:／ |　　 　|::/
　　　　 /｜:::::::::::::::::::::::::/:::／ﾚ'　　|　　　 ﾚ
　　　 r─;|:::l::::::/::::/:::::ｲ::/　/　　　　　　/　　　　　　　　早く行けよ。
　　　/　YjⅥ:::ﾊ／|:::/ |/　　　　, 　　　/
　 __/　　 ＼!/　　 |/　　　　　　/￣￣　　　　　　　　　　そろそろ陽も登る。
／　ヽ　　 　 ＼ 　　　　　　　　/＼
　　　 ﾄ､　　　 　｀　 　、　　　,ｲ　　 ｀ーｧ-　、　　　　　　いつまでも夢見てるんじゃねぇよ。
　　　 l　＼　　　　　　　丶、 　 ＼　　 くﾊ　　＼
　　　｜ 　 ＼　　　　　　　　７i 　 l　　　ヾ、　　 ;
　　　｜　　　 ＼　　　　　　/　＼_}__　　　 〉　　 |

　　　　　　　　　　 /::::..::`:::､　　　　　　　　' 　 ',r|
　　　　　　　　　　/:::.:..::..::::::}＼　　　　 ,..　　　ﾘ:.|
　　　　　　　　 ,,./　.:::.::::..:::::l　 ｀' ､_　　　_,. ィ'ﾞ:. |　　　　　　　……わたし……
　　　　　　,.r '"..:. .:::::.::..:::_,/　　　　 ｀l'' "::::..:::.. . |
　　　　 r'ﾞ.::.　.:,..　-‐ '''"` ､､　　..,,_　!､..;;.:::...:::::.. ＼　　　　　　　　　あなたのせいで……
　　　　 ＼ .:r'　　　　　　　 `'｀'.,‐ .,,..'　ノｿ"'' ‐ ..,_,r'
　　　　　　/　　　　　　　　　　　｀'' ‐ '' ﾞ　　　　　 '､
　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　ヽ
　　　　 /　　　　　　　 ,.　　　　　　　　　　　　　 ＼. ヽ
　　　 /　　　　　 .::,._.,/　　　　　　　　　　　　　　.　`､. '､
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. .:::::: ::.... .::::..... . :: :.. . ... :. .::::: ::..:::::::::::::::　　　　朝が嫌いになりそうよ……　　　　　　　 :::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　,,..-─-..'''"7
　　　　　　　　　　　 ,r::'"::::::::::::::::::::::::`''_-,,_　　ﾉﾐｽｷﾞﾀ……
　　　　　　　　　　／:::::::::::;;;;､;:::i､:::;､:::く
　　　 　 　 　 　 /::::::::::::::::!.　 `ゝヽ!ヽ;::`ヽ,　　　　　　　　　とゆーわけでぇ、
　　　　　　　　　i:::::::::::､|メi` 　 　 ,,r''' `!⌒ヽ､
　　　　　　　 ,,/;'z;::::;:::!ヽ　　　　"　　　 i.　　 ` ､　　　　　　自習～
　　　　　　 ,//"　`''!,`　,,r''"　　　 　__, ﾉ　_, -‐‐`'' ｰ､
　　　　　　i;;i　　　　 `､ﾞ　　,, ‐-‐ ''" ノ ∠,,__,, 　　　 ,,）
　[￣￣￣￣＼　　　　 ヽ￣￣￣￣￣ノ　　 `)-‐‐''"￣￣]
　 ￣| ￣￣￣ ヽ,　ヽヽ_,i￣￣￣￣￣ヽ,__､,,r'￣￣￣| ￣
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ /::::;ｨ::;::|　l　　　`ｰ |/　ｰﾍ|　　　　 l∧:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!::/ |/|::| ,. -――‐　　　―――--､　|:rヘ:::::|
　　　　　　酒を擬人化してカッコいい事言ってんじゃないわよ。　　　　　l/　 /|::|／／／／／／／／／／／|::|レ }:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7:/／／／／／／／／／／／|:::|:::　|;ﾉ
　　　　　　いい加減、校長から処分受けるよ！？　　　　　　　　　　　　　　　/:{ 　　　　　　　　＿＿_　　　　 /::::|::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::ﾍ　　　ｆ￣￣￣　　　　｀ヽ　 /:::::::|‐'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::ヽ、　|　　　　　　　　 　 }　|:::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::| ＼￣｀ ー-----一',´ィ|:::::::::|

　　　　　　 ,,. -‐'''''"""''''''ｰ- ､
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　　l:::::|:::/'!/ _|/_｀　|　 ´ i_|. i;|`!::::::::::::|
　　|:::::|::i. ,|r'r:::ヽ`　'　　'r:::ヾ,l､|::::::::::::|
　　|::::::l:| i　{:::::::::|　　　 {::::::::::i　iﾞ|:::::::::|
　　|::::::::| !　io:::::ﾉ　　　 io:::::::i　l !:::::::::|
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　　|::::::::::ヽ、　　　　_　　　　 ／:::::::::::::|
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　　　　// 　 /.|/　l/　　 ヽ|.,,ヽ|ヽ　 ヽ
　　　 / i /|/;l'"~`'li,　　　,il'"~`''liヽ |ヽ!,
　　　／|/ ! ii,　　 ,i!　　　il､　　 ,|! i``i　ヽ
　　/　　!. |　`ﾞ=='" ＿＿ `''=='"　| ,ﾉ　　'i
　./　　　`i　　　　 i"　　　`i　　　　!.　　 　'i　　違うと思います……
　i　　　,,／'ヽ,,　　i　　　　 i　_,,. -'`､　　　 'i
　!,, - ''　 　 　 `>┴,---,-'''"､　　　 ` ､,,　 i
　　　　　　　 ／ヽ,,,,_ヽ_/ _,,／ヽ　　　　　￣
　　　　 　 ,_/,,.　　 ＼∨／　　 ヽ､,
　 　 　 　 'r､,, `!　　　i^i　　　i-''" ,>
　　　　　 / .／'!　　　|　|　　　ﾚ<"ヽ.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐﾌﾞﾉﾀﾀﾞﾐﾈ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第三十首　詠み人：壬生忠岑

