※関連設定：>>133-140　十二話（六十五首）
　　　　 　 　 ：>>286-294　二十三話（二十五首）
　　　　 　 　 ：>>404-411　三十二話（九十八首）
　　　　 　 　 ：>>480-485　四十話（五十一首）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 {_{　＼　 、／　ﾘ|ｌ │ i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ（ ●）　 （●）.从 |、i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃　 |.ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お嬢さん。　　　　　　　　　　　　　 ヽ、　　 ゝ._） 　 　 j /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｒ "ヽ 　 ∩ノ ⊃イヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　恋をしていますな？？　　　　 　 (　 ＼　／ ＿ノ 　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.＼　 “ 　／ ＿＿|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ／ ＿＿＿ ／



　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、　人
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i　　　て
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i　　 そ
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　へ　 ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　rーｧ　ﾘ） )
　　　　　） ) ）、 　 ｀´ノくﾊ（　　　　ゲッ　ばれた！？
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ（ ー）　（ー）从　|、i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃／~|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ、　 ゝ._）　 　/　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ,､ __,　イ~＼ ~＼　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる実をナメるなお～♪　　　　　 ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::ヽ、＼　 .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 Ｖ:::::::::∨yヽ/:::::::::／,1　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　で、誰だお。　　　　　　　　　　　　　 |ノ''::"::::::::::ヽ／:::::::::: r" /＿＿)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　旦



　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ　　　（どうしてホタテ男の歌？）
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 　　　ﾘ） )　　　　　　　誰にも言わないでよ？
　　　　　） ) ）、 　 -　ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、　　　　　　　……いかない夫。
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i　　　　　　　やる実見たことあるよ、私のバイト先の。背ぇ高いやつ。
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 {_{ _ノ 　三ヽ､_,ﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ（ ●）三（●）从　|、i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　 ヽ、　 ゝ._）　 　j /／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ,､ __,　イ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ノ''::"::::::::::ヽ／::::::::::: r" /
　　　　　　　へ？あの坊主の！？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} |
　　　　　　　どこがいいんだお！？やらない子、趣味変わったお？？　　　　 　ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丿/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `|1::ー'::::::::::::､:::::__,.ィ' 」"



　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　/｀i､_ , ' ~ ￣ ＼ __/ .:::＼
　　　 ／::::: ／..::::..:.゛_7:::: ::.. ヾ)'::::::｀i
　　　ﾙ:::::: /: ::..:::::／ ｀vﾍ、: : ::∧:::::::ﾘ
　 　（Yy∧ﾉ :ﾉ_.:ﾉ_ ノ　　__｀ ､:::） ゝ:/
　　　 ）ﾉ　ﾘ:::〃 （●）　 （●）i:!:〉 Yy　　　　変わってないけど、訳わかんない。
　　 （/　 　ソ::ﾊ 　,,　　　　　/i/　 ﾘ
　　　!　　　ノ ::/iゝ.　 ⌒ . イく　　　　　　　　今まで好きになったタイプと、全然違うんだけど……
　　　　　.（::ｲ/ﾙ|_.ｲ|. ￣i'Y;ﾉ::ﾙ
　　　　　　）ﾉ.　　　　~V~ 　　 ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 >‐'つ ノ　　 ヽ､ ﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.ノ :ｌ（ ●）　（●）从　|、i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　}／ﾞヽ　 ､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　｛ (´／ヽ.)　 ⌒´　 　 j /／
　　　　　　　　　　　　あ、ノッてこない……　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ(　ｲ- ）ヘ,､ __,　イ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　｀ヽ:::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　どうやら、本気みたいだお。茶化してごめんお。　　〉　　 ）::::∨yヽ/::::::::::／,1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　ノﾉ:::::::::ヽ／::::::::::: r" /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　／:::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ

　　　　　　 　 , : ´ ￣｀゛ ::　.
　　　　　　 ,::´:,::':::::::::::::::::::::::::＼
　 　 　 　 .:::::/:::::,::::::::,:::::::､:::::､:::ﾞ:.
　　 　 　 .|:::::i::::::|i:::::_||::::::_|:::::,|iﾞl::ｌ
　　　　　 |:::::|::::::|（●）　（●)|::::|:::|
　　　　　 |:::::|:::::_| 　 　 ,　　 j:::::| ｀　　　　　そいつ知ってる。
　　　　　 |:::::|:´:|､_　　-‐ _ノ:::i ｀
　　　　　 |:::::|:::::{´ ヽヽil､:::|:::::|　　　　　　　 見た目は微妙（っつーか下）だけど、男気溢れるいい男。
　　 　 　 |:::::|:::::| ヽ.　// ｒ─┐
　　 　 　 |:i|:|:::::| ￣￣7~ｱ茶_}､
　　 　 　 |:||:|::,i'l 　 　/三ﾞ一メ;}|　　　　　　「秋風に　たなびく雲の　絶え間より
　　　　　!| |.ﾞ::j　ﾄ-､/┴─ｲ､~ /
　　　　　 | _|/　　 / ト.￣　￣｀､､　　　　　　　　もれ出づる月の　影のさやけさ」
　 　 　 　 У　 ,／‐-､j}　 　 　 〉ｭ
　　　　 　 ｀￣´￣￣￣￣￣￣

　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、　人
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i　　　て
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i　　 そ
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　へ　 ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　rーｧ　ﾘ） )　　　　キル子、いたの！？
　　　　　） ) ）、 　 ｀´ノくﾊ（
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ



　 　 　 ,, /'´￣￣｀ ｰ-
　　　 ／　　 〃" ｀ヽ､　＼ヽ
　　 /　/　 ﾊ/　　　　 ＼ﾊﾍﾍ
　　|i │ ｌ |ﾘ _ノ 　 ヽ_　}_}ハヽ
　　|i｜　从（ ●）　（●）ｌ小N
　　 （|　⊂⊃　､_,､_, ⊂⊃ノ
　　　　V　j　　 （_.ノ 　 ﾉ　　　　　いきなり、なんで短歌だお？
.　　　　　 　 へ,､__,　イｌ
　　　　　　　　　ヽノ

　　　　　　. : "´ ￣ ｀ : ､
　　　 　 .,:::::::::::::::::::::::::::ヽ::､
　　 　 //:::,::::::,:::::::､:::::::､::ヾ:.
.　　　 ｌ,f:::i|_:::::|:::::::||:::::_|i::::i::|
　　　 |:|:::::|（●)　 (●）|::::::|:|
　　　 |:|::::_| 　　 ､　 　 |_::::|::|　　　　秋の月の美しさは、誰だって気付く。
　　　 |:|:´:|ﾞ:､_　‐‐　_,.ｨ|:｀::|::|
　　　 |:|::::|:::::/ ヽ//ヽ:::1::::|::|　　　　だけど、作者で超一流の歌人だった藤原顕輔は、
　　　 |:|::::|::/､ ,/　 　, ﾞ.|:::::|::|
　　　 |:|::::|.'　i┴─‐ i　|:::::|::i　　　　「雲間から漏れ差す月光」に美しさを見出した。
　　　 |:|:i'l:j　|＿＿＿|　l'i,:|::||
　　　 |::::::/ _|───|_,.ｨﾔ|::|　　　　そしてそれを、余計な修辞はつけずに詠んだ。
　　　 |仆{lｪr| 　 　 　 lrｪl}:| |
　　　　 　V || 　　　　:|　/
　　　 　 　ゝ:| 　 　 　 ﾚ'　　　　　　　太陽じゃあるまいし、普通誰もそんなところ見ないよね。
　 　 　 　 　|| 　　　　 |
　 　 　 　 　|:|＿＿＿,|
　　　　 　 　 {ｰｲ　ﾄｰ}
　　　　 　 　 ﾞｰ" 　ﾞｰ'