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱﾘｱｹ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　有明の　つれなく見えし　別れより

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　暁ばかり　憂きものはなし
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,..-─-..'''"7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r::'"::::::::::::::::::::::::`''_-,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::;;;;､;:::i､:::;､:::く
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /::::::::::::::::!.　 `ゝヽ!ヽ;::`ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i:::::::::::､|メi` 　 　 ,,r''' `!⌒ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,/;'z;::::;:::!ヽ　　　　"　　　 i.　　 ` ､　　　　　　頭いてぇ……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,//"　`''!,`　,,r''"　　　 　__, ﾉ　_, -‐‐`'' ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i;;i　　　　 `､ﾞ　　,, ‐-‐ ''" ノ ∠,,__,, 　　　 ,,）
　　　　　　　　　　　　　　　[￣￣￣￣＼　　　　 ヽ￣￣￣￣￣ノ　　 `)-‐‐''"￣￣]
　　　　　　　　　　　　　　　 ￣| ￣￣￣ ヽ,　ヽヽ_,i￣￣￣￣￣ヽ,__､,,r'￣￣￣| ￣
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　 `''''｢"　'i　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　　　i_, _ r"　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　　 　 ~　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝方の月は、素っ気なく帰りを急かした貴方のように、冷淡に見えた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それ以来、夜明け前ほど憂鬱なものはありません。

※関連設定>>133-140　十二話（六十五首）
　　　　 　 　 >>286-294　二十三話（二十五首）
　　　　 　 　 >>365-382　二十九話（三十三首）
　　　　 　 　 >>403-411　三十二話（九十八首）
　　　　 　 　 >>416-421　三十三話（五首）
　　　　 　 　 >>479-485　四十話（五十一首）
　　　　 　 　 >>546-556　四十五話（七十九首）
　　　　 　 　 >>641-645　五十二話（六十三首）


　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（　　　　　　 ｼﾄﾈ
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 r‐ｧ　ﾘ） )　　　　　　褥に乱れ、広がる黒髪。
　　　　　） ) ）、 　 ￣ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　　これって結構、ソソるらしいよ。
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、　　　　　　ｷﾇｷﾞﾇ
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y　　　　　　後朝 はそれで、女の人に燃え上がったまま帰るらしい。
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐ '´ ￣ ｀ ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　／" ｀ヽ ヽ　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　/　　/　　　　 ヽ ヽ　　､ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　{_{　,　　　ｰ- リ ヽ　i　i.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l i ﾙｌ ノ　　　（● ）从　ﾄ､ﾘ
　　　　　日本語喋れお。ｷﾇｷﾞﾇって何だお？　　　　　　　　　　　 　 ﾚ l ﾊ（ ●） ,､_,　⊂⊃|ノj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｿ　ﾍ⊃　 ｀⌒　　　 / /
　　　　　大体、長髪って暑いし大変だし、鬱陶しいお。　　　　　　　　 ﾚ' '　ゝv-､_　　,.イ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1



　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ /// r‐ｧ//ﾘ） )　　　　　　ヤった後の朝のことだって。
　　　　　） ) ）、 　￣ ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ

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　　　　　　i　　　　　 　 　 　 　 　 ,,,_ _,...,_　｀〈⌒｀ヽ､
　　　　 　 |　　　　　　 　 　 , ｒ'~',',　 ;;　　;;ヽ､;;!＼＼`､
　　　　　　|!　 　 　 　 　 ／i! 　 ,;; ､_,. - ､ｨ'ﾞﾞﾞ''､.　｀､ ! 'i_,.､- ‐'''　ｰ - ､.,
　　　 　 　 {　　　 　 　 ∧　ｒ‐ '",　　　 　 　 　 |ｉ.　 ｉ i, 'i,　　 　 　 　 _,.　｀ヽ､.,_
　　　　　 　 ＼..,,_　　 〈　',/i.. 　,　 　,,::. 　 i'::'　 λ　i 'i ,}　 　_,. -. ' ´　　　　 ｀'｀丶､
　　　　　　　　 　 ｀＼ﾍ ', i!i..　 |!: 　 '|;.:'　' |::　　i:::ヽ,ヽ !ヽｧ'_,.:'´　　　　　　　　　 ､　`ヽ､
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍﾑi,.' `';i!: 　､ｉ::'　　|!:　　!ｰイ ｝ }　〉　　 　 　 _,..　''"　　　 ャ- ,.､.,ヽ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　ﾞy'　 ﾞ';:.　　!:　 |!.　　 ﾘ ! /　　 ._,.. '　_,..　　　　　 　'i,''ﾞﾞ,,,..｀ｰﾞ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰヽ.　 ',､　ﾘi､_,|! 　　//./　　,. ',.　' ´　　　　　　　__　'iﾞﾞ｀
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i　 　 //´ ,.'´　　　　,,. ''"/　 'i;. i!´,ｲ'´　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.　　/'´ ,.' 　　　,.　'" 　　iｧ'ｉi!|ﾘ |!'´ｲ´'　　ﾄ､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,i'　 /　　,.'　　,.'' 　 　 　 　 　 　 　 〈,.ｨ''　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　i　/,'　 ,.' 　,ｒ''　　　',　　　　　　,..　､　/　　 /.,__ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : |",' 　 . 　,i'　　　':.　i:　　 .::゛:../,,ﾞｊ;｀|!〃ﾉ,./_,,,...-ｰ'ﾞ`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i |,' 　 ,'　∧..,_　　　 ﾞ　　　　　ｉｰｪﾉ,_'./ｲ.r'
　　　　　 　 　 　 ,. -‐‐‐‐‐‐‐､ 　 　 　 り　　,' ,.'　　　 ｀ﾞ ｰ-　-‐‐''" ,. ' _,..彡ﾞ'ﾞ　　　　わっちを欲する時だけ……
　　　　　　　　／　 　 　 　 　 ; ヽ.,　　 /i,　　,' ,'　　　　,.'.　 ,.',.' 　 ,. ',,. ''"／
　　　 　 　 ／　､__,,.. 二ﾆ.,_　 y'　 ｀'つ ｉ;　　; ,'　　　　,';　 ,',.'　 , ｲ,."　 ,",'　　　　　　　 優しくするな……
　　　　　 /　　　　　　　　　｀ヽ_〉ｰ'"´ ', ｉ',　 ; ',　　　　;';　,','　,.' ,',.'　　 i　ｊ
　　　　／　　　　　　　　　　　　｀ヽ､　　;',.'､　!､',　　　 ;.;. ; : ,.'　 ;:　　　 ', ｀､
　_,.'／/　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶､.｀､゛､ヽ､　　ｙ ,',: .; 　 ',　　　　'､　',
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　　j::::::::::.ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::.i
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　　 Yyﾉ ﾉ :..::..::..::..::..::..::..::..::.ﾉ　　　（　 )
　　　　　ﾘ:..::..:..::..:..::..:..::..:..::.（　　／　／　　こんな感じじゃない？
　　　　　　ﾊ::::..::..:..::..:..::..:..::..:)／　／
　　　　　　ﾊ:::ﾊ...（:..:ﾊ:.）.:ﾊﾘ)　 ／
　　　　　　/),).),).),).)(,(.(,.（,(.(y 'i
　　　　　　(,(.(,(.（,(.(,(.,）.),.),).)　i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 >‐'つ ノ　　 ヽ､ ﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.ノ :ｌ（ ●）　（●）从　|、i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　}／ﾞヽ　 ､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　そりゃ、ホロ先輩なら色っぽいに決まってるし。　　 　 　 　 　｛ (´／ヽ.)　 ⌒´　 　 j /／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ(　ｲ- ）ヘ,､ __,　イ／
　　　　　　　　　　　　　　　　ロングへアーフェチの戯言じゃないかお？　　　　　　　　　　　　＼　｀ヽ:::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　　 ）::::∨yヽ/::::::::::／,1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　ノﾉ:::::::::ヽ／::::::::::: r" /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　／:::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ



　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::.:..ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 　　　ﾘ） )　　　　いや、ショート好きでも、ベッドに乱れた黒髪が広がってる様は
　　　　　） ) ）、 　 ▽ ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　 けっこうソソるらしいよ。ソースはウチの変態兄。
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ

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　　　　　　　 , -―:':´: : : : : : : l　　　　 ／ヽl ノ_　 フ l ヽ　　ヽ
　　　　_, -‐'´: : : : : : : : : : : : :.l　　　／　フ l ヽ　＿＿＿＿＿ヽ
:￣￣: : ::: : : : : : : : : : : : : : : : :!.　／　　　 , -:':´: : : : : : : : : : : ｀､
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ/ヽl ノ_／: : : : : : :／: : : : : : : : :',
: : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : /フ lヽ/: : : : : : :／: : : : : :, -': : : :.i
: : : : : ＿; -‐'´: : : : : : : : : : : :./ 　　 /: :/: : :／: :.＿; -‐'´: : : : : : :!
: : ￣: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:/　 　 /: :/: : /､_￣: : : : : : : : : : : : : ,'
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: : : : : : : : : :.〉`ｰ_,ﾉゝ'´:::::::::::::l　　l　 '! .'l.　　　 l!　,ｨ'´￣: : ,ｨ:./
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圭圭圭ミｭ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉/　　　｀ｰ､ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
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　　j::::::::::.ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::.i　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
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　　 Yyﾉ ﾉ :..::..::..::..::..::..::..::..::.ﾉ　　　（　 )　　　　　　　 　 　 　 　 　 〃 {_{　ｿ　彡　ﾘ　ｌ│ i|
　　　　　ﾘ:..::..:..::..:..::..:..::..:..::.（　　／　／　　こんな感じで。 　　　　ﾚ !小ｌ 八　从　　　|、)
　　　　　　ﾊ::::..::..:..::..:..::..:..::..:)／　／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾚ从　〃　// 　∨|　 ﾉ
　　　　　　ﾊ:::ﾊ...（:..:ﾊ:.）.:ﾊﾘ)　 ／　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨　 ,　　川　j　／
　　　　　　/),).),).),).)(,(.(,.（,(.(y 'i　　　　　　　んで、これは誰だお。 　ﾙ 川,　 イ ! ｲ ､
　　　　　　(,(.(,(.（,(.(,(.,）.),.),).)　i

　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(（ ⌒） 　(⌒)::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ　,,　＿　　 ﾘ） )　　　　　でね、でね、それが「結んである髪を解いて」乱れてるなら、
　　　　　） ) ）、　`´　ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　なおgood！　なんだって！
　　　(⌒)）` 　 ヾ　ｿ￣（(⌒）
　　　/　i　ﾉ　 　 Ｙ　　　　ヽ　ヽ、
.　　 ｌ___ﾉ（　......　　　 　..... 　＼_ﾉ
　　　　　 ヾ. .. ::::::::　　::::: .ノ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 {_{　⌒　　 ⌒ ﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ（ ー）　（ー）从　|、i|
　　　　　　　　　　　　　　　ふーん。そうなのかお？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃／~|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ、　 ゝ._）　 　/　／
　　　　　　　　　　　　　　　やらない子バッチリいけんじゃないかお。　　　　　　　　　　　 　 　 ヘ,､ __,　イ~＼ ~＼　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::ヽ、＼　 .／
　　　　　　　　　　　　　　　（何か、今日のやらない子面倒くせーお。）　　　　　　　　　　 {　 Ｖ:::::::::∨yヽ/:::::::::／,1　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ノ''::"::::::::::ヽ／:::::::::: r" /＿＿)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　旦
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／

　　　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　　　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　　　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　　　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　　　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ_ノ　　ヽ､ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　　　ﾘ::::::(（ ●） 　(●) ::（
.　　　　　　ﾊ::::ﾊ　　　r‐ｧ 　ﾘ） )　＝３　　　　でもさー、現実は引っかかったり痛んだりこんがらがったり、
　　　　　　　） ) ）、 　￣　ノくﾊ（
　　　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　　　 文字通り、乱れまくるわけよ。
　⊂⌒ヽ　　）` 　 ヾ　ｿ￣（　ヽ　　/⌒つ
　　　＼　 ｖ　ﾉ　　　Ｙ　　　　ヽ　ｖ 　/　　　　　これ以上伸ばすの嫌なのよねー。本当にそそるのかなぁ。
　　　　 ヽ___ﾊ　......　　　 　.....　＼_ ノ
　　　　　 　　ヾ. .. ::::::::　　::::: .ノ　　　　　　　　　悩むなぁ。



　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
.　　　 ／　　/ " ｀ヽ ヽ　＼
　　　//　, '/　　　　　ヽﾊ　､ヽ
　　 〃　 {_{　⌒　　 ⌒ ﾘ| ｌ　i|
　　 ﾚ!小ｌ　（ ー）　（ー）从|、i|
　 　 ﾚレ⊂⊃　､_,､_,　⊂⊃ﾉ
.　　　　ﾚﾉ、　 　（._ﾉ　　j /　　　　　 /)　　　　じゃ、実際に聞いてみればいいお。
　　　　　　 ヘ,､ __,　イ＿　　　　　「ﾚ/
　　　　γ⌒ :::l＼　 くl:::::::ヽヽ　　〈　 ）　　　　ロングを解いてベッドで乱れたら、
　　　　/＿_ﾉ:::::⌒ヽｙi::::::::::｀､!　　/ ./
　　　　l　ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ/　/　　　　　男の人の心を抉る事ができるのか。
　　　　l /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} 　/
　　　　|ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ　/
　　　　」`ﾄ、::::::::::::::::::::::::::::;;_,.ィ'ｰ'　　　　　　　 ほら、条件に合致する人が来たお。
　　　ノ　　 〉:::ー::'::::::::::::::::::|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒ﾊ 　　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 三　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...::..ﾍ、:: : ::ﾉy::::::ﾘ ＜　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　 ＼　 ／::::::）ﾙﾘﾉﾉ　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 r‐ｧ　ﾘ） )⌒l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾀﾞｯ　　　　） ) ）、 　 ￣ノくﾊ（|`'''|　　　　　ホントだ、聞いてくる！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ⌒ヽ　 ﾉ　　　　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　 　　 ／　 へ　　　　　＼__/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　／　　|　　ノ　 ノ 　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ( _ ノ 　 　 .|　　　　 |

　　　　 , ´ ￣￣￣｀丶、
　　 ／　　 　　　　　ヽ ＼
　 /　 / //〃"" ｀ヽ ヽヽ ヽ
　/　//l　ｌ /u　　　　ヽﾊl　l l
　li l l　ll l,.ィ　＼　　 ｀─刈〃
　 い.l　lVﾄ ( ●) 　 ( ●) l/
.　 Ｙlヽ{ヽ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃　　　　　（彼氏が出来てから悩むべき事だと思うけどなぁ……）
　　ﾚﾚﾉﾚヽ.　　 　　　 ノ
　 ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
　 {　 Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1
　 |　 ＼::::::::::ヽ／::::::::::: r"　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　 /　 ヽ　 _,,,,,ゝ-‐== ､-‐‐､-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ_,,-'"､__, ‐"- ゝ‐"´｀ﾞ ヽ､｀ヽ､ヽ<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｝ ヽ, '"´　　 ´｀ヽ ‐- ､　ヽ､ ヽ ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖ　　　/　/　　　　ヽ｀ヽ　ヽ ﾉヽ､｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / /　〃 ./　l　　l　　ヽ　ヽ彡ﾉ}　>,
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛　{　｛{　.il　 l　　li　　l l彡シﾉl lヽﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀- r,--､__,　ヽ＿____-リヾ彡 lﾘノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',ｱT ｡､　　 r‐r‐｡`ヽ } /_ﾘﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',｀ー'ﾉ　　　‐--'｀　ﾉﾉ　｝　　　　　　　　なっ！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l"" ヽ　　 """"　｛｛_,ノ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ､　　ヽ　 ヽ--v､　　u ﾉ,｛_　　　　　　　　　　いきなり何を聞くのだ！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　'", '"　　　｀ ､ ￣｀´ _, ‐´-'"ﾘ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,　',"'".　　　　　　 _, ｀ ='"-‐^-‐':::::::}､　 , -─‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　 , ,'" '"　　　　　　 _,,／ _, -‐{,￣:::::;;;; -' 　 ７_,r､‐'´￣}ゝ､
　　　　　　　　　　　　　,, ,'"'"　　　　　　　 ／E{ ／,､_　　｀,二,　　　_,//l__/-'^~´｀ヽ::ヽ
　　　　r-､r-､_　　 ,, ,'"'"　　　　　　　 ,.-'";::::{_>､ヽ} _>-<_　 }-‐'二ｨ<_r'::::::::::::ヽ::::::ヽ::）
.　　　　l　 l_,､ _,, ,'"'"　　　　　　　　 /::／:::::／ヽ_/ -‐Yゝ-､_{_}､_}_r':{::ll:::::::::::::::::}}::::::ノ､
　 　_,_　l　/　.}､'" 　 ＼　　　　　 , ┴ {{::／／:::ヽ､／/_, -ll:::::::::::::::ヽゞヽ_:::::::::::ﾉ-''"ヽ､）
　 <　 )- /　/　 ）__　 　l　　　 ／;;=-::::::{::::{{::::::::::::{{::::::::::::::ll:::::::::::::::::}:::::/::/￣´:::ヽ:::::::::::{
　　｀´-‐'｀'''l_　r'" ,）　　|ヽ 　 |://:::::::::::::}::::ヽ::::::::::{::::::::::::::::{{:::::::::::::ノ:::: {:::ll:::::::::::::::::ll::::::::ﾉ
　　　　　　　　｀ーrt‐'´　}､ﾄ､ { l:::::::::::::://ヽ､ヽ＿__ヽ＿＿_ゝ-‐'"/:::::∧_ヽ::::::::::::::ﾉ_,ノ