　　　　　　. : "´ ￣ ｀ : ､
　　　 　 .,:::::::::::::::::::::::::::ヽ::､
　　 　 //:::,::::::,:::::::､:::::::､::ヾ:.
.　　　 ｌ,f:::i|_:::::|:::::::||:::::_|i::::i::|
　　　 |:|:::::|（●)　 (●）|::::::|:|
　　　 |:|::::_| 　　 ,､　 　 |_:::|::|　　　　男も一緒。
　　　 |:|:´:|ﾞ:､／ |l|＼,.ｨ|:｀::|::|
　　　 |:|::::|::/　　 |　　ﾞヽ:::::|::|　　　（そりゃ良いほうがいいけど）見た目だけで騒いでるうちは、まだまだ。
　　　 |:|::::|/　　 ∧　　 |:::::|:::|
　　　 |:|::::|　　／,| ヽ 　|:::::|:::|　　　誰も気付かない、本当にいいところを好きになってこそ、
　　　 |:|:i'l〉ｲ´　 .|　 ｀ﾄ〈'i,::|:::|
　　　 |::::::＼_ 　 |:|　　 ,ノ:::|:::|　　　真の「いい女」。
　　　 |仆ｲ|'i|｀ゝ' ﾞｰ:'´|::/|ilﾊ|
　　 　 　 　 || 　　　　 |　　　　　　　やらない子、一皮むけたね。おめでとう。
　　 　 　 　 || 　　　　 |
　 　 　 　 　|| 　　　　 |
　 　 　 　 　|:|＿＿＿,|
　　　　 　 　 {ｰｲ　ﾄｰ}
　　　 　 　 　ﾞｰ" 　ﾞｰ'

　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 　　　ﾘ） )
　　　　　） ) ）、 　 ⌒ ノくﾊ（　　　　　　そうなのかな……
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（( 、　　　　　　日がたてばたつほど、気になっちゃって。
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 ' "´￣ ｀ : ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::|
　　　　　　恋愛の例えに出すような歌じゃないんだけどね。　　　　　　　　 |:::|::::|(●）　（●）|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´ |::::| 　　､ 　 　 |_:::::|:::::|
　　　　　　藤原顕輔には謝らなきゃ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ´ iヽ､_ ‐/ﾄ､. _,.|:｀:|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 　 　 　 |:::::|:::7　　＼1::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::|::,〈　　　 ヽ_::|:::::|
　　　　　　そして、やらない子にご褒美。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::|::i |∨　　　 ﾞ〉::|i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |;'i/:j|_.| ゝ-ﾆ､ ,/:|::||:|
　　　　　　いかない夫、今彼女いないからがんばってね。　　　　　　　　　　 　 　 / |‐l　　__,／ｲ:::| ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ﾔ| ` ´　　　| }:| |



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//, '/　　　　　ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　頑張るお、やらない子！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 {_{　⌒　　 ⌒ ﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ（ ＞）　（＜）从　|、i|
　　　　　　シシシ、キル子に恋愛語られるとは思わなかったお！！！　 ﾚ⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ、　| | | |　　j /ﾉ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 `― '

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｻｷｮｳﾉﾀﾞｲﾌﾞ ｱｷｽｹ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第七十九首　詠み人：　左京大夫　 顕輔

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　秋風に　たなびく雲の　絶え間より

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もれ出づる月の　影のさやけき
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ _＿ ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　.:´ : : : : : : : : : :｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ . : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　 　 　　 　 ／ . : : : : /: : /: : : : : : : : : : :ヽ : : : . ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　/ . : : : /.:./: : :.|: : : :.／: /.:.ハ.:.|: : : : : : : ヽ
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　　　　　　　　　　　　　 　 　| : : : : :| : |:i: : ::|:/´｀ﾅナ/　　 _ﾘﾑ_i.:.: |:.:.:..:.|
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　　　　　　　　　　　　　 　 　| : : : : : /:/:.:>､　 ,.　´ 　　　 ＼ ｲ.:.|　　　　　　（私は、とっくに通り過ぎた道……）
　　　　　　　　　　　　　 　 　| : : : : /:/: :ﾉ　／　　　 　 　　　＼.:|
　　　　　　　　　　　　　 　 　| : : : /:/:／／　　　　　　 　 　　　 〉
　　　　　　　　　　　　　　 　/. : : , ィ´／　　　　　　　 /　　　　/ |
　　　　　　　　　　 　 　 　 /. :／　 l/　　　　　　　　 /　　 |　/.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　/.／ 　 ／　　　　　　　　 / 　 　K^ヽ.: |
　　　　　　　　　　 　 　 //　　, ｲ　　　　　　　　　/　　 　 |　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 〃　 ／　|　　　　　 　 　 / 　 　 　 |　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　秋風に吹かれてたなびいている雲の、その切れ間から漏れ差す

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　月の光の美しさといったらどうだろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　四十六話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻｷﾉﾀﾞｲｿｳｼﾞｮｳ ｼﾞｴﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第九十五首　読み人： 前 　大僧正　 慈円

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おほけなく　憂き世の民に　おほふかな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿﾏ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わが立つ杣に　墨染の袖
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

※関連設定>>252-266　二十一話（四十首）
　　　　 　 　 >>339-345　二十七話（四十九首）
　　　　 　 　 >>384-392　三十話（七十六首）
　　　　 　 　 >>422-430　三十話（七十六首）

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼　　　　　　今年は、私が指揮を執ることになった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　.<●>::::::<●>　 ＼　　　正直分不相応だとは思うが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　　全力を尽くす所存なので、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）　　　皆力を貸してくれ。よろしく頼むぞ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l
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　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　　オプーナさん、かなり仕事が出来たのに
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}　　　　　　しょっちゅう「分不相応」とか謙遜してたけど……
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ　　　　　　　全然嫌味に聞こえない人だったよな。
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　 　_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__,＞ Ｙ´'ー-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　 ヽ ｀Ｙ′之＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 /　 ,　　l、　、 ,　､ |　 ヽ　}<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　でっていう課長も同じだよね。　　　　　　　　　　　　　　　 |ハ |（●）　（●）　/ / ,/ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `| 　　ヽ 　　　「)'/|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　二人とも仕事は抜群に出来るし、　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_ 　― 　_,.ィT/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l 7Eニ::ィ1│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　平社員の事を本当に思ってくれて。　 　　　　　　　　　　　　　　　 'ｲ／ヽ::::｀l┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i´￣ ｀|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j| 　 　 |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 |:::::|



　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　任せるところはどんどん自由にやらせてくれるしな。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　　　何より、二人とも口癖が「責任を取るのが俺の仕事だ」だもんなぁ、
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │　　　　　同期どうし、考え方が同じなのかもな。
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼　＼
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼ ）
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼　　　　お前も参考にするお、やらない夫！
　　　　| 　 　(⌒)|r┬-|　　　　　|
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　　 ＿/　　　　「主任」なんて肩書きついたんだから、
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　 　/
　　　 ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|　　　　　　　そろそろ下をまとめさせられるお？
　　　　｀ｰ---‐一'￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　 ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （__人__）　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　（　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お前はその肩書きがまだ付かなかった事に　　　　　　{　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂ ヽ∩　　 　 く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　危機感を感じろよ、もう少し……　　　　　　　　　　　 　| '､＿ ＼　／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|　 |_＼　 “　.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ､ ＿_＼_／