　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(（ ●） 　(●)::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ //　r‐ｧ //ﾘ） )　　　　　お願いします、教えてください！
　　　　　） ) ）、 　￣　ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　先輩はそういうことしますか！？
　　　(⌒)）` 　 ヾ　ｿ￣（(⌒）
　　　/　i　ﾉ　 　 Ｙ　　　　ヽ　ヽ　　　　それで戦人さんが興奮したりしますか！？
.　　 ｌ___ﾉ（　......　　　 　..... 　＼_│
　　　　　 ヾ. .. ::::::::　　::::: .ノ

　　　　　　　　 . -‐ '´￣￣｀ヽ、
　　 　 　 　 ／ ／"　＼　　　　＼
　 　 　 　 // /　　　　　ヽ. ､　. 　 ヽ
　　　　　〃.{_{ ー　 　 ー ﾘil|　ｉ　　 i　　　（次の講義、サボろっかなー。）
　　　　　ﾚ!小l(ー)　　(ー )从 l|　　 |
　　　　　 ﾘ⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃ノ　　.ﾉ
　　　　　rrr─ｭヽ　　　 ,.イ´ 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　小娘、もう少し実のある事を聞きに来い！＞
　　 　 　 ー┐ {＞　 ＜ lﾘ｢＼{`
　　 　 　 　 /　|::::ﾊ ､　 ｢｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 私にとっては実のあることなんです！＞
　　　　　　/ 　 !::::::|:._＼|:::::..ﾊ
　　　　　 弋＿}＿/rrrrﾌ´.:::￣)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾀｲｹﾝﾓﾝｲﾝﾉﾎﾘｶﾜ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第八十首　詠み人： 待賢門 院 堀河

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長からむ　心も知らず　黒髪の

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乱れて今朝は　ものをこそ思へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───━━┛

　　　　　　　　　　　r--＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.`､‐:.､`:.:､:.:.:.:v/
　　　　　　　　　　　i:.:.:.:.:.:.:＼￣:.:‐-:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:`:.､＼/ｨ
　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:,. '´￣　‐- ､:`:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.＼〈
　　 　 　 　 　 　 　 !:.:.:.:.:i　　　　　　　 `　､:.`ヽー-､:.:＼:.:.:＼
　　　　　　　　　　　 Ｖ:.:.:「｀ミヽ　　 　 　 ＿≧､:.:＼:.:.＼:＼-.､ヽ
　　　　　　　　　　　　ヽ:ハf＾ト､`　　x.≦二ﾆ=ｧ＼:.::＼:.:.＼＼｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　｀ⅵ `亠',.　　' ､弋_ソ/　 |:.∧ヽﾊ:.:.:.:.ﾄ､!　　　　あぁ、ソソるぜ。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 `!　　く　　　　　　　 　 j/　 乂´ヽ:.:.|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.　　 _`　　　　　　　 ' ,.-1´　　　ヽ!　　　　　それにコイツ、受け手に回るとかなり弱いんだぜ？
　　　　　　　　　　　　　　　 ` .　 ヽ二ﾆﾏ　　 　, ' 　 !、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ｀こ　　　,.イ　 ／: ﾊ　　　　　　　　　 そのギャップがまた……
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.イ＞＜´　　　／: : :/　'.
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　/ヽ　　_,. : '´: : : : :/　　ヽ`ー-　_
　　　　　　　　　　 　 ,.　／　　/ : : ><: : : : : : : : : /　　　　＼　　　　‐-　 _　　　　　　　　　　　戦人、余計な事を言うな！＞
　　　　　　　 _,. -‐　　<　　　 i: : /::￣＼: : : : : : /　　 　 ,.　'´　　　　 ／　 i
　　　　　r' ´　　　 　 　 ＼　 レﾍ ＿_:／＼: ０ /　 　 ／　　　　　 ／ 　 　 |
　　　　　ﾄ､　　　,. -‐ ' "´,.イ/: :/:::::::|: : : : :＼:/　　　￣　 ―-､ /　　 　 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（昨晩の契りにて）末永い愛を誓ってくれた貴方の言葉が、一体どこまで本心なのか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　貴方の心を計りかねて、今朝のこの髪のように、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私の心は乱れきって、物思いにふけってしまうのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　五十六話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｽﾄｸｲﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第七十七首　詠み人：崇徳院

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　瀬をはやみ　岩にせかるる　滝川の

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　われても末に　逢はむとぞ思ふ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───━━┛

　　　　　　　　＞－ ' ´￣ ＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　 ﾉ　／
　　　　 ＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　 　 　 　 , ' ／　,'　 ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ 丶ﾍ ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ ｀ヽ、　 　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　 ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　 ゞ_〉、 　 　 　 /〉 、｀"ー 　Y　　　　　　　　　　　川の流れが速く、岩にせき止められた川の水が
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　 ｀';. 　 　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　 　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　　　　　　　　　 また合流して一つになるように、
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛ 　 ｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　 ＞'´::"ﾞｯ、　 ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　　　　　　　　　　愛しい人と別れねばならぬ運命だけれど、
　　　　　　 　 ／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿ ﾄ
　　　 　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼　　　　　　　　必ずまた逢いたいと思っている。
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　 〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::

　　　　　　　　　 　 　 　　 ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　 　 　 　 　 　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　 　　 　　',.
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽ ヽ /　 ／l
　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',
　　　　　　　　　　　　　　　 | _ 　 　' l 　　 __L＿　　　　　　　　　　　　　詠み人である崇徳院は、乱に破れて流罪となり、
　　　　　　　　　　　　　' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ ､_
　　　　　　　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ''i `i- ,,_　　　　　　　　　　　　　恋人と引き裂かれてしまいます。
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:;':' |　|''_　-',/.　 ',　　`'''ｰ--;;､
　　　　　　　　　　　　　　／,'　/,　|ﾞ　 ,:;''-､,.-´　　 .／ ´　｀:､　　　　　　その心情を詠った歌が、今回の題材。
　　　　　　　　　　　　 _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!／./　　`-,　　/　　　　　 i
　　　　　　　　　　　／ _,iﾞ-, l-:､_i"|　/　 　 ,.:'　　i　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　 i ./.| (ヽ Ti　|:i _| ,'　　 ,:' 　 　 | 　 　 　 　 |
　　　　　　　 　 　 |.,'　| .|´'i'ﾞ`,‐／ ,'　　./　　　 ､i　　　　　　 |
　　　　 　 　 　 　 |.|　.| | `､!'／　 .i　　/　　　　　| 　 　 　 　 |
.　　　　　　　　 　 | !　.| |　 |O　　 |　 ,'　　　　　　|　　　　　　 i
　　　　　　　　　　| |.　 l !　.|　　　 |　,'　　 　 　 　 ',　　　　　　|
.　　　　　 　 　 　 | | 　 i.|　.|O　　 | ,'　　　　　　　 .i　 　 　 　 |

　　　　　　　　　　　　　　 ',.::::::!　!　　　/　/.:::/
　　　　　　　　　　　　　　　',:::::|　|　　 /　/:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　',:::|　|＿/　/.::/
　　　　　　　　　　　　　　　 　ヽ!「 _ V　/::/
　　　　　　　　　　　　　　　　 ',」 ___,)　 ﾚく
　　　　　　　　　　　　　　　 "´ V　　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　, '　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　!　' ,.ｨ　　　 　 　 ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 `"　　,.　 -‐┼ '
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 　 ィ´,.　 -‐十 ''　　　　　　　　　　　　　　……さて。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈 　 　ノ´ 　　,. 　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰく_　　 ,.ｲ 　　　　､＿　　　　　　　　　　　　　　 貴方はこの歌を、どう解釈するでしょうか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.;'" ,'　 i`y'´　　　　　　　￣ `''=:､
　　　　　　　　　　　　　　　 ／/　,'-:､ |-‐フｰ-=ﾆ　　　 ,.;-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _,.-',`-i"`i ,' .`i.,.:'/　 　./ ,.-,　/　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　,r'　　i-､!"'､r-'"iﾞ ./ 　　/／,.:'-"　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　,:'　/ r''l__ri"r| i"'､|./ 　 r-"-く_　　　　　　　　.i
　　　　　　　　　 ／__,,,!__|　|　 i" 7 ／.i　 ,!ﾞ-ﾆ_''‐､'`:､..　　　　　 /
.　　　　　　 _,.-:;'r'ﾞ,.',:-'　 `''―:'-'-'---!-',r‐-,,,`‐:､)‐'　　　　　,,:'
　　　　　　/　-'､_,'/　　　　　　　　　　　　 ` ―`ﾞ´-　　　　 _,:',:'
　　 　 　 /　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-'".,:'
.　　　　 /　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,:'
　　　　 ヽ　　　　 `''‐‐-､_　　　　　　　　　　　　　 ／　　/
　　　　　　ヽ　 _,,.-r‐‐''"´｢`''''ｰ-:､＿＿＿＿,.:'ﾞ 　　/
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　　　　　 /三三三三三=-: :´: : : : : : : ､: ｀: : ｰ.､三三三三三ヽ
.　　　 　 (三三三ﾆ. :'´: : :|: : : : : : : : : : :＼: : : : : ｀: .､三三三ﾆ)
　　　　　　ー＜／: : : : : : {: : 、＼:.:. : : : : :丶: : : : : : :.＼ニﾆ／
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　　 　 　 |:ﾊ: :|: :{: : |:kメﾃ＝ﾐ　＼',　　 ｫ夕テﾊ}^∧:.}: :.|: : :| |
　 　 　 　{ハ: |: :ﾊ: :.{ﾍうんｿ}　 　 ＼　　弋ゞ' ﾉ ′}/:.:/:. : :}:.!
　　　　　 {!　ヾ!:.:.:ヽ:.',　｀冖´ 　 {　　｀　　｀¨^´　　/:.:./:.: :.:/:/　　　この程度の逆境などに、負けてなるものか！
　　　　　　　 　|:.:|:.:ヽ:.､　 　 　　＿　　　　　　　／:／:.:.:..:/:/
　 　 　 　 　 　 }:.:!:.:.:.:ト＼ 　 　 V⌒ 　 　 　 ／イ:.:.:.:.:.: /:/　　　　 僕は必ず、君のために戻ってくると約束しよう！
　　　　　　 　 　|:∧:.:.:.ヽ.　　 　 ‘　_ﾉ　 　 　 　 //:.:.:.:.:/:/
　　　　　　　 　 ﾚ　ヽ:.:.ﾄ､{＞..　　 ｰ　　　　 . イ:/:.:.:.:.;.':, ′
　　　　　　　 , - ､　　＼{ ｀　}ﾍ｀ト __　-‐ 7:.:/:./:.:.:.:/ﾚ'
　 　 　 　　 /二､_≧ー―‐ ´￣ ＼　　　 {:./|ノ|:,ｲ/ ′
　　　　　 ／　　　　)_ヽ　　　　 　　 ＼r‐'⌒＼_'＿_
　　　　／　　　　　 　)__ヽ　 　　 ／￣￣)又＼｀＜ )__
　　 ／'　　　　　　　 　 _〕ﾍ　　 / r'￣ ７ｲﾍ ＼＼ ＼ )＿
　／ / 　 　 　 　 　　 (＿　}　　＼ヽ ノ /|ミ}!　 ヽ}　 ﾊア∧
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　　／　 .／／: : : :￣ｒ " : : : : : : : ヽ､::::::　　　　 ＼
　　＼　/　ト: : : :＿ ,,=-ｪ ､ : : : : : : : ｨヽ:::　　､　　　＼
　　　 〉　＾", ‐⌒￣　　　｀Ｔ" ヽ､_　ｿ - ヽ　　 ヽ::::::..　 >
　　　{{　／　 /　　　　　ｉ ｉ |　＼　 "ヽ: : : ヽ.　　 ｉ:::::／
.　　 ﾚ'´　　/　　　　　,ｲ .ｌ ｌ　　 ヽ　　 ヽ: : :ヽ　　ﾚ´
　　/　　　/　　　　　/ |　ｌ ｉ　　　 }　　　 ヽ　 }レ∧
　 /　.ｉ　 ｉ　　　　／　/ ｉ ハ_　　　ｉ　　　　',　ｿｲ　 ｌ
　 | 　ｉ.　 ｉ　_＿/_　 /　/＿＿ヽ__ ｉ.　　　　 ト-|　　ｌ
　 | 　ｉ　　ｉ" ／､_／　/　　__　　＼ヽ　　　　ｉ　}.　　ｌ
　 ヽ　ｉ　　ＫＴ7ﾊヽ　　　　　Ｔ７ﾊ;フト 　　 /　:}.　　 ｌ
　　　＼.､い. ﾋ;ゾ　　　　　　 ﾋﾆｿ./.ｉ　　 ｲ　 .:}　　　ｌ　　　翠星石は、きっと帰ってくるです。
　　　　|ヽ＼ヽ .::::.　 ;　　　　 .:::::./ノｲ／ .} L .}　　　 ｌ
　　　　ｌｉ　　｀ｉ＼　　　ｰ‐'　　　　／イ ｉ　.} ｢ .{　　　　ｌ　　 だから、それまで待っていて欲しいですぅ。
　　　 ∧ｉ ﾚ_ |　ｉ. `:　.､ _ _,　　'´ ﾄ､. ｉ ｉ　{ｉ　 } ｉ.　　　 ｌ
　　　/ .{ｉ ｖ` {　ｉ　 ｉ__/　}　　.／　　＼ {ｉ　　}　ｉ.　　　 ｌ
.　　/　 {　　　レ '´　, - ､.ｖ"ｒ‐- ､　　 .{{　　Ｌ　ｉ.　　　 ｌ
　 /　　}ｉ　　　}　ｒ '´　　　>く　　　｀ ヽ.{　　 ｲ⊥.ｉ 　　　 ｌ
. /　　 }ｉ　　　.}　|　　 , イＬ|| ＼　　　.{ト じｖＫ　 ヽ　　　 ｌ
/　　　}ｉ　ｉ _　|.　レ'´ .>|（ .|| ）　｀ ‐ｖ'}　 " }ｒ'::::::　 ｉ.　　　 ｌ
.　　　 }トﾍ`　.|　　　 〈 | |>|Ｋ　　　 .}ｉ　　　}ﾊ::::::::　 ｉ　　　　ｌ