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ! |ｌ!│!ｌ│!l!│!ｌ!ｌ│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│!ｌ│!l!│!ｌ!ｌ│
　　　　　　　　　　　　　　　　―‐　 ､ 　 │!l!│!ｌ!ｌ│
　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　 .:ヽ 　 　 │!ｌ!ｌ│
　　　　　　　　　　　　 ｌ　　 　 　 　 .:.:.l 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 　 　 ﾍ　　　　　.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　 ＼　.:.:.:.:.:.:.:く　　　　ｲｲﾝﾀﾞﾓﾝ
　　　　　　　　　　　　　 ィ´　.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　〈 　 　 .:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　ﾁｭｳﾄﾆｭｳｼｬﾀﾞﾓﾝ……
　　　　　　 　 　 　 　 /＞､　　 .:.:.:.:.〈
　 　 　 　 　 　 　 　 / !　 ｌ!　 　 .:.:.:.:.ｌ
　　　　　　　　　　　/　{　　 　 　 　 .:.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　ゝ‐'＼＿＿＿_.:ノ　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 _ノ　　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::..　　　　　　　　　　　 .　|　　　　 （__人__）　　　　ま、確かに俺も
　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::...　　　　　　　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　 .　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l　　　ちゃんと考えなきゃな……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　ヽ　く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　ヽ　＼

　　　　　　　,_　 　＿
　　　　　､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　＜之′Ｙ´／ 　　　　　　　＼
　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　, 　 ﾞｉ
　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ, ｌ
　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞｉ　（●）　（●）| ハ|
　　　　　ﾞｉ|ﾞｉ'(1　　　 , 　 　|
　　　　　ﾞｉTィ.,_ 　 ― 　 _ノ　　　　　自分のキャラクター、しっかり見直してね。
　　　　　　│「ィ::ニE7 l
　　　　　　└l´::::／ヽﾄ　　　　　　　　ただ謙虚なだけだと、ただの嫌味か責任逃れに聞こえるよ。
　　　　　　　 |::::|´ ￣｀i
　　　　　　　 |::::| 　 　 |j
　　　　　　　 |:::::| 　　　＼　　　　　　ま、ヒラの私が言う事じゃないけど。
　　　　 　 ／lrｪﾘ ｌ　　 ヽ ＼



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. （　（● ）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. （人__）　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r-ヽ　　　　　 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （三） |　　　 　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そうだな。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>　ノ　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　/ ヽ　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オプーナさんやでっていう課長のような、　　　　　　　　　　/ 　/　へ>　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿__ヽ　　＼／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　立派な人ならまだしも、だろ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼　　　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ＼_／　|



　　　　　　　,_　 　＿
　　　　　､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　＜之′Ｙ´／ 　　　　　　 ヽ
　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　,　ﾞｉ
　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞｉ u（ー）　（ー）| ﾊ|
　　　　　ﾞｉTィ.,_ ∩　/777ノ川　　　　うん。キャラクターって大事。
　　　　　　│「（丶_//// l
　　　　　　└l´::ヽ　 ／ ¨　　　　　　　もし……
　　　　　　　 |::::/::::/ ｀i
　　　　　　　 ヽ::::ノ　　|
　　　　　　　 ／｀´ 　　＼

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　　　　　　　 r'　/ ,'　 /　 /l /´｀"ﾞ｀´ ',　!　､ 　 ',　ヽ＼}
　　　　　　　 |　{　l 　 ﾘ　,' 从　　　　　ﾘ |　 〉　　}　 }　ﾘ
　　　　　　／ﾚﾍ　|＼トﾍ匕Ｌ..＿,.　､__/厶∠L／ ｌ　ｌイL
　　　,ィ ´　／　∧ﾄ､ゝ弋‐辷ﾃﾐ､　　 ,ィ辷テｧ/／|,.ｲ　ヽ＼ー- ､　　　　　　　　　今年は、私が指揮を執ることになった。
　　/　　／-ｰ彡'´|l　lﾍミi｀￣彡 ｜ ヽ ｀￣´/ // ! ｀ ‐- ＼｀ヽ　＼
　_,.〉＜´　　// 　 |ｌ　トゝﾐ彡'7 　 | 　　　 ／／,'　|ヽ　　　｀¨ ｰ-　　ヽ　　　　　　　正直分不相応だとは思うが、
.´　　 　 　 //　　 |ｌ　|ヘ三彡ﾞ　 ┘'　　　,.ﾌ　/　 ｌ　 ＼　　　　　　｀¨＞ｰ ､
.　　 　 　 ,'/ 　 　 | ', ヽ.l｀マ{　ゞ二.Tミ、／ｌ　l　　|　 　 ヽ　　　　　　　 〉 　 ',　　　全力を尽くす所存なので、
　　　　　 / 　 　 /|　ｌ　ｌ|　　＼　 　 |ヽ|´　｜ ｌ 　ｌ| 　　　 ',.　　　　　　/　　　l
.　　　　 ,'　　　 ,' ｜ ｌ　ｌ| 　　　｀　ｰ'|ヽl　　 |　ｌ　ｌ ト、　　｜　　　　　/ 　　　 !　　　皆力を貸してくれ。よろしく頼むぞ。
　　　　/＿＿ /　 |　l　 |　　　＼　　ゞ'ﾞ　　 |　ｌ　ｌ |　ヽ___⊥__ 　　　/ 　　　 ,'
　　　　ヽ, 　　　　 |　l　 |彡　　　｀ ´　ィ三ﾐ:!　l　ｌ |　　　　　/ 　　 /　　　　/
　　　　　 ＼　　　ﾉ　l　 |三i 　 　 　 　ゞﾐ三|　l　ｌ | 　 　　 / 　　 / 　　　 /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／::::::.　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::ヽ;;:　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. （:::::（::::冫 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同じ事言ってるのに　　　　　　　　　　　　. （:人;;;） .　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐-;::::::. .　 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　脅しにしか聞こえないだろ……　　　　 （三））:::::..　.　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>::::ﾉ:::::::::.　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::: / ヽ;::::::::: 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|＼::::::::::::;;:1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|:::::＼;;／:::|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻｷﾉﾀﾞｲｿｳｼﾞｮｳ ｼﾞｴﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第九十五首　読み人： 前 　大僧正　 慈円