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　　　 /　　/::::/:. / 〃 //　||r¨.　..　 ./::　:.:/::{　 / ./ ./　 //　 /::..
.　　 /　　/..:: :: :/　}}　.}}.:... || /..::/.:../ .i　 /:ﾊ!_,/,〃 / ./// .／ :::.::
..　 /　　/:.:.: :. /:..　/　　 /..||化/　 i...:.:| ./ｲ＞ニヽ．／／／　.／::.
.　/　　/:::.　 ./:::..../　　./:.: ¨//.:ﾊ:::|i　:|/　ﾐ（・） 　ヾ　彡ｲ..／/.:. /
../　　/:.:..　 /:::::::/　 . /::: il i::.i: .ﾄ 从　/　　 `¨=- "　　 i./　／.:／　　　おのれ、許さない……絶対に！
..　　/　　 ./.. : ./ .　 /::.　ﾊ.} ,|..::!ハ . {　　　　￣　　　　Vイ..／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽｽ
　 ..:::...　 ..:... : /　　./　 ./:::i|　l　|:::∧ |　　　　　　　　　_ V´　　　　　　　万難を排し、奴への恨みを雪いで
　/ .::i　 /　.::/..:..イ　 .:/.:.:.:l.:...l　|./　ヽ　　　　　　　r ':.::/
./　　　/.　 /.:./:{　　 /　:::::| :..l　|{　　　　　　　ーrｰ'.:: /　　　　　　　　　 必ず貴方の元へ戻ってくるわ……！
　　　./　 ./:::::::/　　/　　::∧ .|　|=>､　　　　 , イ{ i..:::/
　　　}.:...:/ : : /　　i　　　::i　l.::|　|,,イ} ＞ _ ノ　　ヽﾊ｛
　　　 ／　 :::{ 　 ..l 　　　:l　 l::|　| // Ⅶ}}