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おほけなく　憂き世の民に　おほふかな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿﾏ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わが立つ杣に　墨染の袖
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

　　　　　 r'　　　　　　　　　　i!.　 /:::::::::.　　 　 　 /／.l ／　l　　i　　　　　　　　　｝
　　　　　.l　,　　　　　　i　　　|.W､|,､r'｀`　　　　 ｿ｀¨`'' ー-/,r／l　　　　　　 .､ ､〈
　　　　　.И　　　　　　 N　i, l''¨´ﾞ::::::::::::::.　　　　　　　　 　 '´＼.l　 ./　　.i　　i　}ﾞヽ
　　　　　　{　　　　　　 i!､ヾ､::::::::-ー''ヽ:::::.　 　 　 彡F＝-ミ､　ムィ　 .,　 |　 ﾊ/
　　　　　　 l N　　　､　|:::`之￣てうﾕ:::::::,. 　 　 ､　'　￡ﾕ　 ｀ゝ　/　 /|／!／
　　　　　　　ﾞ.i `ゝ､ |＼|::::::::｀￣´:::::::::::'´　　　　.｀¨　　 ｀￣´・　彡／ .ﾄ,　l
　　　　　　 /´　i　| ﾞ　 ＼:::::::::::::::::::::::::::　　 i:..　　　　　　　　 　 ／/　 l .i　l
　　　　　 /　　 {　.|　i､.＼`:::::::::::::::::　　　　 !::.　　　　　　　　　／／　 l　!　l
　　　　 /　　　 ﾍ .|　ゝ＼!＼:::::::::::　　　　 ^:::`　　　　　　　　´〃／　.lノ.　 l　　　　　皆のために身を粉にするつもりだし、
　　　　i'　　　　　｀|　　＼ヾ!ヽ:::::　　　 _,,,,,＿　　　　　　　　　 "´,|　　l　　　l
　　　 .{　　　i　 　 |　　＼!:::::::::::　､_∠r-ｭ匚U￣|ヽ､　_,　 　 　 /|.　 .l　　　 l　　　　　全ての責任は私が取る。
　　　　}　 　 l　 　.|　　　 'i ::::::: 　 ／ヽ.,ｲ'i　　　 .iﾍ'´~　　　　 / |　　.l　　　 .!
　　　 ,i　　　 l　　 |　　　　|＼::::／ヽ／/ i　 　 　 .i ﾍ　　 　 .ｲ　|　 　.l　　　 ﾍ　　　　全力を尽くす所存なので、
　　　,i　　　　.l　　|　　　　l.　／ヽ／ /　i＿_□＿_i　ﾍ　　／　.,l　j　 .l　　　　ﾍ
　　./　　　　　l 　.|　　　　!イヽ／　/ '´　　　　　　 ｀`.ﾍ '´　　,l　i'　.i..l　　　　 ﾍ　　　 皆力を貸してくれ。よろしく頼むぞ。
ーム　　　　　 !　,|　　ｒ' ´　）ｲ　 ./' 　 ,､r - ー - ､　 .`ﾍ　　,l　j'　 .l .l　　　　　.＼
:::::::::::＼＿ _,､r'´::|　　｀ ーi'　.／{ 　 ／　　 ＿.　　　ヽ 　ト､,l　i　　 l　l　　　　　　 ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　|,r'. 　| 　.i'　γ´:::::::｀ヽ　　i.　.|　 ヽ!. 　 .l　 l　　　　　　　 ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::!　　　,､r'　 　　| 　l　　i::::::::::::::::::i.　　l.　|　　　｀ヽ､l　 .l　　　　　　　　 ＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::l　　r'　 　　　　.| 　.!, 　又_:::::::_ノ 　 .j 　| .,　　　　 i　　!　　　　　　　　　 ＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::!　i'　　　　　 　 ゝ　 ヽ 　　￣ 　　 ノ　 ／　　　　　}　　l｀:ヽ､　　　　　　　　.＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::l 　i　　　　　　　　＼　 .ゝ- ー - ´　／　　　　　　j'　　 .l::::::::::ヽ､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　分不相応なことではあるが、この辛い浮世に生きる民を包みこみましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この比叡山に住むことになった、私の黒衣で。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　四十七話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾝｷﾞﾋﾄｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第三十九首　読み人：参議等

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱｻﾁﾞﾌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浅茅生の　小野の篠原　忍ぶれど

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あまりてなどか　人の恋しき
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

※関連設定>>56-64　五話（二十七首）
　　　　 　 　 >>227-239　十九話（四首）
　　　　 　 　 >>152-163　十四話（五十三首）
　　　　 　 　 >>311-331　二十五話（四十六首）
　　　　 　 　 >>536-545　四十四話（九十首）

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　　　 ／. .／ フ. . /. . . . ./. . . . /: : :./!: : : : : : : ＼: : : : : : :ﾍ: : : : : : :.
　　 /. .／　／: : :/: : : : :/: : : : /: : :./小: : : : : : : : :＼: : : : : :.l: : : ,ィ今‐-::.、
.　 /.／　 /: : : :./: : : : :ﾒ、: : :./ : : /　 ! ＼: : : : : : : :ハ: : : : : l: : :ト ::::＼:::::::＼
　//　　 /: : : :.ｲ: : : : :/ : :＼/: : :./　　|　　＼: : : : :／ l: : : : : :l: /:::::::＼く:::::::::ハ
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　　　　l: :/　 ＼|: : : : |: ∧　{:::;;仍　　　　　〃{ノ::::;;忻＼/　　 　　/:::::::::::∧:::::::::|
　　　　l /　　＿|: : : : |/:.∧ V;;炒　　　　　　 {{:::::;;;洲　/　　　　 /::::::::::::::::∧-‐'′
　　 　 l/　　f 　 Ｖ : : l: / l:l　>'´　　 　 　 　 弋zr:炒' /　　　　 /:::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　|　　 V : :|/: :圦　　　　'　　　　　　｀¨´　 {　　　　 />ｰ─ｧr‐┬ '′　　　　ちょっとっ！！！
　　　　　　　| ＼　V: :|: : :! : ｀i　ト　　'⌒ 　 　 　 　 ィ|　　 　 ,′ : : /l | : :|
　　　　　　　',　　ヽ∨:! : :|: :|:.ｌ　|　　 ＞r-- ｧ-‐ ７: ハ　　　 {: : : :.ｲ:.l | : :|　　　　　　　やる夫、聞いてんの！？
　　　　　　　 ',.　 　 ∨:.: :|: :|:.|　|　　　_ム∠ -‐く: : : : } 　 　 「￣ ｀Ｖl | : :|
　　　　　　　　〉　　　∨: :|: :|人. ＼／〈:.:.:.:{.　　　＼: :／￣￣｀ヽ 　 V:| : :|
　　　 　 　 　 {`ー--‐∨ l: :| 　ﾄ、　 　 >-兮 、　　 Y　　　　　　 ﾍ 　Ｖ : :|
　　　　　　 　 ヽ ＿＿_,∨: :|　/　＼　/.:.:.:.:!　l:＼ 　 ＼,r--‐　　　| 　 } : :|
　　　　　　　　　 ＼　 　 ∨:|ノ　　　 /:.:..:.:.:|　l : : }　 　 l 　 　 　 　| 　 | : :|

　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　／　∪　 （__人__）　　＼
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|　　　　　　　　　あわわわ、ゴメン聞いてるお。
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/　　　　やっぱり海猿は最高だお。
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／　　　　　　（勇気を出して、映画誘えばよかったお……）
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼

┏─────┓　 . . ..::::::::::|　 ||　 .／
│≡≡≡≡≡│　　. . ...:::::::|　 ||／　　　　　||
┗─────┛　 　 . . . .:::|　 ||　　　　　　 ||　　|　 .
　 　 (◎)　　　　　　　　　. ..:::|　 ||／　　　　　||　　.!　:　　 :
　 　 ヽ|ノ　　　　　　　　　 . .::|　 ||　　　　　　 ||　　 |　:　　 :
＿＿（__）＿＿＿＿＿＿＿__|　 ||　　　　　　 ||　　｜ :　　 :
　　　　　　　　　　　　　 　 ＼|　 ||　　　　／　||　　,i　:　 　 :
￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||.　 ＼.　／／　,|i〕 　|　:　 　 :
==||====||=〔￣￣￣〕||====||　　　 ＼.　　　 || 　,|　::　　　::
＼||＿_＼￣￣￣￣￣￣＼,||.　　　 　 ＼　　||　 i　::　　　:::
　 ＼　　||＼＿＿＿＿＿＿＼　　　 　 　 ＼,||　 |　::: 　　.:::
￣||. 　　||＼||　　　:=:　　　||￣　　　　　　　　＼　|　:::　　 ::::
￣||: 　　||　 ||￣￣￣￣￣|| ＼　　　　　　　　　ノ .::::　　 :::::
　 ||　　　 　 ||　 　 　 　 　 ||..　 ＼　　　　　　 　 ﾞ^ヽ, 　.:::::::
　　　　　　　　　　 〔￣￣￣〕.　 　 ＼　　　　　　　　　｀～､
￣￣＼　　　　＼￣￣￣￣￣￣＼.. ＼
　　　　 ＼.　 　 ||＼＿＿＿＿＿＿＼ . ＼
￣￣￣||~ 　 　 ||＼||　　　:=:　　　||￣.　　 ＼
￣￣￣||　　　　||　 ||￣￣￣￣￣||　 　 　 　 ＼
　 　 　 ||. 　 　　　　|| 　 　 　 　 　||

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　／　_ノ　 ヽ､.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　（●）（●）　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　!　　（__人__）　 |
　　　　　　　　　　あのよぉ、お前何を我慢してるんだ？　　 　 　 　 　 , っ　 ｀⌒´　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ミ）　　 　　　/
　　　　　　　　　　告っちまえよ。フラれるのが怖いのか？　　　　 　./　ノゝ　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　i　ﾚ'´　　　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|　|／|　　　　 |　|



　　 　 　 　 ＿＿__
　 　 　 　／　　 　 ＼
.　　 　／　　　　　　　＼
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼　　　そりゃ怖いに決まってるお。
　　|　／ .ｲ '=・=　　=・=　u|
　 　 /,'才.ﾐ)　（__人__）　／　　　 それより……やる夫、バレバレかお？
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　 ＼
　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ヽ､_ 　　.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. （　（● ） .　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. （人__）　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐-､　　 　.　　　|
　　　　　　　　　　　　　いや、バレバレっつーわけじゃないけど。　　　　　　　 （三））　　　.　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>　ﾉ　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　多分、俺とこなたぐらいしか気付いてないだろ。　　　　/ 　/ ヽ、　.　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ 　/ ⌒ヾ　　　.〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （＿__ゝ､ 　＼／.　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|＼　　 　,.1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|　 ＼_／...|



　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼
　　　 ／（● ） （● ）　＼　　　　　……
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 |　　　いけると思うかお？
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／
　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　／ 　 /



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　（ ;;;;(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼) ;;;;)
　　正直に言えば、わからん。かがみは恋愛の空気、出さないからな。　　　　　|　 （●）（●）/;;／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）l;;,´|
　　問題はお前だよ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　./´ニﾄ━・'　.ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| .l　_ニｿ　　　 }
　　分かってる俺から見れば、耐え忍ぶ思いがあふれ出てるぞ。　　　　　　　　 /ヽ､_ノ　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __/　　/　　　 ノ__
　　そういうのは、男は似合わないだろ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　　/　　　　　　 ｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　./　　　　　　　,.　 ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ､＿,/.　　　　　　　｜､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　　　　　 　　　｜/　 /

　　 　 　 　 ＿＿__
　 　 　 　／　　 　 ＼
.　　 　／　　　　　　　＼
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　|　／ .ｲ '（ー）　（ー）　u|
.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　 ／　　　うーん……
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　 ＼
　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　_ノ ＼
　　　お前、何のために「やる夫」なんて名前なんだよ。 　　　　　　　　　　　|:::::: 　 　 （● ） ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|:::::::::::　　 （__人)
　　　何でもやってやるお、ドーンと行ってやるお！　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　　　....,:::´,　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　我慢しないで、名前どおりの気概を見せてみろよ。　　　　　　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
　　　なぁ、こなた？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::: ＼ 　　　　　 ノ::ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,r'ﾆ:二ｭ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （　　　 　 》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 -‐=:＝:=-.､__,..-‐:─::─'':─-..､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀＞ : : ...::.:.:.:ｉ.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.､:.:.:｀ヽ、
　　　んー？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::,ｨ: : : :/:/::;|:.:.:.:.ｉ:|:.:ヽ､:.:.＼:::.:.:.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:;／/:.:;.::/:/:::/|:.ｉ:.:.:|:|:.:.:.:.ﾍ: : : ＼::.:.ﾊ
　　　私に言わせりゃ、やる夫のは耐え忍んでるってんじゃないね。 　 　 '"´ /:.:.:ｊ:.:j:.l::;/　|:|:.:::ｉ:|｀ヽ､:.ﾊ::.:.:.:､:＼::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j:.::/'|:.:|:.|:|⌒ |:|:.:.::ﾘ ⌒ヽ:.:l::.:.:l:..:|:`::ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:;/ .|:.:|::.ﾘ_＿_!'∨::|_＿__∨:.:.:.ﾄ､|:::/
　　　本当に我慢してるのは……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '´　 |:;∧::}≡≡　ヽ|≡≡ |:｀ヽ|:::.:〈、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,ﾉ|'::::::::ｊ　　　　　　　　’|:.:.::|）ヽ:::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 　 　 　 　 ,r'⌒ ｰ:-‐:`-､＿ｰ'ｰ' ＿　ｊ:.:.:.| ,イ´｀ヽ::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　{ {{ {'´`ｭ|| ;}´￣￣￣⌒~｀｝



　　　　　 ／￣￣＼　（ ;;;;(
　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼) ;;;;)
　　　　|　 （●）（●）/;;／
　　　　|　　（__人__）l;;,´|
　　　　|　./´ニﾄ━・'　.ｌ　　　　　　　　？
　　　　| .l　_ニｿ　　　 }
　　　　 /ヽ､_ノ　　　 /　　　　　　　　　何言ってんだお前？
　 　 __/　　/　　　 ノ__
　　/ /　　/　　　　　　 ｀ヽ.
　 /´　　./　　　　　　　,.　 ヽ.
　 ﾄ､＿,/.　　　　　　　｜､　 ヽ
　　 ｜　　　　　 　　　｜/　 /

.　　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ-.‐: :￢
　　　,.': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,r.: : : : : : : : :.|
　　 /　　　. . : : : : : : : . . . . . : :.／:, : : : : : : : : : :|:､
　　, . . : : : : : : : : : : : : : : : : ／ ／　 　 　 　 /　.| ｀､
　 ,'::.::.::.::.::.:.: : : : : : : : : : : ; ': :/: : : : . . .　,/ / 　 |！ヽ
.　!::.::.::.::.::.::..: : : : : : : : : ; ': ／:,/ : : : : :／,':./: .　 !: :l: :.､
　!.::.::.::.::.::.::.:.: : : : : : : :./／:/;.': : : : :.／ /:/: : : : :|: : lﾞ､:ﾞ、
. !::.::.::.::.::.::.::.: : : : :/: :/:'ﾞ:,r//: : : :.／　 //|: |: : : :|: : :| ﾞ､ﾞ、
.::.::.::.::.::.::.::.::.: : : :./: /': : i/': : : :,:ｲ　　 〃 ,!:.|: : : l: : : |　ヾ:.
:.::.::.::.::.::.::.::.: : : :./:./ ::.::.:/: : :／:||　　/'　/|::!|:: : ﾊ: : :|　　ﾞ｝
::.::.::.::.::.::.::.:. : :.::/: :.::.::.::/. :,ｲ::.::.:|!　 /　｜.|:! !: :,'　'; :.|　　　　　　　　あ、いやいや。
.::.::.::.::.::.::.:. : .::./: .::.::.::./／|:|::.::.:.|　　 　 |　ﾘ｜;'　　',:l
:.::.::.::.::.::.:: :.::.:/ ..::.::.::.//,<,､!!::. : | ^　_..ノ　　.j/　 　 ﾘ
::.::.::.::.::.:: ::.::./.::.::.::.::/／　ヽ|::. : :|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　それより、やらない夫……
.::.::.::.::.::.::.::./.::.::.::.:/:'ﾞ　　／ヽ: : :|
:.::.::.::.::.::.::/::.::.::.::/′ ／／／〉: :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あんた、ここ何処だと思ってんの？
::.::.::.::.::.:/:.::.::.::/　 ／／／'´　ﾞl :|
.::.::.::.::./::.::.::./ 　 / / ./　 　 　 l |

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　 /´　　./　　　　　　　,.　 ヽ.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノヽ)） ヽ,,rｰrヽ,, ,,ﾉi
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ~'tiii"（t　i}}|j　　　　　"　"ﾂヽ|t
　　　　　　　　　　　　　　　iヽ/ﾂii|}}从､}iii)''ijﾘﾘ}　 ､　　　　　 ﾉﾂﾘ､
　　　　　　　　　　　　　　　ii}}y"}!､iii､'';/r"t}}}（iij,yiiヽ-ﾘヽii}j､,,　"ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　t,｀､i､}ヽ''ii）;;|iMtヽ''" ｀" ﾉ　""ノﾉﾉjjり ''ﾌ
　　　　　　　　　　　　　 ､)" ミ;;,,t､ti;i､ t;;､､）)ﾘiﾉﾂノ／""''彡"彡 ョ
　　　　　　　　　　　　　　i､｀''i ;;;;:::ijj}､｀';;;;;;'"":::;;;'"　,,,,　　 廴r''ﾂ r'
　　　　　　　　　　　　　 't､ ;;;､ t;; ::;;;｀;;;;;;;;;;|}:::'"::;;'"ii"　　､迄 彡ﾉﾂ
　　　　　　　　　　　　　　ヽ, ;) (|;;ヽ;;､;;;;;;;;;ﾉ':::i:::;'":::';;"　　::'≡　" ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 'i ,;i,,､;;､､,;; ;;;;､;;;i'i},,ir')ノ,,,,,,,,___　:::ミ≡:r'i
　　　　　　　　　　　　　　　t ;t;;iitｰﾐｩﾃ;;､刈ｼ='r'-ﾐｭｫヲｦ　 ')'''/'|:|
　　　　　　　　　　　　　　　 '',､,i'"｀￣"::::了 j''"｀￣:::::"　　 ;;ﾘ/)ﾘ/i　　　　　　　,,
.　　　　　　　　　　　　　　　　t､i'::::　　:::::::| ,'　 j""　　　　 :::ﾘ'､/ｲ'(,, ､､ -ｰ '",､　~ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽt::::::: :::::t,,ハ　,､)　　　　;;;;:::i-ｰ'"t)）::::: ..;､-'",, "　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　i;t :::::::::::~'- '":"　　　 了 ,i;;;;:::　 t:::;､-'"　'"　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　 ,,, ､ - ｰt;ヽ ::::::::;;､､､:::,,,　　　;;'" /;;;;:::　,､'":::::彡
　　　　　　　　　 ,,､- ''":::::::::::::::::::t:;ヽ :::::":::::::::::::｀'　 /　, ';;;;;;;r''":::::::...　　　　　　やらない夫。
　　　　　　 ,,､-'"::::::::::::::::::::::::::::::::::t::;;ヽ ;;;:::::::::　　　 "／;;;;／::::::::::
　　　,,､- '"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::t:::;;;ヽ　:::::::::::: 　､';;;;;r'"::::::::　　　　　　　　　　教室で喫煙とは、剛毅なものよ。
.　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::t:::;;;;;;'､;;;;;;;;;,､ -';､-'":::::
　/　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｿ:::;;;､ - ｰｰ'''":::::::::::　....::''"
./　 ;;;;;;;;;;､ -ｰｰ ''''' """ '''' ｰ,-ｰ''''::":::::::::::::::::::::::::::::::::::::
"""　　　　　　　　　　 ｰ ﾆ"､,,,,,,,,＿:::,,,,,,,,,:::＿＿,,,､ -ｰ'"



　　　　　／￣￣＼
　　　 ／　　 _ノ　　＼
　　　 |　　　 （ ○）（○）
　.　　 |　Ｕ　　 （__人__）
　　　　|　　Ｕ　　|r┬-|　　彡　　　　せ、先生……
　.　　　|　　　　　｀ ⌒}　　　彡
　.　　　ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　つい……すみま……
　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　／　　　　 ＼
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　　 　 |　|　 ＼　/　 ヽ　＼_＿＿＿＿|
　Σ(⌒ノ　　　ゝ　　　 ＼＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾝｷﾞﾋﾄｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第三十九首　読み人：参議等

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱｻﾁﾞﾌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浅茅生の　小野の篠原　忍ぶれど

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あまりてなどか　人の恋しき
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛
　　　　　　　　　　　　　　lヽ
　　　　　　　　　　　　　　|　ヽ　　　 ＿_
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ 　 L,ｧ'´ ／
　　　　　　　　　　　 　 ,　　＞f=-＜ｰ ､
　　　　　　　　　　　／: : :イ´: ∧ヽ　､: :.＼
　　　　　　　　　　/: : : :|:/:_: l/　}: |､: : !: : :ヽ　　　あれ、やらない夫どうしたの？
　　　　　　　　 　 l: : : : |/´//　　ｌ:バ｀:|: l: : :.|
　　　　　　　　 　 |: ｌ: : :|≠彳　　　!ﾃミ: :!: ﾄ､!
　　　　　　　　 　 |: l: : :ｲ代.| 　 　 |rt:从ｌ: :|　　　　　　　　　　　　　　　-－-
　　　　　　　　 　 l/l: : : 弋シ 　 　 ゞ= {ﾉ: :|　　　　　　　　　_.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　　　 ヾ.ﾄ､:.l､'''''　　｡　 ''''ｲ:∧l　　　　　　　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　 　 Vヽヾ７ｰfァﾆ彳 l/　　　　　　　　 /　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
　　　　　　　　　　　　　　Y⌒ヽ､／｀ヽ　　 .　　　　　　/／ィ'　　 .／　＿_　_,./　　｜ |
　　　　　　　.　　　　　　 ├‐┬＝┬┤　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　　!　　 !　ｌ　　　　　　　'´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ
　　　　　　　　　　　　さぁ、バカなんじゃない？　　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !　　　　　　　　　ふぎゃああああ！！！＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まばらに茅が生える篠原の「しの」ではないけれど、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　想いを忍びきれず、どうしてこんなにも恋しいのか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫倉百人一首

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　四十八話。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾝｷﾞﾉﾀｶﾑﾗ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十一首　読み人： 参議　篁

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わたの原　八十島かけて　漕ぎ出でぬと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人には告げよ　あまの釣舟
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