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　　　　　　　　　　　　　 ヽ. | !.|　 　 　 　 ,' ! ,'/
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　／ ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　 /.._　,'　 　　 　　',. _
　　　　　　　　　　　　 /　　| ﾌヽ ヽ /　 ／lﾉ :＼　　　　　　　　　　　　翻訳するのみならば、先に挙げたもので事足ります。
　　　　　　　 ＿_＿,／;:;.　 |,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',;:;:;:;:;＼
　　　　　　/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;.　 | _ 　 　' l 　　 __L＿:;:;:;:.＼　　　　　　　　　ですが、内情をどう解釈するか。
　　　 _,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣ ' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ ､_‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ,　　　　　凛とした決意を読み取るか？
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ 　 }　　　ﾄ、;:;:;:;:;:;:;:/j_／;:;:;:;:;:;l
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＿￣ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;／ 　 ﾉ　　　 │;:;:;:;:;:;:,イ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　　　穏やかな決意を読み取るか？
‐‐'´￣￣´　　￣｀tｰ､ ∠´　　　　　　　　{;:;:;:;:;:;:.ｿ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　　　r､　　 ,ｲ_;:;:｀ｰ ｀ｰ､／}　　┌‐'´;:;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;:/　　　　　　 あるいは、恨みゆえの決意を読み取るか。
　　 r‐'「ヽ」／￣　∨｀ー､__/ 　'-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
　　r┴-ヒ´_r‐　　 ｉ|;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''ー‐-､ヽ_/;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　￣''''ｰ-＿-‐'''ｉﾚ ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:./
　　　　　　　　　　ー┬┬‐‐--､.__＿;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ

　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ 　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　 ﾐ 　 　 　　　ｨ、'　!
　　　　　 　 　 　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　 　 　 　 　 　 '' 十‐- 　.,｀ィ 　 　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　 ｀!､　 　 〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´　　　　　　　　ここには貴方の「物語」がある。
　　　　 　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、 ヾ
　　　　　 ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',　　　　　　　　　　そしてそこでは、学説や通説など、クソくらえ。
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　 ／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. | !.|　 　 　 　 ,' ! ,'/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、/ !,' /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　,'　 　　 　　',. _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽ ヽ /　 ／l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| _ 　 　' l 　　 __L＿　　　　　　　　　　　　おっと、失礼。言葉が下品に過ぎたようです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ ､_､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ':,ヽ　:::i:::ヽ._　　　　　　　　　ですが、貴方が好む物語が、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 _ ,,､-ｰ／ !/ヘﾍ/ソ∧　 　/:::::::::l:::::::::::｀:ｰ:.､
　　　　　　　　　　　　　,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ｿ´´ヽ／::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.　　　　ここに存在する余地があるのです。
　　　　　　　　 　 　 　/::｛::::::::::::::::＞:i 　 l7i　　　/:::::＼:::／::/:::／::::::::::::::::i
　　　　　　　　 　 　 /:::;::::∨:::::l::::::::::i　/;;;;;;l.　 /::::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　 　 　/::::ヽ:::::〉:::::l:::::::::l /;;;;;;;;l. /:::::::::::／;;;;;i:::i::::::::::;;;;::::::::::::::>
　　　　　　　　　　 ）::::::ゝ彳´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍノ／´￣::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ﾍへ￣::::￣:::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／´::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　 　 　　 　 　　 　 　　 　 　　　　 　　　!　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽー ､　　 　　 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::ヽ　!　　　　　,
　　　　　　　 　　　 　　　　 　｀ヽ､::::| '　　　　　ﾉ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　/::,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ヽ/
＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾞ ､
　　　　　　　　￣ ｀ `''ー-- ..､ 　 　 　　 　 ﾉ 　　l　　　　　　詠み人・崇徳院の、歌ったときの心情など
　　　　　　　　　　　＿＿　　　 　　 　　　 　　 　 |
-── ''"´￣￣￣　　　　｀　　 　　　　 　　ヽ　　|　　　　　　本人にしか分からないのですから……
　　　　　　　　　　　　　 　　/　　　　 　 　 　 l__,ノ
　　　　　　　　　　　　　　 　ヽ　　 　　　　　, ' ﾉ､
＿＿　　　　　　　　　　 　　　 ＼　　　 　／ /　 ＼
　　　　￣ ｀ヽ　　　　　　　　　　　｀"￣ 'ヽｰ' ＼ 　 ＼
ー───､　　''､　 　　 　　 　　　 　　 ／　 　　＼ 　 ＼
:::::::::::::::::::::::::ヽ　　＼　 　　 　 　 　　,. '′

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｽﾄｸｲﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第七十七首　詠み人：崇徳院

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　瀬をはやみ　岩にせかるる　滝川の

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　われても末に　逢はむとぞ思ふ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',.::::::!　!　　　/　/.:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..',:::::|　|　　 /　/:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..',:::|　|＿/　/.::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!「 _ V　/::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',」 ___,)　 ﾚく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"´ V　　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　, '　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..!　' ,.ｨ　　　 　 　 ﾐ 丶　　　　　　試験などでは、自分の物語にこだわり過ぎると
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　 `"　　,.　 -‐┼ ' )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 　 ィ´,.　 -‐十 ''/　　　　　　痛い思いをいたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 　 　ノ´ 　　,.　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..`ｰく_　　 ,.ｲｧ''"´ ／ ,/~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ゝi`y'´ l,,.ィ'",:ｧ／:::　　　　　蛇足ですが、ご注意の程を……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／7Ｖ　,!　 l",, ='／::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/:::l/　 ﾊ　 l,,ｨｧ"_:▽-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ィﾆ´::〈v::f ,;　fﾘ　,l／｀´:::::,r:'"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川の流れが速く、岩にせき止められた川の水がまた合流して一つになるように、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　愛しい人と別れねばならぬ運命だけれど、必ずまた逢いたいと思っている。

　　　　　　　少し、いつもと趣向を変えてみました。

　　　　　　　訳だけならば簡単ですが、裏に広がる無限の世界が好きな歌で。

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