※関連設定：>>274-285　二十二話（六十八首）
　　　　　　　　>>2-12　　　.一話（八十四首）
　　　　　　　　>>437-447　三十六話（五十五首）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いやー、お前の資料で助かったっていうｗｗｗ 　 　　 　 　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 .　　　/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マジ、よく残しておいてくれたっていうｗｗｗ　 　 　 　　　／::::⌒｀´⌒:::: ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　 　 　 　　/^|　,-）＿＿＿（-、|　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',!　　　!　　　　　 !　　 {!　　　　　　　{!　 {!　{! }ﾊ,'　　...┃.　 　 　 　　|: | l　　 |-┬-|　　l |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>―‐┴―――┴―┴――――‐┴‐┴{`ｲ! |　 　 .┃　 　 　 　 　ゝ＼ 　 `ー'´ ＿／ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /｀T　￣￣ ニニニニニﾆ　￣ TT '' ┐　!_ｌｌ ,'｀　　 .┃　 　 　 　　　 ＼;"ヽ::...　∠ ヽ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ /〃￣ヽ　　' －―――- '　〃￣ヽ　 ｌ　 ｌｌｒ ﾞ!　 _ 　 ┃ 　 　 　 　γ⌒:|:: .}"　 　　⌒＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ　! ゞ...,,_ノ　　_,.＝=;-､　　　　 ゞ..,,,_ノ　ｌ　 /ｌ_ ｌｌ/.　　　┃ 　 　 　 　 |　 ;/　/　　　　,ｨﾍ.　＼ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ　ｌ　 /　　 , '/　　　 ｀ヾ,ヽ　　　　 ｌｌ　　 ｌ　ｌｌゝ､/ 　 　 . ┃ 　 　 　　　|　/　/　　　　ﾉ 　 ＼___ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　ｌ　 /　　〃'{　　　　　　ヽヽ　　　ｌｌ　　 ｌ　ｌｌ / l!　　　　 .┃　 　 　 　　| "　/　 　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ　ｌ 〃￣ヽｌｌ　ﾄ､　　　　　ノ　 ｀ヾ￣｀ヽ　!　l ∩ ｌ!　　　　..┃ 　 　 　 　 ゝ__ﾉ　 　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　!　ゞ...,,_ノ','､ヽ ＼　　／　　　　　ヽ_ﾉﾉ'|　ｌｌ H' ｌ'!,. -　　...┃　 　 　 　 　/. 　 　　..ｆ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 ｌ　!　{ {＿＿__ヽヽ＼｀ ´　　 , ／￣　　', /　ｌｌ// ｌ/／ 　 　 ┗━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,|　ｌ,ィ―――､　｀ヾ＝'、 　／　　　　　　 ＼/// ｌ, '
━━━━━━━━━━━━━━━┓＿__ノ　　 ｆ´｀ヾ',　　　　　　　　　　 ｀ヾ{..,, -
　　　　　　　　　／￣＼　　　　　　　　 ┃　　　　　　 ｀¨´　ヽ　　　　　　　　　　　　｀ヾ―-
　　　　　　　　　|　　　　|　　　 　 　 　 .┃￣￣ヽ　ｒ――- ､　＞､
　　　　　　　　　＼＿／　　　　　　　　 ┃,,,,＿ﾉ　'､.....,,,,,,_ノ　'､＿',
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 ┃―、　,.――　､　 _.....,,,,,,ヽ
　　　　　　　／￣￣￣ ＼ 　 　 　 　　.┃__ﾉ　{　　　　　}　{　　　　 ',
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼ 　 　 　　.┃-､　 , ニニニ´,　 ,ニニニ´|
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　　　　┃
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|　　 　 ┃
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／　　　ん、まぁ役にたったのなら良かった。
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ　　　　　　 ┃
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）　　 　 　 ┃
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-' 　　　　　 .┃
　　　　　　　　　 〉　　 　│　　　　　　 .┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/(●)(●)ヽ
　　　　　　　　　　　　　　責任押し付けられて左遷されたのに、　　　　　　　　　　　　　　 　／::::⌒｀´⌒::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　,-）＿＿＿（-、|
　　　　　　　　　　　　　　後進のことを考えてよく整理しておいてくれたっていう。　　　　　 | l　 ｍj |┬-| 　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼〈＿_ﾉー'´　／
　　　　　　　　　　　　　　俺なら腐ってほっといたっていう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ　 ﾉ



　　　　　　　／￣＼
　　　　　 　|　　　 　|
　　　 　　　 ＼＿／
　　　　 　 　＿_|＿_
　　　　　／　　 　 　＼
　　　 ／　　 :::─:::::::─＼
　　／ 　　 <●>:::::<●> ＼
　　|　 　　 　 （__人__）　 　|　　　……確かに、お前なら処分すらしかねないな。
　　/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
　 (　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
　　.＼　“　　／＿__|　 |
　　　　＼ ／＿＿＿ ／

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　　 　 　 　 |　　　　|
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　 　 　　　＿＿|＿
　 　　　／　　　　　＼
　　　／:::::::::::::::: 　　　＼ ＿　　　　　　　　　だが……
　 ／::::::::::::::::　　　　　　 ||　|
　 |:::::::::::::::::::::::: 　 　　∩!　,ヽ　＿　　　　　　別に後の者のためにだなんて、
　 ＼:::::::::::::::: 　 　 　　|　ｰ ﾉ
　　 |　:::::::::::::::　　　 |　i　ｊ　￣￣￣|　　　　　高尚な事を考えていたわけじゃないんだ。
　　 |　 :::::::::::::　　　 ゝ__/＿＿＿＿i

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　　　　　　　 　 >　　 　 　 　＜　　　　　　　　　　 　 　 　|_|　　　<
　　　　　　　　< 　 　 　 　　 　＞　　　　　　　　　 　 　 　|_|　　／
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　　　　　　　　　　|　【-i工!-------】　　　 　　 , -┬- ､　　　｜　　　　　　　／
　　　　　　　　　　|┌┬┬┬┬┬┬┐　　　／＼　|　,/ ヽ;'　｜　　　　　　　 先の○○省職員による集団収賄事件につき、
　 　 　 ＿「￣　　|├┼┼┼┼┼┼┤　　 /ヽ／´￣｀ヽ<'i 　 |　　　　　　　　友民党の万丈目幹事長は記者会見で……
　　　　　　　　　　|├┼┼┼┼┼┼┤　　 |,-l【121Ghz】l┤::｜￣Z＿　　　＼
　　　　　　　　　　|├┼┼┼┼┼┼┤　　 ヽ,ゝ＿＿＿X/ 　｜
　　　　　　　　　　|└┴┴┴┴┴┴┘ 　 　 `ー--┴ ‐'　 　 .|
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　＼_　　　 . : :〃 : : : :,／　　　ｾｯｾ
　　 /⌒`　. . : : : : : : :｀ヽ.
　　/　. . . . : : : :..: : : : : ,: :＼　　　ｾｯｾ　　　　　　　　　　　　　　次ﾉﾆｭｰｽﾃﾞｽ＞

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┃資料室┃
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　　　　／　　 <○>::::::<○>　＼
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／　　　……よし。
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）　　　　　　　全て纏め終わったな。
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　 〉　　 　│

　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　|　　　 　|
　 　　　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　|
　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　／　　＼　／　　＼
　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼　　　　しかし、私もここで随分仕事したもんだ。
　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　　　まさかこんな量になるとはなぁ。
　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼



　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　|　　　 　|
　 　　　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　|
　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　／　　＼　／　　＼
　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼
　　 |　　　　（__人__）　　 　　|　　　　こんな……
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　|　　　 　|
　 　　　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　|
　　　　 　／ ￣ ￣　＼；；
　　　　／　　丿　｀ヽ　 ＼
　　 ／　　 :::::::::::::::::::::: 　　＼；
　　 |　　　　（__人__）　　 　　|　　　　……こん……程度の……
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／；
　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

　　　　　;.., 　 　 　 ／　　／||||／||||／|||ll／　　／||||／||||／|||ll／　　／||||／||||／|||||i／||||
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　　　　　　 ;:.;.　 |　 　 |／||||／||||／|||||　 　 |／||||／||||／|||||　 　 |／||||／||||／||||／
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　　;;:.,　　　　 　 |　 　 |||||／||||／　 　 |　 　 |||||／||||／　 　 |　 　 |||||／||||／　　　　　 ／
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　 　 　 　.／￣::＼
　　 　 　 | 　 : : : ::|
　 　 　 　 ＼_:;;;;／
　　　　　　　　|
　 　　 ／ ￣￣￣＼；
　　 ／;　　　 . . : : : :＼　　　　　 この……片隅のわずかな一山が……
　／　　　　 . . : : : : : : ＼；
　|　　 　 　 　 . : : : : : : : :|　　　　私の全て……私が成した全て……
　＼_　　　 . : :〃 : : : :,／；
　　 /⌒`　. . : : : : : : :｀ヽ.
　　/　. . . . : : : :..: : : : : ,: :＼

　　　　　　　　　　　　 　　　　　＞　　　　　　　　　　　 　 |_|　　　　／
　　　　　　　 　 >　　 　 　 　＜　　　　　　　　　　 　 　 　|_|　　　<
　　　　　　　　< 　 　 　 　　 　＞　　　　　　　　　 　 　 　|_|　　／
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　　　　　　　　　　|　【-i工!-------】　　　 　　 , -┬- ､　　　｜　　　　　　　／
　　　　　　　　　　|┌┬┬┬┬┬┬┐　　　／＼　|　,/ ヽ;'　｜　　　　　　　 妻に「会社に行く」と言ったまま戻らず、
　 　 　 ＿「￣　　|├┼┼┼┼┼┼┤　　 /ヽ／´￣｀ヽ<'i 　 |　　　　　　　　警察は事件と自殺の両面から……
　　　　　　　　　　|├┼┼┼┼┼┼┤　　 |,-l【121Ghz】l┤::｜￣Z＿　　　＼
　　　　　　　　　　|├┼┼┼┼┼┼┤　　 ヽ,ゝ＿＿＿X/ 　｜
　　　　　　　　　　|└┴┴┴┴┴┴┘ 　 　 `ー--┴ ‐'　 　 .|
　　　　　　　　　 ┴───────────────‐ｰ┴　＼l＼



　 　 　 　.／￣::＼
　　 　 　 | 　 : : : ::|
　 　 　 　 ＼_:;;;;／
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　 　　 ／ ￣￣￣＼；
　　 ／;　　　 . . : : : :＼
　／　　　　 . . : : : : : : ＼；
　|　　 　 　 　 . : : : : : : : :|　　　　……
　＼_　　　 . : :〃 : : : :,／；
　　 /⌒`　. . : : : : : : :｀ヽ.
　　/　. . . . : : : :..: : : : : ,: :＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／Ｏ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |. °　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿,／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ...................................
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣ ＼　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　 　 　 　 ＼　　　 :::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　　　　　　　　　　.　　　　 /　　　　　　 　 　 　 　 ヽ :::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::　　　　　　　　　　いってらっしゃい。　　　　　　　　:::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 |　 　 ⌒　　　 ⌒　　　　　| :::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃　　 /　　 :::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　＼_ /⌒l　　　　　　　 /　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　l/　 /三三三三三l.　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　/ | 　 l　　　＿＿＿　ヽ.　　　　　　　　　　　　　　...................................
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　／￣＼
　　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　＼＿／
　 　 　　　＿＿|＿
　 　　　／　　　　　＼
　　　／:::::::::::::::: 　　　＼ ＿　　　　　　　　仕事の証を残しておきたいという、
　 ／::::::::::::::::　　　　　　 ||　|
　 |:::::::::::::::::::::::: 　 　　∩!　,ヽ　＿　　　　　分不相応な自己顕示欲だよ。
　 ＼:::::::::::::::: 　 　 　　|　ｰ ﾉ
　　 |　:::::::::::::::　　　 |　i　ｊ　￣￣￣|　　　　誰でもいい、一人でも私を覚えておいて欲しいと……
　　 |　 :::::::::::::　　　 ゝ__/＿＿＿＿i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　． … ．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：/ノＹﾆヽ ：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お前カタすぎっていうｗｗｗ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：/ （0)(0）｡ヽ ：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　：／::::⌒｀´⌒::::＼ ：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お前の良い面でもあり悪い面でもあるっていうｗｗｗ　　　：|　,-）　　　　（-、.|：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：| l　rヽ／⌒ヽノ　| ：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いずれ自殺しかねないっていうｗｗｗ　　　　　　　　　　　　 ：＼{／　　　／／：



　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　|　　　 　|
　 　　　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　|
　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　／　　＼　／　　＼　　　　　　　　はっはっは、そうやって笑い飛ばしてくれたのはお前だけだ。
　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼
　　 |　　　　（__人__）　　 　　|　　　　　　　感謝してるっていうｗｗｗ
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ノＹヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /（0)(0）:::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／ ⌒｀´⌒　::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| )ノ(、_, )ヽ,　（::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　俺のアイデンティティ盗るなっていう。　　　　　　　　　　 .|.l　,;‐＝‐ヽ 　l :::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ｀ニニ´　::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／｀ー---―´＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾝｷﾞﾉﾀｶﾑﾗ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十一首　読み人： 参議　篁

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わたの原　八十島かけて　漕ぎ出でぬと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人には告げよ　あまの釣舟
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , ―､ ,─ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　─ Y ─ ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / γ ’ Υ ’ ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 ヽ　 ,人, 　ﾉ 　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::: ´￣｀´￣｀ :::::::: ＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／　 　 、　　　　　　 　 ,　　　＼　　　　　誰もお前を忘れてなかったし、
　　　　　　　　　　　　　　|　　　―｝ _＿＿＿＿__｛─　　　|
　　　　　　　　　　　　　　|　　′　'　 |　　_＿_ 　|　`　ヽ　｜　　　　　むしろいまだに慕ってたっていう。
　　　　　　　　　　　　　　|　 |　 　 　 |￣　｜ ￣|　　　 | 　|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 　 ヽ _＿＿ ノ　　　　／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　ま、今度飲もうや。久々に。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 l⌒l　　　/　 ￣）
　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 | 　| __／　 /￣＼
　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　／ 　　　　　 /　　　｜
　　　　　　　 　 　 　 {　　　 ＼ 　 　 　 ／ 　 __＿＿ ／　|　 　 |
　　　　　　　　　　　　ヽ　 　 　 ヽ、_,／ 　 　 ／　　　　　 | 　 　|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　 　 ／　＿＿＿＿,|　 　 |
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 ／　　　　　　　　 　 　 /
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ､ ___ ,／　 　 __＿＿＿＿＿_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大海原を、たくさんの島々を目指して漕ぎ出していったよ、と、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　都にいる親しい人々に伝えてくれ、漁師の釣り舟よ。